2021/10/15 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に羅刹さんが現れました。
■羅刹 > ―――ああ、そうだ。今後緊急時以外は盃は控える。何台かでいい。似たような端末を用意しろ
生きてる奴は療養、死んだ奴は…落ち着いてから回収出来りゃ、いつものとこに埋めろ
また俺らは潜む。ヤケになっても仕方がねえ。今回は完全に俺の失敗だ
アジトから、少し離れた路地裏
数名の護衛を見えない位置に付けて、傍受されにくい用暗号化された電子デバイスで指示を出す
…外に出るのは、危険だとわかってはいる
ただし、先日の襲撃から考えても『盃』が傍受されている可能性が高いため結局はどこに居ても同じだ
異能の気配を察知されているのだとしたら、世に溢れている電波を使用する方がまだ秘匿性が高いだろうという考え
構成員に下す指示は、しばらくの潜伏
関係性が疑われていない組織以外は全て壊滅、解体したと見せかける
蜥蜴が常套手段として使うものだ
幸いなのは、直接的な破壊ではなかったため建物はある程度残っていること
となれば、捕虜を捕らえているビルの入り口は見つかっていないと見ていいだろう
そもそも判明していれば、既に捕虜は奪還されている
それほどに、『正面から』やりあった際の戦力差は開きがある
(ああ、あと1つか。…まあ、心配いらんだろうが)
もう1つ。昨日は忙しく、応えられなかった連絡にメッセージを返す
――心配するな
一言だけだが、問題ないだろう
奴は幹部ではないが、付き合いは長い
連絡が終われば、贔屓にしている煙草を胸元から出し、火をつける
既に日は落ち、闇が支配する時間
静かな路地裏に、蛍火がちらついている
(開演前には、トラブルがつきもの。ってか。笑えねえな…)
■羅刹 > …数年前の自分ならこうはいかなかっただろう
こんなことがあれば、激昂し、全ての構成員に指示を出して報復に動いただろう
だが、それこそ思うつぼだ
全てを動かしたところにあの化け物をぶつけられては、そのまま全滅である
―――だが、怒りが消えるわけではない
蜥蜴の頭は、機械ではない。
自分の失策、死んでいく仲間たちの断末魔
それらに何も感じないはずはない
これが戦争だ、とわかってはいても
頭の中の『ガキ』の部分が、喚く
それを落ち着けるための、煙草の煙
今考えるべきことは安易な復讐ではない。
むしろ、ここまでやられたからこそ…準備していた演目は実行されなければならない。
演者は最低、自分と大道具が居れば足りる
最大戦力ともいえる焔と礫の二人は監視と護衛に回し、他組織は鳴りを潜めさせる
落第街の一部が懐柔され始めているということも伝わってきてはいるが
元々、少数でゲリラ的に戦ってきたため人員が補充されるまでは動きたくとも動けない
大道具の『デコイ』にも限度はあるだろう
「…やれやれ」
また、煙が夜闇に消えていく
■羅刹 > ---rrrrrr
「…」
スーツの中で震える、デバイスの音
勇気を出して、罠があろうと一人『跡地』に偵察に行った者からの連絡
「……そうか。風紀の連中じゃねえんだな?……無理はするなよ
長くとも後20分で帰ってこい」
報告は、何者かが死体、あるいは重傷者に寄り添っていたとのこと
腕章は確認できなかったため、風紀ではない可能性が高いが
(放っておけばいいだろうに。俺たちをおびき寄せる餌にもなる……)
自分ならばそうする、が
……報告によれば、息を吹き返したように見える者も居たようだ
(……ったく。何がしてぇのか)
――、回復した者がもし、帰ってくるのならば
受け取った特徴を持つ人物を捜さなければならない
それが、長としての役目であるから
■羅刹 > ―-蛍火を捨て、また闇へと蜥蜴は消える――
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。