2020/12/12 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
今回の任務は、自分から志願した、というものではなかった。
寧ろ、今は書類仕事と休日の過ごし方に悩める師走の真っ最中。
自分が現場に出る事を快く思わない者も未だ多いだろうし、言うなれば"自重"していた側面が強かった。

にも拘らず、今宵こうして違反部活の拠点を眼前にしているのは至って単純な理由。

『年末で人手が足りないから』

ただそれだけ。それなら別に無理して年内の摘発を行わなくても良いのではないかとも思うのだが。
風紀委員会の過激派とはまた別に、"点数"が欲しい勢力も存在するということだろうか。

「……まあ、別に何でも構わないんだが。仕事であれば、特段拒絶する理由も無し」

無数の異形を従えて、バリケードで防護された廃ビルを見上げる。
今のところ、抵抗する気配はない。
しかし、此方の投降への呼びかけに応える様子も無い。
様子見されているのかな、と溜息を吐き出しながら、懐から取り出した煙草に火を付ける。

神代理央 >  
まあ、違反部活共の気持ちや思惑も分からなくもない。
此方は、特務広報部の活動を休止している身。
何処迄情報を掴んでいるかはさておき、落第街から暫く身を引いていた事くらいは彼等も掴んでいるのだろう。

つまり、神代理央は強硬な手段に出られないのではないか。
と、彼等は思っている――のかも知れないが。

「……活動を休止しているのは、特務広報部だけ。
私が力を振るう事そのものは――別に手を緩める必要は無いのだがね」

ぱちり、と指を鳴らす。
次の瞬間、廃ビルに向けられていた異形達の砲身が――轟音と共に、火を噴いた。

神代理央 >  
違反部活生にとっては地獄の沙汰の様な光景でも、己にとっては見慣れたものだ。
燃え上がる建物。吹き上がる爆炎。吹き飛ばされるバリケード。
思い出したかの様な脆弱な抵抗が異形達に降りかかるが、それに今更怯む様なものでもない。
鋼鉄の異形達は、銃弾や魔術、異能の抵抗を受けつつ、砲撃を続けながら前進していく。
元々、保有戦力の脅威度は低い違反部活だ。
装甲戦力が群れを成して前進する様な己の異能に対して、有効な攻撃手段を多く持ち合わせている訳も無かった。

「……つまらん連中だ。自衛出来る戦力も持たぬなら、最初から犯罪などしなければ良いものを」

圧倒してはいるが、今回は此方も無駄に被害を大きくするつもりも無い。
程々のところで降伏してくれないかな、なんて思いつつ、ぷかぷかと煙草を蒸かしていた。
轟音と火焔が、冬の夜空を急激に熱していくのだろう。

神代理央 >  
そうして、また一つの違反部活を灰塵へと帰して。
鉄火の支配者は、溜息を吐き出しながら此の場を後にするのだろう。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「秘密組織INVIDIA」に謎の集団さんが現れました。
謎の集団 >  
「——この時期が、やってきた」

喫茶店で開かれる会合。
とある時期になると、誰ともなく集まり開かれる秘密の会合である。
その一番奥の席で、テーブルに肘を置き手を組んだ男らしき、紙袋を被った者。
口元を組んだ手で隠し、紙袋の上からサングラスを掛けた姿だ。

「今年も、奴らをヤりましょう」

重々しい空気の中で、集まった集団は頷く。
彼ら彼女らは意思を共にする同志たちなのだ。

「風紀委員の横槍も今年もあるだろう。
 だが、我らにも譲れないモノがある・・」

カウンターに腰を掛けるようにして腕を組む、紙袋の男。
革ジャンを着ており、その下には拳銃を入れたホルスターがある。
この数年、活動に積極的な男だ。

「——奴らに、思い知らせましょう。
 特にタケシに!」

だんっ、とテーブルを力強く叩いた女性らしき紙袋マスク。
仕事の合間に抜け出してきた彼女は赤い制服に、腕章をつけている。
――風紀委員の制服。
そう、この組織の賛同者には、委員会の者もいるのだ。

ある時期の前に、自然の様に生まれるこの組織。
今回も、ある事柄にあわせて発生したのだ。
大体、この二か月後や春頃、GW開けや夏休み明けなどにもこの組織は生まれる。
そう、人の闇の心を糧として。
今回集まった者がすべてではない。
それぞれが代表して来ていたりもする。

謎の集団 >  
「今年もヤツラは多い。
 我らの苦しみを判らぬ奴らが・・」

この時期だというのにタンクトップ姿の筋肉まっすーるな紙袋マスクの男。

「俺の狙ってた彼を・・」

こぶしを握り締め、血を吐きそうに悔しそうに声を漏らす男。
・・・その男の周囲から、紙袋を被った男たちが僅かに距離を開ける。
尻の危険を感じたのだ。

「これからしばらくが本番だ。
 武器は用意した・・存分に、ヤろう」

用意されていたアタッシュケースやスポーツバッグ。
支援者から用意されたものだ。

「——カップルをぶち壊せ!」

気勢を上げる彼ら。
そう、彼らはクリスマスイブと言うカップル行事をぶっ潰すために集まったロンリー集団。
特に、今の時期になって彼氏彼女と別れ話になった者達の意思は固い。
その中でも、新しい相手ができたから~、なんてのがあった男女は、殺気に満ちているのだ。

――毎年、というかイベントごとに現れる秘密組織INVIDIA(嫉妬)。
風紀委員にお世話になることが多い組織である。
彼らの聖夜祭活動はここに本格的に開始されたのであった。

謎の集団 >  
ちなみにですが。
この会合で何故かカップルになる男女、あるいは男々・女々なども一定割合おり、その時は大変危険な粛清が吹き荒れるのであった。

ご案内:「秘密組織INVIDIA」から謎の集団さんが去りました。