2021/08/07 のログ
ご案内:「違反組織群」に『虚無』さんが現れました。
■『虚無』 > 廃棄された工場。所々に武器の残骸が残されている。。
最近少しだけ武器の流入が激しいという噂を聞き入れた為にルートを捜索。ついに一つの尻尾をつかんだのだが。
「出遅れたか」
そこはすでに終わった後であった。
戦闘ではない、急いで撤収したといった形だ。しかし、自分達の動きが感知されたとは思えない。だとすると別のルート、例えば風紀だったり他の違反組織だったりだろうか。
「まぁ、来るなら丁度良いともいえるが」
前者ならばともかく後者なら情報を逆に抜き取ればいい。ここのメンバーのフリをして襲撃しかえして吐かせるだけの事。
さて、どちらにしてもだ。今できるのはこの施設の残骸を調べる事。
落ちている弾丸や回収しきれなかった武器の類を調べる。
どれもこれもかなり最新式。場合によっては外の正規軍が使うような代物まで混じっている。そう簡単に手に入る代物ではないはずだ。
相当デカい組織か無理をしたか。もしくは強力なコネがあるか……せめて書類の類がないかとあちこちを探索している。警戒はもちろん怠らない。
ご案内:「違反組織群」に羅刹さんが現れました。
■羅刹 > しばらく、探していても、誰もやってくる気配はない
ここは既に終わってしまった場所だ
誰も彼もが逃げていって、誰も来ないし、誰も居ない
しかし、残されたものはある
弾丸と、いくつかの銃器がある場所から少し先
倉庫のような場所の奥、木製の机の上に
しっかりと持ち出せはしなかったのか、書類の類が何枚か置いてある
それと、何らかの通信機
電源は切れているようだが、まだ使えるようだ
書類はばらばらに別れており、何かのファイルから零れ落ちたようだ
書類の一枚には、タイトルは無いものの数字が羅列されており
どうやら、モノの動きの一部を表している
ただし、不審な点がいくつかある
まずは、武器の名称が一切無い
他の書類にあるのかもしれないが、弾薬やその他の武器の記載も無く
その代わりに、衣料品や薬品などが多量に納入されている
それらは全て普通の物品であり、男性用や女性用、子供のものまであるようだ
さて、ここで問題となるのはどこから青年が掴んだ武器が入ってきているのか、ではあるだろうが
それらを、書類から伺うのは難しいが多少の資料にはなるだろう
■『虚無』 > 「……資料に通信機か」
通信機は壊れている様子はない、まだ使おうと思えば使えるかもしれない、流石に通信が入ってくるとは思えないが……一応回収しておいても損はないだろう。もしかしたら資料から何か通信先の情報をつかめるかもしれない。
さて、問題はこっちの資料だ。
まずルートの記載。これは不審な点は見られない。だが問題はもう一つの資料。
「ダミーか。他の資料か……おそらくは前者だな」
衣料品や薬品という事にして武器弾薬を仕入れているといった所だろう。表向きに銃だといって納入する奴はそうはいまい。
まぁ、もちろん他の資料でそっちはまずいから持ち出したという可能性も0ではない。
だがそれだと今度は武器の一部を置いていくのに薬品はともかく衣料品を後生大事に抱えて去っていくというなんとも珍妙な違反組織の完成だ。
資料としては中々厳しい物がある。だとすれば……先ほどしまった通信機をつかむ。
「物は試しか」
拒絶の力を強化させるとそれを箱の上に置き、電源をつける。
後続の為に残しておいたなら相手から連絡がくるかもしれないから。だが最悪の可能性つまりこの通信機その物が爆破のキーになっている可能性を考慮して防御も整えておいた。
■羅刹 > 偽装だとしても、偽装しているということから何かを掴まれる恐れはある
ダミーの書類と言えど、回収していったのはそういったところか
ただし、持ち去った者も人間である
ファイルから零れる程度のミスはあってしかるべしだろう
そして、通信機へと意識を向けるなら、それは旧型で大き目の電話端末だ
電話が可能である以外に特に機能はない単純なものだ
電源が入れば、ぱ、と電子モニターに現在時刻と充電量が表示される
充電は半分ほどが減っており、時刻は正確だ
爆破などが起こることも無く、特に何もなく電源が付いたまま
続いて…電源が入ったことで、どこかに通知が行ったのか
ぶぶぶぶ、とバイブレーションが箱の上で始まる
それはしばらく…電話が取られなければ1分ほど続き
電子モニターには発信者は表示されていない
何かの連絡か、確認か
期待はされていなかった、連絡が入っている状況が唐突に訪れる
このまま無視して履歴を解析するもいいし、あるいは通話に出てみるのも良いだろう
■『虚無』 > 「……」
まさか来るとは思っていなかった通話。ほんの刹那考える。
まさかかかってくるとは思っておらず、その場合を何も考えていなかったからだ。
1番確実に情報を仕入れられるのはこのまま無視をして履歴を解析するという手段だろう。そうすれば何のリスクも冒すことなく情報のみを仕入れられる。
しかしより大きな情報を仕入れるならば飛び込むべきだろう。ほんのわずかにマスクに流している拒絶の力を操作する。
これでいつも虚無として使っている声とは少し異なる声になる。最低限録音されていたとして声で今後バレるという心配はしなくてもいいはずだ。
通信機の通話を押す。
「……少しトラブルが起きた。通信状況が悪いかもしれない。そちらは無事か?」
マスクに流しているせいでくぐもった声で聞こえるそれを通信機のせいにしてそう連絡を開始する。
これならば声がくぐもって聞こえたりそもそも別人だという指摘になんとか対応できるのではないかという策。
もっとも、最初から合言葉などがあったり、そもそもここの状態を知った上なら何の意味もないわけだが。
■羅刹 > 与えられた時間は一分という短い間ではあったが
バイブレーションはその間続き…通話ボタンを押せば、問題なく通話は繋がる
―――――――――……
しばらくは、ノイズしか流れないが
やがて、声が返ってくる
『よぉ。こっちは無事だぜ
ブツも無事だが…どうしてそこに戻った?そこは放棄する予定だったが』
トラブル、とは言ったが…
そのトラブルでわざわざ工場に戻る理由がわからないといった質問が返ってくる
声は、青年を超えた男の声だ
年配というわけでもないが、若輩というわけでもないという年齢
その声には若干の険しさがあり
一応確認した連絡先が不可思議に繋がった…そんないぶかしむような声だ
合言葉などは無いようだが、疑いは持たれている声音で