2022/09/30 のログ
蘇芳 那由他 > 何時も自分が過ごしている学生区画とは全然違った雰囲気、建物、人の流れ。
眺めているだけでも存外飽きないもので、ついつい余所見がちになりながら通りを歩き。

「…とはいえ、この島は凄い広いみたいだし…。」

自分が今、こうしてみている景色も島の一部に過ぎないのだろうな、と漠然と考える。
過去の記憶が全く無いから、世界の広さも世の流れも少年にはいまいち分からない。
自分が生きているのか死んでいるのかさえ、正直曖昧に感じそうな程に不確かで。

それでも、おそらく自分はちゃんと生きている――そう、思っておく事にしよう。
欠けたものは少なくないが、だからこそ得られるものも今後きっとある筈だ。

「…なんて、難しく考えてもしょうがないんだけどね…。」

蘇芳 那由他 > そんなこんなで、今日も運良く…いや、悪く?迷い込んだ落第街でも何事も無くやり過ごし。
何時の間にか、少年は学生区の方へと本人の意図せず戻って行っただろう。

ご案内:「落第街大通り」から蘇芳 那由他さんが去りました。