2022/08/04 のログ
ご案内:「落第街大通り」にセレネさんが現れました。
■セレネ > ――暑い。陽が落ちた夜の時間でも十二分に暑い。
耳につけたチェーンイヤーカフには
暑さを軽減させるために氷属性の術式を付与してはいるが
それでも完全に暑さを軽減は出来ていない。
『…こっちだと色々大変そうね…。』
呟く言語は異国の言葉。
大通りの端を歩き、暑さにげんなりしながら歩く。
夏場も冬場も、此処は大変そうだ。
夜でもそこそこ人通りがあるのは、此処が大通りだからだろうか。
目立ちたくはないけれど、帽子から洩れる月色は充分人目を惹いてしまうかもしれない。
■セレネ > ふわりと香るローズの香り。
甘い香りは此処では異質なのだろう。
風に乗った香りが通りを歩く人々の鼻を擽り、
不思議そうにキョロキョロと周囲を見回している。
流石に香りの元を辿ろうとは思わないか。
首を傾げはするものの此方に来る事は無かった。
だから、気が済むまでは此処に居るとしよう。
あまり長居をするつもりはないが…。
当てもないしもう暫くはゆっくりと歩みを進めて、
店や通る人々を蒼が眺めていく。
■セレネ > もしかしたらどこかで黄緑色の彼は
今日も落第街内を闊歩しているのかもしれない。
運が良ければなんて思っていたが、
運命の女神でもない己にはそんな偶然など起こらない。
起こせる奇跡もない。
時折此処に来る理由の一つが、”会いたいから”だなんて。
…告げたらきっと、困らせてしまうだろうし。
手に嵌めたペリドットの指輪に軽く触れては、小さく息を吐いてくるりと方向転換。
日課のウォーキングはここまでにしよう。
落第街から歓楽街までへの道のりを緩やかに。
あとは寮まで、一人の帰路を。
ご案内:「落第街大通り」からセレネさんが去りました。