2020/12/19 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
公安委員会から齎された情報。
曰く、大規模に武器や魔道具を収集していた違反組織の一つが、何者かによって襲撃され、統率力に欠いているらしい…というもの。
時間が立てば、再び組織は埋没し新たな危険因子となり得る可能性がある為、早めに"対処"する事となった。

漸減したとはいえ、それなりの兵器と精力を持つ違反組織に、年末年始の多忙な時期に割り当てられる委員の数はそう多くは無い。
となると――

「………私とて、別に暇を持て余している訳ではないのだがな」

週明けの特務広報部活動再開に向け、せっせと事務処理に励んでいたところにお声がかかったという塩梅。
深々と吐き出した溜息は、冬の夜空で白く濁った。

「……まあ、歯ごたえのある相手だと良いのだがね」

厳重な見張りを立てる組織の拠点――廃工場に偽装したその場所を遠くから臨む少し離れた空き地。
偵察用のドローンが映し出した拠点を眺めながら、召喚した異形達の砲身を微調整。
金属の軋む音が、暫くの間響いていたが――

「……焼き払え」

短く告げた号令と共に、無数の異形達が背中から生やした砲身が火を噴く。
轟音と爆音が響き、ひゅるひゅると砲弾が遠ざかる音。
そして、数秒経たずして。鈍く重い爆発音が、連続して周囲に響き渡った。