2022/10/03 のログ
ご案内:「違法パブ「地獄の門」」に笹貫流石さんが現れました。
笹貫流石 > 笹貫流石――何故か現在、歓楽街と落第街の境目辺りにあるこの違法パブ『地獄の門』にて用心棒中である。

「…なぁ、マスター…俺が用心棒代わりは無理があるっつぅか…そもそも何でやらされてんの?」

と、マスターの方に顔を向けて辟易した様子で問い掛けるが返事が無い。と、いうか周りの喧騒で聞こえてないのでは?

ただ、ボソリと、
『偶々人手が不足していた時にお前が来た。だから働け【鎖蛇】。』
…と、いう事らしい。素敵に理不尽且つ俺の意思ガン無視で素晴らしい。

「相変わらずだなぁ、アンタ…あと、その呼び名止めてくれねーかなぁ、若気の至りというか。」

そう告げるも、鼻で嗤うマスターである。「今も小僧だろう」と言いたげだ。実際その通りです。
諦めたように顔をマスターから店内の盛況振りを眺めて。ここには昔、何度か足を運んだりもしたが。

「…顔ぶれが違うだけで、ノリはあん時とあまり変わってねぇのなぁ。」

サングラスの奥、糸目のまま周囲を眺めて苦笑気味に呟く…良くも悪くも活気は十分だ。

笹貫流石 > あっちで密談、こっちで猥談、向こうでは一触即発の空気…いや、あれはまだ平気だなと静観。
そもそも、一応は一般学生身分なので違法なお店に居たら結構ヤバいんですが。

『――諦めろ、昔からお前は貧乏くじを引く役回りだ』
等と、マスターがこちらを見もせずに追加で言葉のナイフを刺してくれる。

(っていうかアンタが勝手に用心棒させてんだけどなぁ!!あと、まかない飯は相変わらず美味いぜアンタ!!)

文句と賞賛を同時に心の声で叫びつつ、取り敢えず目立たないように突っ立って俺は石像になる、なりたい。
今の所はまだ平常運転というか、用心棒代わりの自分が出しゃばる揉め事は起きていないぽいが。

「…多分、時間の問題だよなぁ。俺に対処できる範囲にして欲しいんだけど。」

そもそも、俺はバトルジャンキーでも強者でも無いので勘弁して欲しい。と、いうか帰りたい。

笹貫流石 > 「つーか、そもそも俺がここに顔を出したのはアレだよ、”同類”の動向把握したいんで情報求むって奴。」

石像になるのは諦めて、マスターの居るカウンターの一角へとすすす、と移動。
こそこそと耳打ちをするように話しかけるが、『気持ち悪い離れて喋れ』と素敵な仕打ち。

「いや、俺も野郎に耳打ちとかしたくな『――お前の【天敵】がそこそこ活発だ』…おおぅ…ジーザス…。」

被せるようにマスターが一言投げ掛けてくれば、思わず天井を仰いだ…何か染みとか凄いな、掃除しろよとは口に出さない。

「……やだなぁ、俺、アイツとタイマンとか絶対に御免なんだけど…。」

と、何故かバトル前提で想定しているのか物凄く嫌そうに嘆く。実際嫌だ。
アレの鎮圧というか止めるのは一級のぶっ飛んだ皆さんに是非お任せしたい。俺は絶対に嫌です。

「まぁ、俺の”同類”の情報はさて置き。他に目ぼしい情報ありゃよろし『なら金を払え』…今、金欠でしてね…?」

あ、ハイ…と、いった感じで居住まいを正しつつ。まぁ、自分のお仕事は同類の監視業務がメインだ。
他の連中の動向も可能なら把握しておきたいが、流石に欲張りが過ぎたか…まぁ、そこは仕方ないのですっぱり諦める。

笹貫流石 > 「…と、いうか何で俺がリスト連中のお守り役みたいな事になってんだか甚だ疑問なんだが。」

マスターに語りかけるでもなく、独り言のようにボソリ。実際独り言だ。いや、待て今ここで用心棒やってるのも疑問だが。
二級”最弱”どころかリスト――いや、それ以外の監視対象全員入れてもワースト10…いや5に入るのではって感じの俺。
人格、能力、見た目に癖のある奴ばかりで何かしらアレな要素が――いや、うん俺もその一人だった。自爆ダメージだこれ。

「物騒なのとかぶっ飛んだのばかりだし、良い奴も居ない事は無いけど…いや、やっぱいないか?いや、一部は居るよな…うん。」

と、想像したら恐くなったので取り敢えず深く考えない。店内の喧騒は相変わらず。そろそろ乱闘騒ぎでも起きそうだ。

笹貫流石 > マスターがちらり、と目配せを無言でして来たので、嫌々ながらも右手をヒラヒラ振りつつ。

「はーーい、そこの皆さん乱痴気騒ぎはまだしも乱闘騒ぎは外でやろ――っぶねぇ?!」

いきなり不意打ちで殴られそうになったので、上半身を思い切り逸らしてギリギリ回避!
ちょっと!俺ってば弱いんだからまずは話し合い大事だろ!!と、ここで言ってもしょうがないか。

「…まぁ、でも俺も一応用心棒代わりで今働かされてんで―ー…。」

言葉と同時、スーツの袖口から飛び出した銀色の鎖が乱闘騒ぎを起こしかけた連中の体に一瞬で絡みつき捕縛。
鎖の数は左右5本ずつの計10本。最大同時10人まで捕縛が可能である。

「と、いう訳でお引き取りくださいね――っと!」

そのまま、鎖を操作して軽がると重量級も含まれる男連中を纏めて店外へと放り出すように投げ飛ばして。
ついでに、鋭いフック状の鎖の先端を連中の脳天?心臓?いいえ、股間です。狙いを定めて。

「…と、言う訳で殴りこんできそうになったらアンタ等のアレが使い物にならなくなるぞーー」

と、めちゃくちゃ棒読みっぽく脅す。適当に脅す。案の定、大したことない連中だったのかビビって退散を始めた。

「やれやれ…このくらいならまだ楽っちゃ楽なんだけどなぁ。」

鎖を袖口へと引き戻しながら溜息。鮮やか?な手並みに、野次や賛辞が乱れ飛ぶ。
「あー、どもども。」と、適当に愛想笑いをしておこう。