2019/02/03 のログ
ご案内:「違反組織拠点跡地」に蛭谷エルさんが現れました。
蛭谷エル > 「こちら蛭谷、対象の拠点に到着した。
....定刻だ、作戦を開始する。」

通信端末に向かってそう声を掛ければ、腰に下げた装備を確認すれば、裏口へと近づいていく。
違法な薬物の出所...だった場所らしいのだが、此処最近ここで怪しい人影を見かけ始めたとかでとうとう自分が出てくることになったらしい。
裏口のドアノブを握れば、スンと鼻を鳴らし。

「....室内敵影無し。今のところは...だが。」

ゆっくりと扉を開け、銃を抜けば周囲を確認する。
このまま噂は噂であってほしいと思いながらデスクや棚等を入念に確認し始め。

蛭谷エル > 「ふむ...放置されていた、という割にはやけに綺麗だな。埃もそこまで積もっていない。」

とは言っても物的な証拠や痕跡はこれ以外には特になく、現状わかることはこれくらいか。
しかし気に食わないのはご丁寧に揃えられた机や椅子、放置されていた割には真新しいディスプレイ等、明らかに誰かがここにいたという不気味さだ。
まるでその場からいきなり人が消失したかのような。

「こちら蛭谷、該当拠点は特に異常無し。だが...少し興味深い状態だ、もう少し探索を続ける。」

ご案内:「違反組織拠点跡地」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 腕時計を見る。約束の時間が近い。
待ち合わせの場所として指定されたビルに隣接するビルの屋上、
空を飛ばない限りどの角度からも視認されないスペースで身を潜めていた影が動き始めた。

屋上から助走をつけて飛びだすと、
まるで重力が一部しか働いていないかのようにビルとビルの間を跳躍する。
目的のビルに到着して、屋上の扉を開ければ、そこから静かに建物の中へ。
その先に風紀委員がいることも、この場所が違法薬物の出処としてマークされていることも知らずに。

蛭谷エル > 「ここも特に何もないか...。ここまで徹底していればそう尻尾は出さないか。」

2階を過ぎた時点で期待や緊張は解けてしまった。
だからと言ってさっさと退散という訳にはいかない、風紀委員としての役割は果たさねば。
そんなときだった、静寂を裂いたのは金属同士が軋む音、誰かがこの建物に入ってきた音だ。

「真上...階段の方か。」

目を細め、拳銃を握りなおせばその音の方へ歩いていき。

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……おかしい。普段通りなら下っ端が迎えとしてやってくるはず。
 迎えが来ないどころか人の気配すらない……ハメられたか?」

フロアを一つ下ったところで違和感。
そもそもここに来た理由はいつもと同じ、弾薬の売買だった。
無論非合法のルートではあるが、学園側も黙認しているような流通ルート。
いつもの取引なら下っ端数名と、そこそこの戦闘能力を持った護衛が一人、
そしてトレーダー。それが今回は一人もいない。
腰にぶら下がっている警棒を引き抜き、振り下ろすと三段のロッドが伸び切りロックされる。
このまま引き返すことを視野に、さらにもう一つ階を下る。

そこまで来てやっと、階段の踊り場の向こう、折れた通路の先に誰かいることに気付いた>