2019/03/31 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に近衛 昴さんが現れました。
近衛 昴 > 崩れかけた研究所の中を本来の体を抱えながら進む少女の姿があり、機械的な関節を持ったその姿は一目で人ではないことが明らかで。

まだ崩壊してさほど時間が経過していない研究所の中は慌てて引き払ったのか備品や書類がそのまま残されており、端末が繋がっていたであろうケーブルが千切れいてよほど急な襲撃だったのだろう。

今回出された上からの指令は違反組織の摘発の混乱に乗じて違反組織の研究データの奪取、以前から奪われたヒューマノイドを不当に改造しているとの情報を得ていた上はその研究データをこの機に掠め取ろうという思惑だろう。

生身の体を近くの壁へと寄り掛からせれば、調査のための人間が送られる前に済ませてしまおうとさっそく調査を開始して

近衛 昴 > さすがにデータは持ち出せただろうが研究物やサーバーまでとはいかないだろう、薄暗い通路を進みながら探すのは研究物の保管庫とサーバールーム。

それなりに頑強な部屋に保管されているだろうと固く施錠された部屋を探してゆくも、途中崩れた瓦礫で通路が塞がれてしまっていて。

瓦礫の前に拳を握れば前へと踏み込むと同時に巨大な瓦礫へと拳を打ち込み、轟音と共に瓦礫が前方へと砕け散るのを確認すれば先を急ぐ。

「ふぅ、まったく派手にやってくれたものだな。探し物するこっちの身にもなって欲しいな…せぇのッ!ッと、これでよし、と」

先へと進めば他とは異質の扉が現れ、ドアのノブを回してみるものの施錠されている。

近衛 昴 > ドアノブを強引に引いてみるもボゴンとドアが鈍い音と共に歪んでノブが捥げてしまい、瓦礫同様に破壊して進もうかと思うも扉の厚さを見る限り苦労しそうだ。
なら、扉ではなく壁を壊そうと拳を打ち込み始めれば瞬く間に亀裂が走り、数分もしないうちに壁が崩れ落ちれば亀裂から明かりの消えた部屋の中へと進んでいくか。

暗い部屋の中へと潜り込むといくつかの端末と様々な邪な研究物が無造作に置かれた部屋、その中にお目当ての品物を見つけることができた。
奪われた通常の義体が2体、一つは恐らく構造を解析しようとしたのだろうフレームまでバラバラにされているが、もう一つは機体としてはほぼ手付かずの状態だが外見は弄られており、いくつものコードが端末に繋がれている。
見る限り武器として転用しようと研究しようとして頓挫、別の方法で資金集めの道具にしようとしたところだろうか。

端末のケーブルをはずして自身へと繋いでみるも有用なデータらしいデータは見つからず、使えそうなものと言えば腕用の物騒なパーツがいくつかあって規格が同じなので使えそうだが、見るからに原始的な作りのものばかりで研究精度自体はお世辞にもいいとは言えない代物。

近衛 昴 > 「大したものはなさそうかな…手ぶらで帰るわけには、これは」

ガラクタの中から唯一見つけたのはいくつかの試作品の設計図、運搬用の大型のドローンと腕用のアタッチメント、そして商品として運用するために貯め込んだデータ。
成果物としては十分とは言えないが、このレベルではこれ以上探しても大したものは見つからないだろう。あとは引き上げる前に徹底的に破壊して情報が他に流れるのを防ぐだけ、特に奪われた義体は念入りに破壊しておこう。

作ったはいいが一般機の出力では扱えなかったであろう武器がいくつか放置されており、その中から巨大なハンマーを手に取れば保管庫の中のものを手当たり次第に壊し始め、
同じ姿の義体は形が分からないほどに打ち砕けば、次に向かうはサーバールーム。

近衛 昴 > 「せぇのッ!もう一発ッ、と、ヤバッ⁉崩れるッ!」

奥へと移動しながら壊して回っていると、渾身の一撃を繰り出したことで壁にめり込んだハンマーを引き抜いた瞬間、ただでさえ崩壊しかけていた建物が崩れ始め慌てて元来た道を引き返し始めて。

崩落する通路から抜け出そうとするも途中で瓦礫に飲まれてしまい、ようやく崩落が収まれば崩れた瓦礫を押しのけて這い出るも損傷はないが全身埃塗れで、とりあえず体を回収してここは撤退しようと研究所を後にしてゆくか。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から近衛 昴さんが去りました。