2021/11/22 のログ
ご案内:「落第街大通り」にオルランドさんが現れました。
■オルランド > 風紀委員の先輩は言った『歓楽街はともかく落第街、スラム…あの辺りには近づくな。命が惜しければな。』と
別に命は惜しくはないのでとりあえずこの辺りに赴いた。オルランドとしては情報やコネなどは風紀委員の活動とは別に作っておきたいところだった。
フラフラ、アテもなく落第街を彷徨う。
すれ違ったり横目に見えるものは目が明らかにイってるヤク中、腕に刺青を彫ってある男など明らかにカタギではない連中ばかり。
そんな明らかに"ヤバイ"連中だがこの風紀委員の腕章をつけている少年には今のところ手出しはせず注視に留まる。
1人であるにも関わらず堂々とし過ぎてるからだ。
かくいう風紀委員のオルランドも違反学生等らに手出しはせずにひとまず様子見。
こちらは堂々としていながらも特に準備もせずに思い付きでの訪問であった。
■オルランド > 「ところで、さっきから俺に熱烈な視線…もしかして、俺のモテ期到来って奴?」
『キャッ…』と全く可愛くない野郎の独り言に違反学生、不良らは苛立ちを覚える事だろう。
別に挑発してるわけではない。おちょくっているだけらしい。
くねくねとオネエの如き…いやオネエに失礼である。そんな名状しがたい気色悪いクネクネした動きで本人は図らずして周りを煽ってしまったようだ。
そして訪れる剣呑な雰囲気。
オルランドを徐々に取り囲むように複数の男達が動き出す。
「モテモテ男になるついでに色々とコネクションが欲しいのよね。うん、そういう意味でのモテモテってね…」
そうとは知らずに呑気に警戒心も無さげにゆるゆるとした歩調で歩く。
大体情報が集まると言えば酒場だろう。
酒場がありそうな場所へなんとなく歩みを進める。
■オルランド > ぶらぶらとアテも無く。
まるで旅人のように自由にあちらこちらへと物珍しいものがあれば目移り寄り道。
そうしてゆるっと酒場らしき建物の前と到着した。
しかし、ここで一つ、トラブルが発生する。
先ほどからオルランドのカンに触る独り言から、後をつけていた男達。
その数は7人。3人がオルランドの目の前に立ちふさがり残り四人はぐるっと取り囲むように。
言葉はない。が、絶対に生かして返さないという意志だけは伝わる。
「はぁ~あ…目的地の前でコレっすかぁ~。まるでボス戦っすね~」
語尾に(笑)が付きそうな舐めた態度だ。
我慢の限界に達した男達、1人がオルランドの真後ろからナイフで襲い掛かる。
「一体一体はそんな強くないボスっすねこれ」
クルっと何気ない動作をしながらの回避。
あまりにも自然すぎてナイフを振り上げた男は躱されたことが少しの間受け入れていなかったようだ。
■オルランド > オルランドから見て五時の方向から日本刀を持った男。
オルランドから見て七時の方向からショットガンを持った男。
彼らの連携は目を見張るものだろう。
日本刀を持った男は雷速の如き…実際雷速だ。雷を操り、雷と同等のスピードで斬りかかってくる。
対してショットガンを持った男は散弾を発射するが同士討ちしないように散弾一発一発を弾道操作する能力を発動する。
散弾の的確な面での攻撃と雷速剣術。
理屈からしても原理からしても強く、それでいて完璧な攻撃だ。
「オアチャーッ!」
とオルランドの意味不明な掛け声と共に震脚で全ての散弾を弾き、日本刀の男の足をふらつかせる。
能力とは関係ない正体不明の中国拳法ににた何かだ。
原理や理屈など一切関係ないというように攻撃を無効にし、掌底で二人の男の鳩尾に叩き込み、一瞬でダウンさせる。
■オルランド > オルランドを囲ってる男達は実用的で能力と合わせて効果的と言える動きだ。
対してオルランドの動きは一々ダイナミック過ぎて映画の物真似か何かかと思わせる動きだ。
人数的にも技量面でも体格面でも、たった15歳の160㎝ちょっとの少年が大男数人に敵う理屈などないはずだ。
だが、現実として地面に倒れ伏したのは7人の男達でものの30秒でカタが付いた。
周りの人からみればカンフー映画を見ているかのようなフィクション染みた動きであった。
一人の野次馬が『アンタ…何者だ…?その力は一体…?』と問うた。
「ただのカンフー映画好きの風紀委員アルヨ。武術はカンフー映画で覚えたアルネ。」
おちょくってる態度は相変わらず。
されど異能や魔術らしい特殊な力は使った形跡はないのでそう納得せざる得ないだろう。
ご案内:「落第街大通り」にフィーナさんが現れました。
■フィーナ > 「……何あれ。」
落第街にある行きつけの魔法店で杖に使う宝珠を受け取り、ついでに炊き出しの手伝いに行こうとしたその矢先…何やら抗争があったようだ。
そうしておちょくりながら7人相手にしているのを見て。風紀委員の腕章を付けているのを見て。
どうしようか悩んでいた。助けるべきか、否か。
今、自分は学生証を持っておらず、下手をすれば捕縛される立場にある。
でも、学生証を発行してもらいたいので風紀には恩を売っておきたい。
「………手伝ったほうが、いいです?」
迷った挙げ句、聞くことにした。
ふよふよと、杖を抱えながら浮いて、近づいてくる。
■オルランド > 「大丈夫アルヨ。もう安全アルヨ。」
誰に対してもふざけた態度なのだろう。
ここらの男達とは違うまた新しい少女の声。振り向かないままその背中で語りかけてる…ように見えている。
ちなみにふざけた態度とは裏腹に口から出た言葉によると本当に安全らしく、7人の男達は沈黙。
急所を的確に打ち、死なないが暫くは昏睡する謎の拳法で眠っている。
「この数、捕縛すんのは骨だわ…。…まあ、今回は厳重注意って事にしておくでヨシ、っと」
一瞬、安全もあったものではない某猫の真似をしながら、この人数は流石に連れていけないので厳重注意(お仕置き)という事にしている。
仕事に対しては不真面目なのかはたまた機転が利くタイプか。
「って、うおぉう…う、浮いてる?」
やっと振り向けば浮遊しているフィーナを見て仰天する。
何だかんだで魔術は珍しいのでまじまじと見ていた。
戦闘中はある種の緊張状態になるのでこうはならないが。
■フィーナ > 「身体一つで7人昏倒。強いですね。」
なんだろう、風紀委員の筈なのになんかとても胡散臭さがある。
信用して良いのか疑問に思って、一定の距離を置いている。
「こっちのほうが、楽だから」
浮いている事に驚かれて、そう返す。
普通は魔術を使うより身体を使うほうが楽なのだが…彼女にとっては違うようだ。
身体を見れば、全身に渡る刺青が目に入るだろう。
「…不意打ち喰らうのも嫌ですし。武器は壊しておきますね」
ふぉん、と。魔術で作られた矢が複数作られる。
そして、的確に。昏倒している者が所持している武装を破壊していくだろう。
■オルランド > 「死んで覚えたからね。やっぱ死にゲーって偉大だわ…。ああ、マゾゲー制作会社よ、貴方方に感謝いたします。」
さっきまでカンフー映画見て覚えたって言ったくせに今度は死にゲー&マゾゲーの賜物だと言い出した。
その場で跪いて天に向かって崇拝し始めた。
一定の距離を置かれて警戒されるのもお構いなしに舐めた態度は崩さず。
「楽って……ぷよぷよ浮いてばっかだとお腹もぷよぷよになるんじゃないのぉ~」
遠回しに太るよ、と言う。思ってても普通は言わないが敢えて口に出すオルランド。
身体が資本なオルランドに取ってみれば魔術は便利だが身体は鍛えた方がいいという持論だ。それが例え魔術で全てが解決するとしても。
「ああ、それだそれ。武器も壊しておくついでに能力も封じて置こう」
オルランドの周りに七つの鍵が展開し、倒れている男達に射出。
当たってもダメージはないがガチャリ、と何か封印ような鍵音がする。
これで武器も能力も完全に無効化したことになるだろう。
■フィーナ > 「……………」
なんだかまともに相手するのが馬鹿らしくなってきた。
言動が突飛なものばかりで要領を得ない。
こう、馬鹿にして、挑発しているのだろうか?
「産まれてこのかたずっとこうですので。お気になさらず」
フィーナは産まれてからずっと全身不随だ。目も見えず、身体も動かず。
全てを魔術に頼ってきた。生命維持も、身体を動かすことも、必要な時に視界を確保する時も、戦う時も。
「…………へぇ、興味深いものですね」
能力を使うところを見て、そう零す。
フィーナは魔力や術式を感知する。
オルランドの能力を感知することは出来なかったが…能力を封印され、魔術を使えなくなったことは感知できる。
倒れた者に近づいて、興味深そうに閉じた瞳で見ているだろう。
■オルランド > 「帰ってゲームしよっと
んで、生まれてこの方そんな感じなん?…それはご愁傷様。だったら尚更こんな危険な場所に来るべきではないね。
安全な場所まで送ろっか?」
ゲームの話をしたらゲームがしたくなったと発言し
かと思えば珍しく(比較的)真面目な風紀委員的な返しをする。
不自由な身体ならばここに来るべきではない、とやんわりと注意喚起をし
「殺しはあんまりしない主義でね。結構歪な力だと思うよ?
あ、能力の解析はあんまりしないでね。俺ってさ結構秘密主義なのよ」
魔術に詳しい彼女から感じ取れることと言えば異能と魔術の混じった或いはその境が曖昧な歪な力だ。
魔術で敢えて近しい系統を挙げるならば封印と防御に特化した物であるのが分かるだろう。
能力を解析しようとする相手には「俺は秘密主義」、とわざとらしくできもしないウィンクをやって見せる。
■フィーナ > 「いえ。心配には及びません。これでも私、強いので。貴方には及びませんが。」
謙りつつも、問題ないと彼女は言う。
実際、此処に居た7人を相手しても圧倒出来るだけの魔術を彼女は持つ。
但し、オルランドのように不殺とはいかないだろうが。
「殺さずに済むなら殺さないほうが良いですよ。
秘密主義というならあまり能力はひけらかさない方が良いと思いますよ」
目の前の巫山戯た男と戦っても正直勝てる気はしないし、風紀を相手にするのは嫌なので、調べるのを止めて距離を取る。
ウィンクについては見てすら居なかった。そもそも目を開いていない。
■オルランド > 「そうは見えないけどね。どうしても魔術とか異能メインで戦う子ってのは見ないもんだからさぁ。」
肩をすくめてわざとらしく手を挙げる。
とは言え彼女が単なる自信過剰だとは思えない。
普通であれば目の前の小さな少女などこの無法地帯に足を踏み入れた時点で五体満足でいられるわけがない。こうして無事に会話できているのは彼女もまた強さがあるという証拠。
「殺すと色々面倒だしねえ~。
真の秘密主義は敢えて公開可能な情報は言いふらすのさ…」
等と帽子も無いのにシルクハットを深く被る仕草で恰好つけてみる。
公開できる情報と公開しない情報は分ける方だ。彼女に伝えたのは公開できる情報。
「俺はオルランド。…名前は?」
距離はあるだろうが小柄なオルランドよりも更に小柄な彼女に名前を問うた。
■フィーナ > 「そういう観点でみれば、人は見た目によらない、ってことね」
実際、子供のような姿のフィーナは舐めて掛かられることが多い。
そして、大抵は相手が痛い目をみる。
とはいえ魔術も万能ではない。フィーナも何度かは痛い目を見ており…最近までは語ることも憚れる事になっていた。
「隠す必要がなければ良い囮になりますからね。良い手法だとは思います」
彼の頓痴気な会話も、恐らくその手法の一つなのだろう。
そういうことにしておこう。
「名前?フィーナ。フィーナ・マギ・ルミナスです。」
■オルランド > 「そそ、それそれ。人は見かけによらないってね。分かっちゃいるんだけど、どうも侮ってしまうのは俺の悪い癖だ。痛い目見てから覚える事にするよ。」
死んで覚える、がゲームスタイルのオルランドからすれば初見殺しは非常に弱い。
だからしっかり痛い目をみて対策する後手後手になりがちだ。
とはいえ、今のところは比較的会話は通じてるし目の前の少女と戦う事態は滅多にはないだろうが
「とはいえ突っ込んだ質問は俺的にNG…でも俺は突っ込んだ質問はするけどね。
フィーナ……ちゃん付けじゃ失礼で馴れ馴れしいと思うからフィーナって呼ばせてもらうねん。」
初対面で呼び捨てでも十分失礼だということに彼は気づいていない。
「フィーナはどうしてこんな世紀末真っ青な所に?お酒でも飲みに来たのかな。」
ともあれ彼女がここにいる理由が気になったので首を突っ込んでみる。悪い癖その2。
そして冗談っぽくお酒が必要かな?と目の前の建物…酒場を指さす。