2021/08/04 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「──はい。此方は鎮圧を完了しました。
けが人は……該当の違反部活に数人……はい、搬送は一台で足りると思います」
開けたビル地下の一室
薄明かりの中で端末を手に通信のやり取りをしているのは風紀委員の一人、伊都波凛霞
表を巡回中、不審な動きをする学生を見つけ、後を尾ければ案の定
人気のない廃ビルの地下階段の下で、襲われた
「…やれやれ」
必要な通信を終え、溜息を吐きながら捕物で僅かに乱れた制服を正す
仲間も含め都合10人、部屋の様子からするに薬物流通の末端の違反部活のようだった
■伊都波 凛霞 >
足元ですっかり伸びている違反学生達を尻目に、
応援が来るまでの間に多少なり現場を見ておく
そう簡単に尻尾を掴ませはしないだろうが、何かしら上の連中に繋がるものがあるかもしれない
「と、いってもコレじゃね…」
ビル地下の部屋は実に殺風景
いくつものダンボール箱に違法薬物の在庫
他に何があるかと言えば机が一つだけ
引き出しを開けると、彼らが常用しているのか
開封された袋と、いくらかの白い粉が姿を見せた
こういったモノに余り良い思い出はない
もしかしたらと思いつつ、引き出しを探っていくと
「…うん、やっぱりあった」
出てきたのは鈍色に光る、手頃なサイズの拳銃
こういった武器、銃器も落第街では裏で取引されている
異能がなくても、異能者相手でも殺せる、お手軽な「力」
力に窮する二級学生にとってはその生活を一変し得るモノだ
特にこの違反部活がそれらの流通に関わっていた、ということでもなさそうだ
おそらくは護身用に隠していた
自分に対し使わなかったのは、現れたのが女だったという油断からか
■伊都波 凛霞 >
とりあえず没収、ということで布に包み、確保
程なくすると風紀委員の応援が到着したのか、階上がにわかに騒がしくなる
「にしても"彼"が動けなくなると、急にこういった事案が増えるね」
抑止力という意味で、鉄火の支配者の活動はやはり重要なのだということが理解る
水面下に押し込められていたものが表に出てくるというのは、それだけで治安を乱すのだ
シュークリームでもお見舞いに持っていってあげようかな
なんて思いつつ、応援と合流しその日は対処に暮れるのだった───
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から伊都波 凛霞さんが去りました。