2020/06/08 のログ
ご案内:「違法食品部」にエルピスさんが現れました。
■エルピス > 屋台から流れる焼けた肉の匂い。
積み重ねられた香辛料の匂い。
廃棄されたであろう腐った何かの臭い。
名状しがたき魚の臭い。
……落第街の一角に存在する『違法食品部』に足を踏み入れたものは、強烈な『におい』の洗礼を受けることになる。
「やっぱりここは慣れても鼻が曲がりそうだね。」
などとボヤキながら、
右腕を2つ持つ少年が足を踏み入れた。
■エルピス > 「……とりあえず、売るものを売らないと」
新聞紙とビニール袋に包まれた何かを腕に提げながら路を行く。
耳の良いものなら、にゃあ、と、何かが鳴く声が聞こえたことであろう。
「売った後は、何か食べようかな……」
そんなことをぼやきながら道を征く。
征くのだが……。
■エルピス > 「ありゃ。摘発されてる。いや、カチコミかな……」
困惑げな声を響かせる。
猫の看板を提げた建物が封鎖されている。
とてもじゃないが入れそうにはない、もっと言えば入った所で"何もない"。
……エルピスに『食肉用の猫の捕獲』を頼んだ違法食材部群は『摘発』されていた。
昨日まであった店が今日には摘発されている。
こんな所ではよくある事だ。
「困ったなぁ……」