2020/10/13 のログ
ご案内:「違反部活群/廃墟」にレクターさんが現れました。
■レクター > 「これは…なるほど、見事にぶっ壊れてますね。」
違反部活の一つが占拠していた…だろう建物の前にて棒立ちで呟く。
入手した情報を辿って到着した地点であるはずなのだが、外からパッと見ただけで誰もいないだろうと思えるくらいに破壊されているのが分かる。
「…殴り込みでもされましたか。」
誰が、というところまでは意識しない。
ここの組織の一人が目標だったが、どう見ても誰も残っていなさそうだと深く吐いた呼気がマスクの中に少しこもった
ご案内:「違反部活群/廃墟」に虚無さんが現れました。
■虚無 > その刹那、窓を突き破り物言わぬ何かが外へと飛び出してくる。彼の目的としていた人物か、はたまた無関係のここを占拠していた一人か。
何はともあれ物言わぬ物と化したそれを追うように窓をゆっくりと越えるのはその物を作りだし、ここを破壊したであろう張本人。だがその身には返り血ひとつついていない。
「……仲間か?」
物言わぬ物となったそれを顎で指す。その声はノイズが入ったように酷くくぐもり聞き取りにくい。
■レクター > 「このまま帰るのも癪ですし、ガラクタでも漁って…おや。」
このまま回れ右では歩き損だと、中に入って慣れぬガラクタ漁りでもしてみるかと
足を進めようとしたところで窓を突き破る音と共に視界に何かが入り込む。
地面へと落下したものへと目を向け、それが何かを理解すると同時に手遅れであることを把握する。
「いいえ、赤の他人です。が…探していた相手ではあるようです。
一応、お聞きしますが。何故、このようなことを?」
ノイズがかった問いかけに首を振って返答してから、フードを被る相手へと質問する。
■虚無 > 「敵だったから……こっちの世界でそれ以上の理由が必要か?」
ここは黒の世界。敵の組織であれば攻撃するのは当然だろうと。
間違っているとは一切思っていないように言い放つ。
「さて、そういう俺を神父はどうする?……どうにもしない事を願いたいが。ここは攻撃対象だがあんたは違う……そもそも、あんたもここを攻撃しに来た口だろう。赤の他人の神父がくるような場所じゃない」
どう見てもここに説法に来たといった様子ではないし。一切ビビっていたりしない辺り仲間でなければ彼らの敵としか思えない。
だからこそどう相手が動いてもいいように体制は整えておいて。
■レクター > 「なるほど、わかりやすいですね。良いと思います。」
此処ではそれが日常であることは理解している。
断言する相手を半目で見据えながら言葉を返す。
「えぇ、あなたの言う通り。私はこの人が悪いことをしたと聞いたので、ちょっと罰を与えようかと思いまして。
…なのでまぁ、殺さないでほしかったと、一つ文句を言わせてもらいましょう。」
落下してからピクリとも動かない人物へと歩み寄ると、乱暴に蹴って仰向けにさせる。
何の反応も示さない様子に、緩く首を傾げて文句を口にした。
■虚無 > 「殺すな……か、随分と甘い話だ。こいつらは死ぬまで悪事を続けていたぞ」
何を言っていると半分笑うような口調で言う。
軽く手を伸ばす。
「神様はすべてを許す。だからこそしかるべき罰を受ければ生まれ変われる……とかそういう話か?」
その伸ばした腕をグッと握りしめる。
そして下へダラりと。
「それはたしかにありえる話かもしれない。だがな……ここまで落ちたやつらには無駄だっただろうさ。遅かれ早かれターゲットになっていた。その程度の相手だ」
乱暴に蹴飛ばした様子に反応を一切示さない。彼にとってももはや相手は人ではなくただの肉でしかないのだから。
だが肩をすくめて見せて
「まぁ最低限祈ってやってやれ。俺にはそんな資格も権利もないがあんたならできるだろう」
■レクター > 相手の言葉に途中で反論せず、最後の一言までその耳で聞き取る。
瞼を閉じたまま、なるほどと言いたげに数回頷いた後、緩やかに瞼を開いた。
「祈りなんてしませんよ。」
目付きの悪い半目が相手の顔のあたりをジッと見つめる。
「神は何もしてくれませんし、罰を受けたところで無条件に天国に行って生まれ変われるなんて、私は考えていません。
ましてや、さっさと死なせてやるだなんて甘いでしょう。」
話す最中に、頭部に灰色の茨の冠が出現する。
そこから伸びた茨が首に巻き付き、そのまま右腕へと絡みつく。
「悪いことをしたのであれば、相応の罰を。苦痛を持って、地獄を見せてやるのが私の考えです。」
右腕を地面へと横たわるものへと向けると、茨が五本伸びてソレを貫いた。
貫いたそれを持ち上げると、見せしめにするかのように揺らめかせる。
■虚無 > 「……服装変えるべきじゃないかそれならば。それは神を信じる者の服装だろうに」
変わったやつだと言わんとした雰囲気で言う。
ユラユラとゆらされるその姿を見てつぶやいた。
「俺はそいつの扱いなんてどうでもいい……ただ少しでも多くの人が生きていける選択をするだけだ」
一瞬手が紫電に覆われると金属と金属で打ったような甲高い音が響く。何かによって殴りつけられたような音がすると貫かれたその肉体が拘束から解放され飛んでいき地面に墜落した。
「考え方なんてそれぞれだから否定はしないが……必要以上に苦しめるのは趣味じゃないな。俺はだが」
見ていられないと思ったのか。それだけを行うと紫電を収め。ポケットに手を突っ込んだ。
「お前がそこまで悪を憎むのは何か理由でもあるのか? 俺が言えた立場じゃないが。普通じゃないぞ?」
■レクター > 「それだけは、できません。この服は…いわば私の記憶の留め金ですので。」
何度も傷つき、その度に修繕を繰り返すには理由がある。
肩書を示す以外の役目があると、軽く神父服の埃を叩きながら答えた。
「…それはまた、私には眩しい考え方ですね。」
多くの人を救うためと口にする相手に、少し沈黙した後で主観的な感想を口にする。
直後、茨が貫いていたものが弾かれたように飛んでいき、また地面へと落下した。
それを顔をだけ振り返って目で追ってから、視線を戻して
「だからさっさと殺すと?…いえ、失礼。少し熱くなりかけました。」
伸びたままの茨を戻しながら緩く顔を振って、頭に登りかけた血を鎮めようと努める。
「…権力を盾にした連中に、何もかもを奪われたご経験をされれば分かるかもしれませんね。」
その質問に答える時だけ、目元を手で覆って目を見せないようにしていた。
■虚無 > 「……そうか、そういうものも大事だからな」
脱がないというのには別に追及はしない。それにそういう考えもわからないでもない。
まぶしいと言われれば肩をすくめて見せて。
「そんなものじゃない。どうせどうあがいても悪党であることに違いはないからな……いやいい、勝手に邪魔をしたのは俺だ」
頭に血が上ったという彼に気にするなといわんばかりに言ってから。
その後にそちらに視線を向けた。といっても目深にかぶったフードのせいでその表情はうかがい知れないが。
「……なんとなく理解したよ。近い経験はあるからな」
そういうと歩き始める。
「俺は仕事を終わらせた。ゴミ以外は全部破壊したからゴミしかのこってないが……それでよければ好きにしろ」
ここのグループが行っていた犯罪の資料。建物内の設備等はすべて破壊済。ゆえにこのボロボロであるわけだが。
ともかく、それだけを言うと外へと歩き始め。その姿は完全に闇の中へと溶けていった。