2021/02/12 のログ
ご案内:「違反組織群」に【虚無】さんが現れました。
【虚無】 >  
 様々な拠点を巡った。様々な情報を合わせた。
 その結果どの組織のデータと照合しても何があるかわからない地帯。いうなれば空白地帯ともいえる場所。
 そんな場所の一つに足を運ぶ。こういった地帯が出来る経緯は大きくわけて2つのパターンがある。
 ひとつはすでに引き払っていた李で本当に何もないパターン。
 そしてもう一つは……とびきりの化け物―強力な組織や組織でも手が出せない個人―が潜んでいるパターンだ。
 こういう場所に来るのは迷い込んだ輩かそこにある何かを求めてあえて足を運んだ輩のどちらかだろう。
 そんな空白地帯へと彼も足を運んでいた。その男は後者。そこにあるかもいしれないあるものを求めてここに来ていた。

「……静かだな」

 だが、びっくりするぐらい静かだ。
 景色こそは普通の違反組織群に近い。建物があったり工場があったりだ。だが恐ろしく静かだ。
 本当に化け物がいるかそもそも誰もいないか。
 何が起きても良いように周囲に警戒を飛ばしておく。

【虚無】 >  
「なるほどな」

 異様に静かな理由がわかった。
 とある施設の一つ。フェンスに貼られていたのは所詮危険を示すマーク。
 魔法が異能か、はたまた薬物か爆発物か。もしかしたら生物兵器か。
 その手の類により一帯に危険が及ぶ。そんなマークが貼られていた。当然本来であれば入るべきではないが。
 
「呼吸確保……後は全身防御か」

 そのフェンスを乗り越え全身の防御の様子を確認する。呼吸で変なガスなどを吸わないように不必要な物質をカット。全身にも拒絶の力を張り不意の事故などからも身を守れるようにする。

【虚無】 >  
 しばらく探索していたが。完全に撤収した後だったようだ。
 探していた物も見つからず、むしろ見つかったのは地雷とでもいうべき危険物質のみ。
 
「本当に面倒な組織だ」

 だがこれがまだどこかに潜んでいるということ。どちらにしても放置できる相手ではない。

「……野良犬より猟犬へ。空白地点C-3にて危険物質の宝庫。詳細は例の場所に入れておく。保有していたであろう組織の情報もあるかもしれない、後ほど回収を。それと例の人物の情報は無し。以上通信終了」

 それだけをボイスメモとして通信機に残すとどこかへと飛び去って行く。

ご案内:「違反組織群」から【虚無】さんが去りました。