2021/03/22 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
「……ああ、問題無い。というよりも、歯ごたえが無さ過ぎだ。
わざわざ私が出る程のものであったのかも怪しいな。
安易に物資を搔き集めようとした時点で、程度が知れているのかもしれんが」
轟々と燃え盛る数台の車両と、燻る様な黒煙に包まれた倉庫。
それらに砲身を向ける鋼鉄の異形達。
何と言う事は無い。落第街で不足している物資を違法に売り捌こうと搔き集めていた組織の拠点。
それを焼き払っただけ。厳密には焼き払ってすらいない。
車両を数台吹き飛ばし、倉庫に一発撃ち込んだだけで逃げて行った。
何と戦い甲斐の無い相手か。
「……それでいい。思っていたよりも物資の回収は行えるだろう。
トラックを数台回せ。無事なものから運び出してしまって構わない。
………保管場所?交通委員会に相談して、港湾地区の倉庫を抑えろ。
最悪は産業地区の部活に声をかけるが、余りあちらに迷惑をかけたくはない」
全くもう、と言わんばかりの溜息と共に通信を切る。
それなりに動けるようになった部下達ではあるが、まだ自分を過剰に恐れている部分があるように見える。
まあ、そうなるように振る舞っているので自業自得ではあるのだが。
(……もう少し、主体性を持って行動してくれてもいいんだけどな)
何処に吐き出す訳にもいかない愚痴を滲ませつつ、黒煙燻る倉庫の中へ。
ロクな物は無いだろうが、戦利品を漁るのは勝者の特権だろう。
■神代理央 >
砲撃で電気系統がやられたのか、倉庫の中は薄暗い。
崩れ落ちた天井から差し込む月光と、燻る焔だけが光源だった。
「……回収班が到着するまでは持ちこたえると思うんだけどな」
今はぼや程度であるが、放っておけばこの倉庫も焔に呑まれるだろう。
その前に物資を運びだせればいいけど、なんて思いながら。
堆く積まれた段ボールや木箱を覗き込む。
大抵は煙草、酒、医薬品や缶詰。
物資を高値で売ろうとする組織が良く集める物。
ありふれた品ばかりである。
「……偶には、異能強化薬だの。魔力強化薬だのみたいな、胡散臭い代物があってもいいんだけどな」
まあ、そういうものは生きる為の食糧より優先度が低いということなのだろう。
そろそろ落第街にばら撒かないといけないだろうか、と
抱えた在庫の山に思案しながら薄暗い倉庫の中を進む。
■神代理央 >
やがて、エンジン音と共に部下達とトラックが辿り着けば。
燃え盛る倉庫の中から物資を運びだし、此の場を立ち去るのだろう。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から神代理央さんが去りました。