2021/07/28 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に羅刹さんが現れました。
羅刹 > 昆虫や動物の名を模した下部組織によって、蜥蜴の目と耳は落第街に大きく広がっている
それらが伝えてくるのは大小さまざまな無数の情報
その雨粒に等しい情報は、下部組織の頭によって集積され取捨選択され

最後には蜥蜴の頭へと届く
特に、重要なものは迅速に

『都合はいいな』

一言、そう返す
最近は陰に潜み…姿を見せたのは焔だけ
下部組織の更に末端が摘発されはしていたが、その程度は予想の範囲内だ
そんな中での、鉄火の不在、となれば

今こそ…と思う者も多いだろう
現に、蜥蜴以外の違反組織の中には蠢動している組織もある

が―――

羅刹 > 『――今はいい。気を抜いておけ。
逆に、奴が居ないと意味はない。奴は象徴だからな
風紀というシステム、正義という驕り・・・そういう概念の塊だ』

蜥蜴の目的は何だ、と
『盃』で繋がった幹部に、頭は問う

『そうだ。どれだけ時間がかかっても、ここをひっくり返す
そのためには、徹底的に潰す必要がある
あれが負傷していたから仕方ない、鉄火が復活すれば…、そういう希望は邪魔になる
手段は選ばねえが、舞台に奴が居ないことには始まらねえ』

だから、と頭は続ける

『てめえらも体験したことあるだろ。夏休みっつーやつだ
今は休め。酒も薬もぶっ壊れねえ程度になら構わねえ
ただし、騒ぎすぎるなよ。象徴とはいえ、風紀は奴だけじゃねぇからな』

思考にガツンと響く歓声を受けてしかめ面をして『盃』を切る
陰に隠れた誘拐、その隠蔽と誘拐被害者の返却
それらによって、組織は・・・人数こそ減っていないものの疲弊していた

いくら蜥蜴の頭に人心を掌握する術があるとはいえ、不満とは大きなエネルギーを持つ
それらが内部に向かないよう、発散させるのも頭の務めだ

羅刹 > 『つーわけだ。お前も、休め、焔
あいつのブロマイドならいくらでもやるが、執着しすぎるなよ』

最近は様子がおかしい幹部の一人には小言を入れておく
どんなことがあっても、組織だけは完璧に、御してみせる

その程度できなければ、システムを壊すことなどできはしないのだから



下部組織のあちこちから頭を誘う着信が届くがすべて無視して
薄暗い地下で一人、頭は目を閉じた

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。