2020/08/23 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
ズ……ン──
土埃をあげ、綺麗に倒壊する小さなビル

今日もまた、一つの違反部活が露と消えた

辺りでは、ちょっとした騒ぎ
これに関しては騒ぎにすることが目的でもあるため、
なるべくならばこれを視界に収める人間は多いほうがいい

十分に種は撒かれた
"噂"を作るには、派手であり、
恐れられるものであり、規則正しいものであることが大事だ
決まった時間に現れる、それだけでも『わかりやすい驚異』としての演出になる

伊都波 凛霞 >  そうしたところから、畏怖と揶揄…
最後には皮肉の意味を込められて…"通り名"が生まれる

夜毎、日が沈む時刻に独り現れる風紀委員
闇色の外套でその身を隠し
時空圧壊が如く圧倒的な単騎性能で違反学生を断罪し
鉄火の支配者の如く破壊劇を見せつけ、違反部活を制圧──

その拠点ごと殲滅し、瓦礫と灰の中に立つその姿…
そして0時を過ぎる頃には、その姿を消してしまう──

──誰が呼び始めたか、そんな彼女のことを……

伊都波 凛霞 >  
「(…そう、私は……──)」

───『黒の灰被り姫(シンデレラ)』───


………

「(──は……)」

恥ずかしい────────────────

何?通り名みたいなのを名乗ったり呼ばれるのってこんなに恥ずかしいの??

いや絶対名前が悪いよねなんとかの支配者とかそういう感じじゃないもん
誰? 誰がこんな恥ずかしい名前考えたの?

こういうのって一度広まったらもう変わんないよね?
いくら0時に消えるからってシンデレラって…、0時は門限、門限なの!

バラックの壁に手をついて、項垂れる黒の灰被り姫

これハッタリ効く…?こわい?なんかバカみたいじゃない?
理央くんの通り名みたいななんかそういう、怖い感じある…??

ダメだ、こんな名前で呼ばれた時にまともな表情でいれる自信がない

伊都波 凛霞 >  
『お、おい…あれが噂になってた…』
『ああ…鉄火の支配者不在に躍り出た魔女…』
『黒の灰被り姫(シンデレラ)だ!』

やめて!! 
 

ご案内:「違反部活群/違反組織群」にモノ・クロさんが現れました。
モノ・クロ > 「お~…すげぇな」
なんかすごい物音が聞こえたので、見物しに来たクロ。
ビルが倒壊している。
小さめのものとはいえ、きれいに潰している。

職人の仕事か…はたまた、周囲の被害を嫌った心優しい正義のミカタ、かね?

そうして周囲を見ていると、黒い影を見つける。

伊都波 凛霞 >  
いたたまれなくなってその場から離れようとする凛霞

『あっ、黒の灰被り姫(シンデレラ)が逃げたぞ』
『王子様探しに失敗でもしたんじゃね』
『ガラスの靴忘れてきたんだろ』

もうやだ!

………

……



「……よくみんな自分の通り名を名乗れるね…スゴいよ……」

本人達の前ではとても言えないようなことを口から漏らしながら、
現場から少し離れた位置ではぁー、と大きく溜息の凛霞だった

モノ・クロ > 「…黒のしんでれら?」

音もなく、後ろから体を乗り出して下からため息をつく顔を見る。

伊都波 凛霞 >  
「…人違いです」

音もなく現れた怪異にそっけないセリフ
視線を斜めに外して、知らんフリ

モノ・クロ > 「呼ばれてた、あれ凛霞お姉ちゃんのことだよね?」
視線に入るように、体を動かす。

伊都波 凛霞 >  
「知らないーあーあー何も知らないし私は黒の灰被り姫(シンデレラ)なんかじゃありませんー」

耳を塞いだ

なんなのこの怪異
突然湧いてきて現実つきつけてくる

モノ・クロ > 「目立つことしてたらそりゃそうなるよ」
それが目的と知らずに突きつける。
なぜその渾名になったのかはよくわからない。

「ところでしんでれらってなに?」

伊都波 凛霞 >  
「くっ、知らないって言ってるのにしつこい…」

よく考えなくてもこの怪異はしつこい性格だったかもしれない

「さあ…私には関係ない話だからわかんないナー…」

口元をクロークで覆って、知らんぷり
世の中には知らなくても良いことが沢山ある。今日この日とか

モノ・クロ > 「なんかわざとらしい…しんでれらってそんなに嫌なの?」

純粋に。
知らぬことを知りたいだけである。

伊都波 凛霞 >  
「私今お仕事中なんだー。モノちゃん?クロちゃん?今日はどっちかな?
 悪いんだけど遊んであげられないから、また今度ね」

もはやシンデレラには触れようともしない

モノ・クロ > 「あ、今はモノだよ―。じゃあ、仕事手伝う。で、遊んでもらう!」
ばたばたと、呪紋を振る。はしゃぐ子供のように。

「暇なんだ―、やること欲しい!」

伊都波 凛霞 >  
「それはだめ」

ようやく、はっきりとそちらを見て
真剣な眼で言い聞かせるようにそう言葉を投げかける

「今は仕事が終わっても遊んであげれられる暇はないし、お仕事を手伝うのも却下」
「暇なら、別の人に遊んでもらって」

クロークから僅かに口元を覗かせて、そう答えた

モノ・クロ > 「んー…どうして?」
首を傾げ、聞く。

伊都波 凛霞 >  
「他の人がいると邪魔だから」

きっぱりとそう伝える

「それに風紀のお仕事は守秘義務もあるから、簡単に外部の誰かを関わらせられない。
 …守秘義務っていうのは、秘密にしなきゃいけないことばっかり、ってことね」

なるだけ噛み砕いた説明で、言葉を返す

モノ・クロ > 「…………ヒト?」
首をさらに傾げ。

「んー…秘密かぁ。あれ?じゃあこれから仕事って教えてよかったの?」

伊都波 凛霞 >  
「別にそれくらいは教えても問題ないよ。ちゃんと着いてこれないようにするし…」

再びクロークで口元を覆う

「言い直すね。自分以外の誰かがいると邪魔だから」

モノ・クロ > 「んー…そっか。じゃあ見るだけにする。『かくれんぼ』なら問題ないよね?見つけても見るだけ。」
そう、提案してみる。それだけ暇。

伊都波 凛霞 >  
「ダメ」

今日はとりつくしまもない
モノからの提案は全て却下する勢いで、冷たく言い放つ

「お願いだから。これ以上突き放すような言葉を使わせないで」

モノ・クロ > 「むーん」
へたれる。ここまで言って駄目なら本当に駄目なんだろう。
凛霞お姉ちゃんには大切なものがあるんだろうし…

「…ん、わかった。でも次は遊んでよ、約束!」

伊都波 凛霞 >  
「…ん。いい子。…今度ね」

わかった、と口にするモノちゃんに、ようやく笑顔を向けた
いつもと同じく柔和な笑み、人懐っこい、距離感の近い笑顔

「…それじゃ、急ぐからもう行くね。
 黒い灰被り姫(シンデレラ)のことは忘れるように!」

念の為クギを刺して…その場からフッと姿を消した
比喩ではなく、文字通りその姿はその周辺にどこにも見つけられず、気配すらも消え去っていた──

モノ・クロ > 「…………覚えてほしいのか忘れてほしいのか、どっちなんだろう」
最後に言わなければ多分忘れてただろうに。
「まぁ、いいや。暇つぶししよ。『しゅひぎむ』もあるしね!」

そして、その後倒壊した周辺で数人の遺体が確認された。
いずれの遺体も凄まじい形相で、自ら命を絶っていた。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」からモノ・クロさんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から伊都波 凛霞さんが去りました。