2021/04/24 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
今夜の『摘発』は苛烈を極めた。
といっても、それは謂わば見せしめ。
落第街を根城にして常世渋谷や歓楽街でみかじめ料を取る暴力団崩れの様な違反部活。
放置は出来ないが、摘発する為の人員を割く迄も無い。
そんな、何処にでもある様な中規模の組織。

その拠点である雑居ビル。一階がガレージになっているありふれたビル。
バリケードの類も無く、魔術的な防御措置が取られている訳でも無い。
そんなありふれたビルに――砲弾の雨が、降り注ぐ。

「……第一射の制度が悪いな。観測用のデータが足りないか。
まあ、良い。派手にやれと言われているのだから、諸々吹き飛ばした方が絵になる、というものか」

ビルを正面に見据える大通りに現れた少年は、大地から湧き出る様に無数の金属の異形を召喚。
其の侭、砲火の嵐をビルに浴びせた。何の躊躇いも無く。何の躊躇も無く。

「きちんと撮影出来ていると良いんだけどな。映える映像、というのは難しいな…」

『新入生に対するプロバガンダの為の映像』の為に、圧倒的な火力で違反部活を薙ぎ払う様に、との指示。
一応忠実に指示は守っているつもりだが、生憎部下である特務広報部の面々は引き連れてこれなかった。
流石に、漆黒の装甲服の面々は柄が悪すぎる、らしい。

神代理央 >  
第二射、第三射、と砲撃が続く。
悲鳴すら砲声に掻き消され、周囲に響くのは地鳴りの様な砲撃音と崩れ落ちる瓦礫の音だけ。
燃え上がり、崩れ落ちるビルを無感情に眺めながら缶コーヒーを一口。

「…多少の反撃があった方が画になるだろうか。
此の侭では、廃墟を崩しているのと大差無いのだがな」

などと思わなくも無いが、まあ圧倒的な火力は映し出せているだろう。
流石に黒焦げの死体を映す訳にもいかないし、こんなもので良いのだろうなと勝手に納得する。

(しかし、こんな映像を見せられたところで士気が上がるとは思えないが…)

まあ、そこまで自分が考える事でも無いのだが。