2021/10/14 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に羅刹さんが現れました。
羅刹 > 暗い地下室。羅刹の私室。
蜥蜴に擦り寄ろうとする他組織からの連絡…前時代的な手紙を開く
部屋には傍受されにくい通話機も設置されており、何か連絡があるなら鳴るようになっているが…


『――――――――!!!』

『――――!?、―――!』

頭の中で、悲鳴が鳴る
先日も突然襲ってきた何かの襲撃だ
抵抗は削がれ、同士討ちを始める始末
ならば長として命令することは1つしかない

正体をできるだけ探りつつ逃げることだ

『<<落ち着け>>。周辺をうろついて、目に入った『組織』…というより住人を狩ってる。
…近寄るな、何が原因かわからねえが無理して見る必要もない。何を捨てても構わねえから、全力で近くのセーフハウスに逃げ込め』

まだ正気である部隊員に指示を出す
幾人かは間に合わないだろうが、それは仕方がない
全員生かそうとする方が全滅する

一通り指示を出せば、椅子に背を預けて息を吐く

(このタイミングか。偶然と考えることもできるが、最悪を考えれば…
風紀、あるいは敵対組織が仕向けた刺客。
…だが、敵対組織にしちゃあ、『狙い』が正確だ。幸い、まだ外れたルートではあるが…)

これ以上、続くようなら逃げばかりではなく対処する必要が出るだろう

「…新しい手札か。今回も厄介そうだなァ、おい」

ひとり、呟く
証拠は無いが、状況と機を考えれば答えは絞られる
だが、一先ずは――、いつものように潜み、嵐が過ぎ去るのを待つ方針とする
今は大事な時期だ。こちらに利がありそうならまだしも…
不特定多数を不明な方法で発狂させ続ける化け物など触らない方がいいだろう

羅刹 > 『…焔、礫。落ち着いたら、また捕虜を椅子に縛り付けとけ』

『欲しいものがある。対価は用意するからそっちから寄越してくれ』

『…騒動が収まったら情報機材の準備だ。電波強度が高いもの。画質は後回しでいいが最低限は確保しろ』


いくつか、傍受も阻害もされない通信をまた飛ばしてから試案に耽る

戦わない理由はまだある
相手が風紀の差し金であるという確証が無い

既に出ている被害だけでも頭痛がするが、これでただタイミング悪く暴れているだけの怪異であったなら
その対処に力を裂くのは純粋に損である

幸い、多少の…外見に関する情報は発狂寸前の部下から
『盃』を通して得られたものの、あまり参考にはならない

怪異など、理由が無ければ狩る必要もない
そういうのは専門も居るだろう

こちらの被害ばかり出るのは癪だが、これまでの戦闘とは状況が違う
鉄火の支配者は、派手に能力を使っていた分手法を試すことができた
捕虜については、状況を確認するだけの余裕があった

けれど、今は違う
『相対すれば発狂し、殺されるか同士討ちに走る』

小さく上がってきたそんな報告だけでも、『兵』を投入するのは無駄と思える

「怪異…、というより爆弾か。…さて。無駄に住民を殺されて獣が目覚めなきゃいいが」

一番良いのは、例の正体不明の連中が出張ってくれることだがあまり期待はできない
精々、自分の『財』を守るとしよう

これならまだ、愚鈍なすり寄り組織の相手をしている方がマシだ
電話でも鳴ってくれないかと期待するが、今はまだ、沈黙を守っている

羅刹 > 『――――――!!』

また響く複数の断末魔。
…どうやらカンもいいようだ。

『撤回。集合はするな。散り散りに逃げろ
『蟻』に指示を出す。…合流次第、服を着替え、蟻に追随して表に紛れさせろ
それ以上追ってくるようなら、表にも被害が出る

ルートは地下を最優先、地上に出る時は『できるだけ人の多い場所を通れ』
生きることだけ考えろ。戦うなよ』

なら、起爆材となってやろう
今ここに来なくとも…この被害は甚大であり、無差別だ
組織の人間だけではなく、他の人間も巻き込むように逃げる様に指示を飛ばす

…下策だったか。
戦闘能力に加え、索敵能力も高い
無駄に人材が犠牲になってしまった

ただ、悔いている時間は無い
今はその化け物の周囲に居る人員を出来る限り逃がす

それが安全な場所から指示を出すものの責任だ。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」に名前はまだないさんが現れました。
名前はまだない >  
まったく、この縄張りにいる、毛並みのない後ろ足で立つ大きなやつはやかましい。
後ろ足で立つから素早くも動けんとは、奴らはどう狩りをするのであろうか?

何か光るものを向けられたり、伸ばされる前足を避けて、この大きな巣で落ち着けるところを探す吾輩である。

「んなぁご」

欠伸をしてから、細く開けられた扉を覗く。
ここにも一匹、つるつるした皮を被る毛並みのない巨人がいるのである。
前足で隙間を広げてから頭でこじ開けるようにして、するりとその中に。
うむ、いい場所はないであろうか・・と、毛並みのいい三毛猫。
堂々と部屋に入ってくるのである。

おう、邪魔するのである。

そう尻尾をぴこぴこさせて、先にいる後ろ足で立つ巨人に伝えるのである。

羅刹 > 鉄火のパレードに長い事付き合ってきた連中だ
不測の事態であっても、動きは迅速に行える

『2-4-5が潰れてる!』

『3-2-6に蟻が到着する。そっちに合流しろ
……!、……以降は煙に指示を引き継ぐ。少々手間だろうが任せた』

頭の中で指示を出しながら、入ってきたものに遅ればせながら気づく
部隊員すらも一部…ほんの一握りしか知らない部屋
そこに現れる者は、なんであろうと、最大限警戒しなければならない


『焔。…10分以内に俺からの盃が無ければ、全指揮権をお前に渡す。この後、状況の対処に当たれ』


自分が、あっさり死んだ時の保険
彼女ならば、俺の能力など無くとも礫と共に蜥蜴の新しい頭となるだろう
入ってきたのは、…三毛猫、に見える

だが、このタイミング、この状況だ
こいつが件の化け物と関係が無いとは言い切れない

「……なんだ、てめぇは」

……今のところ、自分の精神が乱される感覚は無く、攻撃される予兆も無い
警戒して椅子から立ち上がりつつ、様子を見る

名前はまだない >  
アジトに侵入、いえ、どちらかというと珍入した猫。
毛並みも整っており、三角の耳をぴんっと立て、短い尻尾を持つ――三毛猫。
ただ、雰囲気というか表情というか、ふてぶてしい。
この部屋に来るまで、幾多の物から喰うものを狩り、腹もそこそこ。
いい餌場だが、上から前足を伸ばしてくると、ささっと逃げ去る。
そうしてこんなとこまでやってきたのだ。

匂いから判断するに巨人のメスの声が、とにかくやかましかった。
目の前にいる巨人のオスが、高い「きゃ~♪」なんて声を上げるようならそそくさとする所存だが。

「ん”ん”ん”っ」

喉を鳴らす。
吾輩は吾輩だ、と伝えてやったのだ。
そして、まるで自分の場所であるが如く、部屋の隅を嗅ぐ。
ほう、これはいい感じであるな。
机の脚元、そこで後ろ足で立ち――机の脚で爪とぎ。
止めて、巨人のオスを見る。

「な”ぁ」

これ、なかなかいいのだな。
吾輩のものとする。
口を開けて小さな牙を見せて、宣言するのだ――猫の言葉で。

羅刹 > 「―――――――……」

敵対する意思はない。様に見える。
だがどうにも、警備役からの連絡が無いのがおかしい
声をあげることもなく、ただ所作を見守るしか

混乱する頭を呼吸一つで落ち着かせ

『……大丈夫だ。指示が欲しい場合は繋げろ』

一先ずは、出会った瞬間に即死という危険性は無いようだ
警戒は続けつつも、無事を伝えて通信を回復させる


「……ここに餌はねぇぞ」

猫の言葉などわかるはずもない
どうやってきたのかはわからないが、無理に追い払って何かがあるタイプだと面倒だ
一先ずは好きにさせるが、猫は存外賢いと聞いたことがある
飼い主でも何でもないが、この思考の邪魔になり得る相手をどうにか退散させる方向に考えていて

名前はまだない >  
がりがりっ、がりがりっ。
遠慮なく爪とぎ。
遠慮なんかしたことがないが。
満足して、前足を下ろして、巨人を見上げる。

――うむ、何か啼いたようだが判らん。
この世界にもいた奴らの中には、判るやつもいるようだが。
吾輩はこの縄張り(世界)にきて、暗くなる時間が3つと3つと3つぐらいしかない。

巨人の後ろ足の元のゆっくり近づくと、黒い鼻をぴすぴすとさせながらゆっくりと近づく。
ゆらり、一定の距離を保ち、いつでも素早く動けるように注意しながらぴすぴすっ。
。。うむ、危険な感じの匂いはしないのである。
一度見上げて、巨人の目を見てから、たたっ!
一気に近付いて、前足の裏で。巨人の後ろ足、爪もない、角がある大きい奴みたいなのっぺりした足だが、
妙に広い面積をもつその足(靴)を前足でタッチしようとして。
触れようが触れまいが、ささっと素早く距離をとるであろう猫である。

羅刹 > ……爪とぎされた机からも何か飛び出てくる気配はない。ぼろぼろになっただけだ
異形が出てきたりすることも無く、机が腐り落ちることもない

「………………」

なんだ、こいつは。
警戒していたが、触られても特に何もない
一瞬、前足を伸ばされた際に足を引こうとしたが

ばからしい、という思いが先に立った
どうやって警備の眼を潜り抜けてきたかはわからないが、ここまで時間が経って何もないなら刺客というセンはほぼ無いだろう
敵対組織はおろか、あの爆弾をけしかけてきた風紀委員がこんな真似をするとは思えない

『―――焔。もう一度周囲を確認しとけ。被害は聞こえてこなくなったが、狙いは間違いなくあいつだ。
情報を漏らすなよ。偽装したカメラで確認しろ』


「………―――……」

ため息を吐いて、無視することに決める
構う理由も、無暗に蹴りつけたりする理由も無い

全うな感性を持つ人間なら可愛いなどと思うかもしれないが、それは感じない
頭の中では、続けて…時折指示を出し続けながら
猫については触れないことに一度決めたようだ

名前はまだない >  
ふんっ。
と、後ろ足で立つ巨人、遅いのである。
と、ネコなりのどや顔を見せる。

んん?
巨人、何か食らうているのか?
口元に何かを寄せ、啼きながら口を動かしている。
少し興味が湧き、見上げながら近づく。
その足元に、柔らかい毛並みを軽く擦らすようにしながらするり。
巨人が口を動かしている(話している)途中で「んに”ゃぁお」と鳴き声をあげる。

おい、それはなんだ。
吾輩にも食わせろ。

「ん”っん”っん”っ」

旨そうじゃないか、それ。
恐れを知らない猫である。
肉球で靴をふみふみとしながら、食わせろとせがむ猫の声と態度。
また巨人の後ろ足をうろりと身体を摺り寄せ、机の上にもっとあるのでは?
と、机の上を見上げるのである。

羅刹 > 鳴き声が割り込んだからと言って、特に何があるわけでもない
思考で会話する能力であるから、傍から見れば無言でぼう、としているだけだ

しかし、正直なところいい加減、非常に鬱陶しい
動物を愛でる趣味は無いし、むしろこんな奴が入ってこれたということは警備に穴があるということだ
早急にそれを立て直さなければならない

猫から見れば、少し眉根が上がり…男から怒気が上がっている様子も見えるだろう

「―――――――………………」

これがもしこの島で無いのなら思いっきり猫を蹴り上げているところだが
何かが『詰まっている』可能性もあるため危害は加えられない
すり寄ってくる鳴き声も何もかもを無視し、盃を繋げていく

『しつこいな。表に逃げられたのは?…そうか』

心の中で舌打ちしてから、できる限りの指示を出していこう
ただ、逆に言えば…指示を出した端から襲われていくこととなる



―――結局、この夜は甚大な被害を被ることとなった

今まで、どのような機器にも異能にも引っ掛からずに通信が可能であった羅刹の異能
それを『書かれてもいない、伝わっていない』異能で手繰られている可能性をも考えつつ、夜は更けていく

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。
名前はまだない >  
うぬ?、やるつもりか?
と、三毛猫、後ろ足で立つと前足をゆらりあげ。
そして、ゆたーりと招き猫のような猫パンチのシャドー。

ですが、すぐに意識が他に。
たたっ、一度四つ足に戻ると、机の上に登ろうとします。
巨人の脚を蹴ってまで。

そんな、自由気ままな猫。
散々に好き放題してから、満足したのかのたり、また扉の隙間からお外に。
尻尾を立ててゆたり。
毛のあるたまたまとお尻を見せながら、新たな世界を征服せんと。
そんなにゃ望をもち、夜の闇へと消えていくのでした。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から名前はまだないさんが去りました。