2019/02/25 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 『鉄火の支配者』という通り名も、気付けばぽつぽつと広がっているらしい。
後方勤務希望故に自ら異名を名乗る事も、名乗り上げる様な真似もしなかったのだが、気付けば己の異能そのものが忌名となっている始末。
其処まで大層な事は出来ないのだが、と溜息を零しながら、少年は今宵も砲火を振りまく。

「…予定位置に到着。援護も増援も無いので誤射の心配がないというのは実にやりやすくて良い。捗り過ぎて本庁まで砲撃しそうだ」

通信機に嫌味を零しながら所定の位置に到着した旨を告げる。
魔術を利用して無許可で魔獣の召喚を行い、それを販売している組織。その拠点から少し離れた広場に、召喚した多脚の異形と共に陣を組んでいた。

「…周囲への被害は考慮しろ?そうだな。護衛でもいてくれれば多少は気を遣えるのだが、生憎一人では中々集中出来なくてな。済まないが、御希望には添えないやも知れぬ。では、通信終わり」

文句を言いたげな本庁からの通信を切れば、溜息を一つ吐き出して異形達へ攻撃を命令する。
天空に掲げられた砲身が一斉に火を噴き、轟音と硝煙が広場を埋め尽くす。数秒の後、違反組織の拠点へ次々と砲弾が吸い込まれる様が、偵察ドローンからの映像で確認できた。

神代理央 > 慌てた様子で拠点から構成員や魔獣が飛び出してくるが、出てくる側から天空から降り注ぐ砲弾の雨にその身を晒す事になる。
こと、集団戦に於いては投入出来る火力と物量に決定的な優位を持つ己の異能は、有象無象の組織程度に後れを取るつもりはない。
その分、卓越した個人との戦闘は基本的に苦手だし、避けたい部類ではあるのだが。

「…半ば草むしりの様なものだな、これでは。まあ、吝な組織程度なら是でも十分なのだろうが」

だからこそ、己一人がこうして派遣される羽目になっているのだろう。個人戦に優れた優秀な委員は、それなりに過酷な現場へと派遣する必要がある。
自分が本庁に居ても同じ判断を下すだろうと理解出来るが故に、何とも言えない深い溜息を吐き出しながら異形達を使って砲弾と死をばら撒き続けていた。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」にフィフティーンさんが現れました。
フィフティーン > 今日の違反部活群は一段と騒がしい。
落第街を警邏する機械はこの事を奇妙に思ったようで
それなりに高さのある構造物から一帯を見下ろす。
違反部活間の抗争という仮定もあったが
その場に広がっていたのは抗争とは程遠い蹂躙。

<行動を開始。>

ロボットは火器管制システムを起動し狙いをつける。
ただしそれは違反部活生ではなく鋼鉄の異能を
率いて砲撃を行う風紀委員にだ。

<破壊の規模が大きすぎます、直ちに攻撃を中止してください。>

彼の無線機に機械チックな男性の声が割り込み
攻撃の中止を促す。
別に機械に慈悲があるわけではない。
大規模な破壊を行う事は落第街のバランスを崩す可能性に
繋がると機械は結論付けたからだ。

神代理央 > 「……ふむ?」

突如通信機から響く機械音声。
いや、機械的な音声、という方が正しいか。

「此方は風紀委員会の正式な任務として行動している。如何なる理由、権限を持って此方の任務を阻害するのか。所属と正当な理由を告げて欲しいものだ」

届いているかどうかはさておき、割り込んできたチャンネルに言葉を返す。
その間にも砲撃が止むことは無いが、数体の異形が砲撃を停止し、周囲を警戒する様にその砲身を軋ませている様が見えるだろう。

フィフティーン > 風紀委員の少年がロボットの無線に対して応答すれば
構造物から飛び降りるように跳ねて
少年の近くへと重々しい音を立てて着地する形になる。
風紀委員会のエンブレム、デジタル迷彩塗装が施された
大土蜘蛛を模った四足のロボットが鉄火の指揮者を見つめる。

<コチラは風紀委員会所属のUQL-1500S、
コードネームはフィフティーン。
アナタの行動は私の任務である落第街のパワーバランス維持に
障害を発生させている可能性があります。>

機械は自らの任務を執行しようとする。
だがこのような形で他の風紀委員の任務と競合するという
経験は無かった。
そしてこれで風紀委員会の命令系統が単一でなかった事も判明した。
これは複数の派閥が存在するという証拠だろうか?