2021/10/28 のログ
羅刹 > 笑顔の奥に、狂った光を見る
理屈は読み取れず、取引内容は無茶苦茶だ
だが、だからこそ全うな取引よりも…この街では信用出来ると判断する

最大限警戒はしていたが、ここまでたどり着いた手腕とカネの使い方には執念は感じ取っている
何としても何かを叶えたいという執念を
その執着を叶える相手となったのは、一先ずはプラスとなる、か。

「…ああ」

短く、応える。幾分か、声音は和らいだか


蜥蜴の場合は、風紀を憎き壁として認識しているが
この相手にとっては不俱戴天の仇なのだろう
ただし、どちらにしても打倒を目的とすることは間違いない
蜥蜴にしても、その壁は邪魔なのだから

「柊」

短く、本名ではないであろう名前を呼び
護衛に目配せをすれば、秘匿回線が使用できる、専用の小さな携帯端末が渡される
特に何の仕掛けも無く、1つの番号にしか発信できないもの
その番号は、蜥蜴の一部構成員が持つ端末に繋がっている

「一々人をやるのも面倒だ。小さいことはそれで連絡しろ
こっちから、発注の連絡も行う」

短く伝える
人を動かすということは時間も無駄であるし、発覚もしやすい
ならば、少しでも安全性が高いものを連絡手段を渡す
協力するというのなら容赦なく、契約通りに発注は行われるだろう
ただし無駄な事ではなく、風紀に対するささやかな対抗手段として

「以上だ。帰りに撃たれるなよ」

冗談ともいえない言葉を投げかけ
再び、羅刹はソファに身を預ける
帰り道もまた、数人の構成員が少しの間護送し、新たな協力者を見送るだろう

>  
さて、契約にもこぎつけた 声色を聞いて警戒はまた多少残っていると悟るが
致し方ないだろう

利益が被ればこっちのもの 相手が折れぬ限りは一切合切を投げ捨て協力しよう。

「はい、なんでしょう」

名を呼ばれると――勿論本当の名ではないが――笑みを深め
専用の端末が渡され、それを見た後 首を縦に振る。

「なるほど、了解しました なんでも頼んでください?
 何でも揃えますので」

大事なものを扱うのように懐へと端末をしまう
本当に慎重な男で 高感度が上がるというもの
おしゃべりではないということも好感の一つだ

「ええ、それは勿論 こんないい日に撃たれては死にきれませんので」

無論、帰り道も何もせず大人しく帰るだろう
構成員がはなれた後 携帯を取り出し。

「タカハシですか? ええ、契約は成立です
 少し取り立てを厳しくしますよ?」

そう 上機嫌な声色で電話をしながら帰っていく

ご案内:「違反部活群/違反組織群」からさんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。