2021/10/08 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
神代理央の戦い方は、案外シンプルなものだ。
質と量。火力で圧倒する。それだけ。
異能により召喚される、鋼鉄の異形。
頭の無い蜘蛛の背部に、無数の砲身が生えた巨大な異形。
それらが列をなし。群れを成し。多少の抵抗を鋼鉄の躰で跳ね返し。
撃ち砕き、踏み潰す。それだけである。
「……ハロウィンだの炊き出しだの幽霊だの。
そういったイベントを貴様達も素直に楽しんでいれば
こうはならなかっただろうにな?」
燃え盛る違反部活の拠点。
入り口に築かれたバリケードは、既に異形が砲撃で吹き飛ばし
踏み潰している。
とはいえ、今回の『敵』は賢かった。
バリケードを突破され、倉庫型の拠点の半分程が瓦礫になりかけたところで、あっさりと降伏したのだ。
降伏されては、此方も無抵抗の人間を虐殺する訳にもいかない。
燃え盛る倉庫の一角に適当に放り込んで異形で見張り兼ガードマン。
後続の部隊が来るまで死ななければいい。ちょっと居心地は悪いかもしれないが…
まあ、それは自分達の行いを改める時間だと思って、我慢して欲しい。
■神代理央 >
10月になったとはいえ、流石に火焔の傍に居れば熱い。
というわけで、燃え盛る倉庫を眺められる場所でちょっと一息。
今のところ、中に押し込んだ捕虜がどうこうなったという報告は
異形から届いていないので、まあ、大丈夫だろう。
「…どうせなら、徹底抗戦してくれた方が楽だったんだがなぁ…」
なまじ捕虜になられると本当に面倒くさい。
こんな事なら部下である特務広報部の面々を連れてくるべきだったかとも思ったが。
余り自分が面倒を見ていても、彼等も成長しないだろうし。
そもそも、自分の異能は単独行動向けだ。
いや、正確には近接戦の護衛が欲しい所ではあるのだが。
まあ、兎も角。ワンマンアーミーを極めていた方が、色々と宣伝にもなる。
くぁ、と小さく欠伸を零しつつ。中々やってこない後続部隊をぼんやり待ちぼうけ。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にラヴェータさんが現れました。
■ラヴェータ > 「どうした理央
戦いが取り上げられたことがそんなに不服か?」
瓦礫の裏より、燃え上がる倉庫を背後に現れた狐の少女。
少年の憂鬱を鼻で笑うような口調は確かに少年に向けられているものであるが、視線は背後の倉庫に向けられており、表情は見えない。
「これだけ派手にやったのに満足できんのか?
やれやれ、これだから年頃の少年という奴は
全くうらやましい」
倉庫から少年へと視線を向ける。
その表情はいつもと大差ないが、どこか傲慢さが足りない。
口調とは裏腹に、少年を揶揄ってやろうというものよりは、思い出に耽っているようなもので。
■神代理央 >
「取り上げられた、というよりも。不完全燃焼である方が近いな。
元より戦闘向けの異能なのだ。十全に発揮出来ぬのなら
溜息もつきたくなるだろう」
突然投げかけられる声にも、さして驚いた様子は見せない。
自分と彼女は、何時もこんな感じだ。
とはいえ、揶揄う様な表情を此方に向けないのは――少し、珍しいかもしれない。
「派手に、と言っても降伏されたからな。
面倒だし不完全燃焼だし、やってられぬよ。
おや、年頃の少年と言ってくれるのか。それは光栄な事だな」
視線を向けた彼女に、瞳を向ける。
何時もより、少し覇気がない、様な。
思い当たる節は…ああ、成程。
この光景と彼女の『記録』を思い返せば、無い事も無い。
「…戦争が。砲火が。この風景に感じ入るものがあるかね、ラヴェータ」
此方から投げかける声に、揶揄う様な色は無い。
ただ…そう。単なる事実確認。
自分の考えがあっているかどうか、を確かめる様に。
彼女に声をかけた。
■ラヴェータ > 「...わからん。
だが、この火を見ても妙に満足も納得も、できん」
少年の言葉に対して、思ったままのことを告げる。
具体的にこの感情に対して言葉が思い浮かばない。
だが、どこか満たされないような感覚に苛まれているということだけは確かだ。
「満たされんのだ、ここのところ
飯を食っても、寝ても……おもったより大したことはしておらんが……
満たされんのだ」
自身の影に片手を突っ込み、取り出したのはつい先日買ったばかりのモデルガン。
狙撃銃のような形状のそれの柄で地面を軽くたたけば軽い音がした。
「こんなものを買ってもみたが
どうにもな」
複雑な表情でモデルガンを見つめた。
■神代理央 >
満たされない。
それは、彼女らしい様な。或いは彼女らしからぬ様な。
次いで、彼女が取り出した物を――モデルガンに視線を移せば。
浮かべるのは、複雑な表情。
「…女子が退屈凌ぎに買うものではないな。
満たされない、という感情が、闘争を求めるものであるのなら
私は風紀委員会に然るべき報告書を上げなければならない。
………かも、知れない」
しっかりと断言出来なかったのは、彼女との付き合いの長さ故だろうか。
とはいえ、眼前の焔を見ても満足も納得も出来ないと告げたのは彼女自身。
直ぐに何かしらどうこう、という訳ではないのだろうが…。
「…まあ、確かに。平和である事。或いは日常が続く事。
それは退屈、という言葉でも表せるのかもしれん。
お前にも、偶には刺激的なストレス発散が必要なんじゃないかな。
実銃を撃つくらいなら、私の権限で許可してやってもいい。
訓練施設で、という形になるだろうがな」
それが解決策になるのかは分からない。
刺激的なストレス発散、というのも抽象的過ぎると我ながら思わなくもない。
とはいえ、満たされないと思う心には何かしら変化があればそれでいいのではないか、と。
小さく首を傾げて、彼女に尋ねるのだろう。
■ラヴェータ > 「報告書か…貴様が必要と思うなら上げれば良いさ
貴様に話したかは知らんが、私は貴様らに感謝しているんだ
あの苦しみに藻掻くぐらいなら、とな」
断言しきれない様子の少年に、気にするなと。
素直に言えればよいのだが、それが出来ない少女は遠回しに自分は構わないと。
嘘はついていない、お世辞もない。
「…ちょうど頼もうと思っていたところだ
訓練施設でも野原でも訓練弾でもいい。
…本当にいいのか?てっきりダメだと言われるとばかり思っていたのだが」
こちらから頼む前に出された提案に食らいつくと言ってもいいほどの勢いで反応し、期待を隠し切れない表情で少年を見つめる。
どこか中毒や病的な様子すら感じられる様子でじりじりと少年に歩み寄っていき。
■神代理央 >
報告書については…まあ、予想通りと迄は言わないが。
厭世的な彼女は嫌がらないだろうとは思っていた。
それはいい。それはいい、のだが。
試しに、と投げかけた言葉に彼女が見せた反応には…僅かに瞳を細める事になる。
「ゴム弾くらいならな。訓練施設は記録映像を残す事も出来るし、問題はないだろう。
昨今の風紀情勢に伴い、監視対象にも自衛の技量必要有と認める…くらいに言えば
誰も私に文句などつけないだろうさ」
此方に近付く彼女に…寧ろ歩み寄った。
コツコツ、と革靴の音と共に。警戒心も何も感じさせない様子で。
堂々と。何時もの様に、傲慢に。
「それとも、今すぐ撃ちたいか?銃弾が放たれた感触と、リコイルショックが恋しいか?」
「であれば、構わないさ。ほら、撃ってみれば良い」
腰のホルスターから、無造作に45口径の拳銃を引き抜いて。
まるで、ボールペンでも貸す様な気軽さで。
彼女に、差し出した。