2022/12/26 のログ
ご案内:「落第街大通り」にジョン・ドゥさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
「……ふ、ぁ」

 程よい疲労感と眠気に、自然と欠伸が出る。やっぱり、適度な運動は必要だよなあ。

「おーい……酒となんかの肉くれ」

 来るたびに通っては迷惑そうな顔をされる屋台の兄ちゃんに、酒と肉を注文する。「なんだよ遊び帰りか」なんて、聞いてもらえるくらいにはなったんだから、上出来だよ、なあ?
 

ジョン・ドゥ >  
「あー、まあな。やっぱ、遊ぶ時は思いっきりやりたいだろ?……っても、立場上歓楽街とかだと、あんまりハメを外せないからな」

 「そりゃそうだ」なんてリアクションを貰えるんだから、ありがたいねえ。

「だからなんつうか。女を抱きたいときはこっちの店が重宝してんだよ。そこそこ上乗せすれば、サービスもいいしな」

 笑って言うと、「風紀が聞いてあきれるな」なんて和やかなお返しだ。これはもう、お友達と言っても過言じゃないね。
 

ジョン・ドゥ >  
「くくく、お行儀のいい委員様だったら、年末の補講をサボって、女を抱きになんかこないだろ?お堅いのはいくらでもいるんだから、いいんだよ、俺はこれで」

 笑いながら店主からそこそこ上等な果実酒と謎肉の串焼きを受け取って、相場に何割か上乗せして支払う。こういう街で、金払いを惜しむのは勿体ない。金で買えるものは、品物以上に多いものだったりするんだな。

「……さて、すっかり放課後になっちまったな。働いてもいいが……どうするかな」

 暇を持て余しつつ、酒を片手に串焼きをもう片手に。ふらふらと落第街の通りを散歩する。何度も来ているうちに、いつの間にか警戒もされなくなったもんで。とは言え、後ろめたい事をやってるやつは、それなりの態度をしてくるけどな。

「すっかり年末だってのに、ここはあんまり変わらないなあ」

 落第街は思った以上に平常運転だ。喧嘩の声も聞こえるし、安酒を楽しむ奴らの声も聞こえる。この街はこの街で、しっかりと、「らしい」空気でにぎわっているわけだ。