2021/01/30 のログ
■刀々斬 鈴音 > この落第街では悪い意味で目立つ黒い装甲服、頭にはお面でもつけるようにガスマスクを斜めに被って。
特務広報部である事を隠そうともしていない少女が一人、一人で通りを歩いている、道の真ん中を堂々と。
その黒い装甲服に喧嘩を売るものはなく、憎悪の籠った視線を向けられるのみ。
その血の匂いのする刀に挑もうとするものはなく、恐怖の籠った囁きを向けられるのみ。
そのまま道の真ん中を歩けばスーツの男の正面。どちらかが避け無ければ前には進めない。
ただし、鈴音は道を譲るつもりはなさそうで男の真ん前で立ち止まると男の顔をじっと見上げて。
「どいてくれないの?」
道を譲られることが当たり前だと思っているような言葉。
■羅刹 > (……、この格好…)
道を歩く男の前に、明らかに『そう』であると示しているような恰好。
餌に食いついたわけではなさそうだが…都合がいい。
「ああ」
どいてくれないのか、という言葉には短く答える。
「で?…どかなかったらどうなるんだ?」
表情を変えることなく、聞き返し。
二人の距離は…踏み込めば刀の間合い、といった程度か。
(餌に食いついた。用意しろ)
男としては、いきなり切られる可能性も考えてはいるが。
そこまでこの相手がキレているかを確認する。
周囲には、恐怖や憎悪の籠った視線たちに紛れて続々と『蛇』が集まっていく。
隠されてはいるが、銃器、爆薬など、それらが二人を取り囲み始めて。
火薬などの匂いに敏感ならば、包囲に気づけるだろう。
男からは、言葉以外にアクションは起こさず。徐々に網は狭まっていく。
■刀々斬 鈴音 > 「別に?鈴音もどかないだけだけど……おじさん暇なの?それとも鈴音とお話したいの?」
……周囲の野次馬が増えたのを感じる。
場所も場所何かしら持ってる可能性もある。
そこまでは思い至るものの囲まれている事は見抜けない。
「……早めに通してくれた方がいいんじゃない?人増えてきたよ?
いっぱいの人に見られながら道ゆずるのって恥ずかしくない?」
煽るような言葉を吐いて一歩近づく。
その手はいつでも刀が抜ける、振れば刀は当たる距離。
■羅刹 > 「いいや、暇でもない。譲ってやる気もねえよ。
お前こそ、気づかねえのか?」
踏み込んでこようとも、男が退くことはない。
スーツのポケットに手を入れ、ただ上から相手を見下ろす。
この場で、爆薬をまず使うのは羅刹も巻き込む恐れが高い。
最初の仕掛けは、群衆に紛れた異能使いからだ。
(やれ、焔)
隠れていたのは幻影の発火能力使い。
群衆に紛れるその人物は、しっかりと視界に女を捉えている。
問いかけから、きっちり3秒後。その場から動かなければ唐突に身体が幻影の炎に包まれるだろう。
「相当恨み買ってるぜ、お前」
身を焼き、皮膚を焼く様な痛みを伴う炎だが、実際に燃えているわけではない。
強い精神力、あるいは精神攻撃に対する対策があれば対抗できる異能だ。
それと同時に男は後ろに飛びのき。
燃える幻影の火を、あるいはその目立つ格好を目印に、少女を囲む群衆から銃弾が浴びせかけられる。
どれも小口径ではあるが、統率の取れた射撃。
銃器の合計としては十程度か。
あらかじめ男を餌としていたため、集結も早い故の集中砲火。
何の声も上げていないにも関わらず、少女に『痛い目』を合わせるための嵐が襲い掛かる。
■刀々斬 鈴音 > 「気が付くって何に?」
聞き返す。
その答えが返ってくるより前に炎が鈴音の身を焼く。
「熱っ!?嫌、何これ!?」
身体が燃える感覚がする、身が焦げている感覚がする。
ひりつくような痛み、耐えがたい熱さ。
「止めて!熱い!!止めてよ!!!!」
痛い、痛い、痛い。
今起きている苦痛を取り除こうと目の前の男に刀を振るおうとすれば……
……その前に飛来する嵐のような銃弾。
避けきれず、受けきれない。
数発の直撃をその黒い装甲に……そして、装甲に覆われていない左の腕に……
「ズルでしょ!そんなに人数集めて寄ってたかって!!」
逃げる、この場から逃げて痛みをこらえて逃げる。
狭い路地の方へと、走っていく。
みずから追い込まれにいくように
■羅刹 > (はっ。覚悟決まってるかと思ったが…ズル、と来たか。…っ、と油断するなよ。デコイを先行させろ。
…最悪、逃がしても構わねえ。今は、『風紀』が『怪我』して『逃げ帰った』つーのが重要だ)
止めて、などと叫ばれても止めるはずもない。
むしろもっと鳴け、と。
周りからの、そして男からの憎悪と侮蔑の視線は強くなる。
爆薬も何も使わない、大人しい方法だ。
これなら笑い話の『獣』も食らいついてくることはないだろうと。
少女が路地に逃げれば視線が切れることから、少女を苛んでいた炎は収まる。
痛みもまた、記憶には残るだろうが感覚としては引いていくことだろう。
しかし、攻撃はそこで止まらない。
『大道具』によってもたらされた新たな武器。
銃器と爆薬を持った人型の『囮』を数名、狭い路地へと先行させる。
例え殺されてもこちらに被害はなく、更に簡単な命令はこなせるその人形は…
鉄火から報告を受けていれば、隙を見て自爆をすることもわかっているだろう。
足取りは少し不確かだが、少女を見つければ銃による攻撃を行い続ける。
…男自身は、追わない。
自分の役割は餌ではあるが、頭である男が…わざわざ相手の間合いに入る可能性がある場所に行くわけがない。
そして、今回の目的は話し合いなどでは決してない。
あちらから我が物顔で血の匂いによる示威行為と、挑発。
そして、前回鉄火と会った時と違い…最初から準備ができていたことも大きい。
鉄火ほどの火力か、あるいは…焼かれても刀を振るえていれば。
あの一瞬でも羅刹は死ぬか深手を負っていただろうが。
距離を取った以上、その『死地』に踏み込むことはない。
(見つけ次第撃たせろ。近くまで接近できれば自爆して吹き飛ばせ)
そんな指示を、蛇越しに伝え。
さて、あの少女は、迫ってくる…人形部隊に対抗できるのか。
煙草を一本咥え…戦況を見ている梟からの報告を待つ。
■刀々斬 鈴音 > 「痛い!痛いよ!!って……あれ?」
身を焼いていた炎が消えた。
あそこにいた誰かの魔術か異能……魔力を感じないので恐らく異能だろう。
精神を介した痛みでなければ物理的な痛みならばそこまで感じない。何も問題ない。
「……アイツはこっちまで追ってこない?」
スーツの男はこちらには来ていない。
代わりに向かってくるのは足取りもおぼつかない人、人、人。
銃の狙いも直線的で防ぎやすい。
「もしもーし、鈴音のいう事わかる?……捕まえても話聞けるかな?そうだよね、聞けないっぽいね。」
飛来する銃弾を刀で防ぐ。
そして、接近しようとしてきた人形たちを斬りつけようとすれば……。
爆発するはずの人形は血にまみれて地面に転がっている……。
『血腐レ─鈍血』
刀から滴る赤黒い血。
武器から殺傷能力を奪うその血が爆発を起こさせない。
人形たちに自爆を許さない。
■羅刹 > (…爆発しない?……異能か、魔術か。判別はつかねーが…厄介だな。…だが、…なら、何故アイツは逃げた?)
報告は『盃』によって受ける。
死んでも爆発するようにしているデコイが爆発しないということは。
何かしらの異能か、魔術か。
そういった仕掛けで無効化しているという可能性が非常に高い。
そこで疑問になるのは先ほど相手が逃げた理由だ。
驚いたから、というのもあるだろうが…例えば自分に向けられる攻撃を防ぐような異能ならそのまま留まって戦えたはずだ。
ならば、発動条件があるのか。異能、あるいは魔術の性質か。
何か条件があった場合はそれを推測するしかないが…
性質ならば…攻撃を防ぐにしても直接的、物理的な攻撃しか防げないもの能力なら、焔の炎が効いたことの説明にもなる。
(焔、もう一度だ。デコイにライト役をやらせる。視線を通せ)
その考えを実行に移すため、指示を出していく。
あまり派手にやって『獣』とやらを引き寄せるのは御免だ。
デコイたちが遠巻きに、携帯端末を持って狭い路地に集ってくる。
そして、端末のライト機能を使い…奥に居るであろう少女を照らそうとする。
焔と呼称されている異能者はそのライト持ち達の後ろから少しだけ路地へと入り。
少女へ視線を通そうとするだろう。
逆光ではあるが、シルエット程度は…ライト達の後ろから少女を見る小さな影が見えるだろうか。
そしてまた、3秒。
少女がそこを動かなければ幻影の炎が着火する。
と、同時…緩やかにではあるがライト部隊が前進。自爆こそしないものの、少女に組みかかろうとしていく。
対抗するには、路地の更に奥へと行くか、あるいはライトで視界を確保する部隊を切り捨てるか。
ただ、男は簡単に攻撃を止めるつもりはない。
怪我は負わせたが…また出てこられても面倒だ。
羅刹の思惑では…更に傷を負わせ、しばらく出られないようにするのが目的でもある。
そして、この状況を覆せるのであれば…更に警戒を強める必要もあるだろう。
■刀々斬 鈴音 > 鈴音は戦闘に異能を活用することは殆どない。
……音を発生させるというその異能、それは殆ど活用されることは無かった。
しかし、情報の伝達において音だけを発生させるこの異能は一方的ではあっても秘匿性は高い。
「……まだ来るんだね、鈴音人気者すぎて困っちゃうなあ!」
近づいてくる光。
わざわざ照らさずともさっきのようにただ近づいてくればいいのにそうしない理由は……。
「熱っ!!また!?」
再び炎、実際に焼かれているわけではない。
それは分かっても痛みを我慢できるかと言えばそういうわけではない。
逃げる、更に奥に入り組んだ方へと逃げて、逃げてこの先は行き止まり。
「もしかしてこれって袋のネズミってやつじゃない?」
曲がり角に身を潜めてなんとなく楽しそうにそんな事を言う。
……視界に入る事が異能の条件であるのは分かった後はどうやってその視界を奪うか。
■羅刹 > (…効くな。…ただ、あの得物相手に近づくのは駒がいくつあっても足りやしねえ)
再び、幻影の炎が有効であることはわかったが。
相手にも、その炎が発生する条件は伝わっているだろう。
しかも、相手が逃げ込んだのは入り組んだ通路。
言ってしまえば、奇襲も可能であろう道だ。
袋小路もあるはずだが…そこに籠っていたとしても、こちらに攻撃の手段が乏しい。
相手には…何かしらの能力によって直接的な攻撃を無力化できる、と推測できる。
爆弾、ロケット弾…『獣』を呼び寄せることになってもそれらを使うことはできるが。
自爆が成功しなかったことからも、それらも無力化される可能性が高い。
となると、『礫』による狙撃も意味をなさない。
(……時間がかかりゃ、他に応援を呼ばれる可能性もあるか。
…お前ら、上を抑えてあのガキを捜せ)
路地というのは建物の隙間にできるもの。
であれば、双眼鏡を持った『梟』たちが建物から下を見下ろしていけばいつかは少女が見つかるだろう。
今迄の攻防から、どうやら遠距離攻撃手段には精通していないと見るが…
とにかく、連絡させないためには波状攻撃である。
休ませないよう、手を打ち続ける必要がある。
(焔はそこで待機。他は…なんでもいい。手近にあるものを落とせ。後は、これだな)
一番厄介であろう焔はその場から動かないため、炎が燃えることはないだろう。
その代わりに『蛇』たちが更に追撃を加えるために動く。
建物から下…袋小路に向かって、石や、木片、ゴミなどが少女にぼろぼろと落とされ始める。
まるで雨の如く、近くの建物から…路地裏に向かってそれらが捨てられて。
更に、ライト部隊が…通信端末を1つ、路地に投げ入れる。
通話状態になったその端末から…男の声が聞こえるだろう。
「よう。降参するなら、殺すのはやめておいてやるぞ」
少女がどこにいるかはわからないがきっと聞いているであろう確信があった。
そのために少し大きく音量を大きくしているのだから。
この言葉の間も、少女の集中を削ぐため…ように落第街のゴミが次々に少女に降ってくる。
精神的に少しでも弱らせ、自棄になった行動を誘う手段だ。
■刀々斬 鈴音 > ……この辺りの地理に詳しいものであれば行き止まりである事が分かったはずだ。
普通の風紀委員と違反部活に所属しているものでは地の利に差が大きい。
「ちょっと何落としてるの!?
もう、最悪じゃない!!」
鈴音の言葉を無視してゴミは落ちてくる。
そして通信端末からかけられる言葉。
「……さっきのスーツのおじさんじゃん!
殺されちゃうの?えー、どうしよう鈴音降参しちゃおうかなあ?」
……路地に面した扉が開く。
半年ほど前まではとある違反部活が根城にしていた建物だが現在は使われていないはずの建物。
そこから現れるのは黒い装甲服にガスマスク、銃器を構えた集団。
特務広報部の集団が示しあわせたように何かを投げれば、そこから有色のガスが狭い路地に一気に充満して。
「……撤退!撤退だよ!!」
いつの間にか自らもガスマスクをきっちりと被っていた刀々斬鈴音の合図とともに手慣れた人さらいのような動きで黒い装甲服の男たちは炎の異能者を確保しようとするだろう。
……広報部員たちの前職でのスキルを最大限に生かした行動。
もし、捕らえるのに成功すれば情報源として或いは鈴音のうっぷん晴らしの相手として活用するつもりだ。
■羅刹 > どうやら、防ぐ際に何か制限があるらしい、と無意味に見える攻撃によって推測できる。
何かしらの動作が必要なのか、何にせよ無制限であるということも無さそうではある。
無制限に自分への攻撃をカットするなら、何が仕込まれているかわからないゴミも防ぐはず。
「チッ…」
しかし、路地に面した建物。
そこを利用したのは男も、そして少女も同じだ。
突入と共に…路地に撒かれる有色のガスは、視界を阻害し…一瞬の混乱を生む。
それはどんな人間でも同じ反応であろう。
唐突な出来事に完璧に対応できる者など限られている。
(ボス。抱えられた。撃たれるとちょっと困るかも)
一体いつ連絡を取ったのか、突入のタイミングを計ったのか。
それが懸念材料だが…もう、間に合わない。
焔が抱えられた以上、無暗に撃てば仲間を撃つことになる。
それは避けなければならない。ならば――
(焔。…すまん。…生き残ることを考えろ。盃は繋いだままにしておく)
(…了解。媚びるのは、得意。心配しないで)
元『そういう』趣味相手の娼婦である焔のこと。
大人しく、抵抗せずにつれていかれることだろう。…しかし、流す情報は『蛇』のことだけだ。
当然、羅刹もその一員ということになる。
後は、鬱憤晴らしとやらによって、今後の展開は変わるのだろうが。
妨害は仕掛けられるものの、それを躱せば…広報部員の前職が役立ち、一人の人材を確保できる。
さて、それをどう使うかは…広報部次第と言ったところか。
■刀々斬 鈴音 > ……落第街の外れ護送車の到着を待ちながら。
「綺麗に釣れたね!!部長一人だったら絶対追いかけられないもんね。」
二人がかりで人を担いでいる部員に声をかける。
風紀委員による犯罪者の護送というよりは違反部活による人攫いといった所業。
あまりにも乱暴な手段ではあるが、特務広報部の部長が用いる方法よりは大分スマート。
「大丈夫!!鈴音殺さないの上手だから!
あの炎すっっっっっっっっっっっっごい痛かったからちょっと怒ってるけど……絶対に命だけは助けてあげるからね!!」
憂さ晴らし自分の受けた痛みに対してすこしやり返すだけ。
少しだけ、少しだけだ。
──こうして特務広報部は蛇についての情報を得ることになる。
だが、それと同時に刀々斬鈴音の武器についての情報、今回の作戦について、違反部活群の一部の建物を活用してる事など。
……鈴音の口から得意げに語られた情報が、この『焔』を介して伝わってしまうのだろう……。
だが、特務広報部はそれを知ることがないまま抱え込み続けることになる。
■焔 > 「……期待してる。捕虜としての権利くらい、ほしい」
そんなことを言いながら、騒がしい少女に連れていかれる。
戦力を失ったのは手痛い。
だが、その代わりに…作戦の概要や貴重な能力の情報を得ることができる。
あくまで、特務広報部が必要以上に焔を痛めつけなければ。
この状況を利用し、最大限情報を得ていくことだろう。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から刀々斬 鈴音さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に羅刹さんが現れました。
■羅刹 > 特務広報部に、先日…蛇の主要メンバーの一人が捕らえられた。
唯一、防御不能の攻撃を行えるメンバーが減ったのは酷い損失だが…
「……痛いは痛いが、都合はいい」
元々、焔は機を見て表に動かすつもりだった駒だ。
捕縛されているとはいえ、表に『合法的』に出られたのは大きい。
これで、捕らえた者に対するやり口も知ることができる。
情報を持っていると判断しているだろうから、即殺は無いだろうという読みはあるが。
あの組織のことだ。既に『証拠』も挙がっている焔を、長く生かしはしない可能性が高い。
(ちぃ、と早いが。獣とかいうよくわからん連中に横やりを刺されても面倒だ。
…状況に寄っちゃ、さっさと仕掛けるか。…ま、丁重に扱われるようなら様子見するが…対応次第だな)
しかし、生かされた場合。
こちらの得るものは大きい。
例えば、焔の近くに鉄火や…昨日の女が居るだけで。
その時、そいつらは落第街への出動が遅れることがわかる。
とはいえ、瞬間移動の異能などが無いとは言い切れないため、過信は禁物だが。
相手の動きをある程度知れるというのは大きなアドバンテージである。
…それとは別に
(…『また』俺の身内に手ェ出すんなら関係ねえ。その時が、蜥蜴が這い出す時だ)
羅刹は、一見わかりにくいものの、懐に入ってきた者は守るタチだ。
その相手には当然、焔も含まれている。
武装も、訓練も順調だ。
『表』で騒ぎを起こせば、対応に追われるのはあちらだろう。
もし焔に対して…捕虜以上のことをするのなら。その隙を突いて、まずは傷跡を残す。
■羅刹 > ―――――――――いつでも動けるように準備しておけ。
もし、あいつに何かあったら。獣なんざ無視して、直接『表』に攻撃を仕掛ける。
その命令は、各組織に通達され。
彼の号令があれば、蜥蜴はようやく、這い出てくるだろう。
逆恨み?知った事か。
誰が何を言おうと。羅刹にとって、ひいては組織にとって。
奴らは『敵』だ
敵に、味方が貶められて黙っている者は味方ではない。
羅刹にとって…歩み寄りの機会など、とうの昔に失われている。
後は、『首』が飛ぶまで、闇夜を這うだけだ。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。