2022/06/10 のログ
ご案内:「落第街大通り」に狭間在処さんが現れました。
■狭間在処 > ――この街は今日も”平和”だ。あっちでは小規模組織の小競り合い、あっちでは闇市の賑わい。
この街に生まれ育ち、僅かな一時とはいえ”表側”を垣間見たとしても、その印象は変わらない。
結局、人だろうが化物だろうが半端物だろうが――慣れ親しんだ空気が一番落ち着くという訳だ。
既に夏の手前、梅雨の時期に差し掛かり蒸し暑さも増して来ようというのに、冬場のような服装。
とはいえ、この混沌とした街ではそこまで目立つ服装でもないだろうか。
理由あって肌を隠す必要がある者、ある種の【拘束具】としての意味合いを持つもの。
青年の場合、特に服装に関するあれこれはあまり興味が無く…そもそも、暑さ寒さへの反応が鈍い。
故に、このように季節外れとなりつつある厚着でも特にこれといって問題は無く。
とはいえ、じんわりとした湿度に時々、喉元を一周する様な歪な傷痕を指先で引っ掻くようになぞり。
特に今日は目的も、何時もの”特定の違反組織潰し”の予定も無く、緩やかに人の流れに乗り大通りを一人歩く。
■狭間在処 > 暫くは大通りを緩やかな足取りで歩いていたが、やがてその姿は路地裏の一つに滑るように消えていく。
後には何時もの混沌とした街の賑わいが残るのみで。
ご案内:「落第街大通り」から狭間在処さんが去りました。