2022/05/16 のログ
■ハインケル >
何も覚えていないと言う青年
そして、居場所はそこにしかないと──
「別に居場所なんていくつあったっていくなーい?
別荘とかいっぱい持ってる金持ちだっているじゃん♪」
鼻で笑い飛ばす彼を咎めはしない
ただ、そこにしかないという言葉を少し寂しく感じ、そんな言葉を投げ返していた
仮宿だって立派な居場所、それは何も永住の地でなくとも良い
一時の止まり木、羽を休める枝であってもそれは、十分に──
「なんでも!?」
───小難しい話はいいのかもしれない
元々、難しいことを考えるのも、苦手
「へへー♪ご飯奢ってくれるクロロ大好き~♡」
先輩の威厳?そんなもの食欲の前では些細なこと
猫を探していたことなんて一瞬で忘れ去って、いこいこー、と先導するように大通りを駆けていく
どこまでも落ち着きのない、忙しない少女は彼の見守る少女とはまるで対象的な
それでも志を共有する無二の仲間の姿に違いなかった──
ご案内:「落第街大通り」からハインケルさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」からクロロさんが去りました。