2021/11/03 のログ
■伊都波 凛霞 >
愚痴をと言われれば肩を竦めて笑う
そういえばあんまり愚痴って零したことなかったなあ、と
「うん。何もないのが一番だけど…」
もしかしたら、そういうわけにもいかなくなるかもしれない
差し出した手は、この街の住人の中でも並外れた優しさを感じる出迎えを受けた
同時に、心に去来するのは…哀しみ
こんなに人のことを考えられて、こんなに暖かく、優しい人間でさえ
環境と世界が許さなければ、道を外れて生きることになってしまう、ということ…
───……
この街の希望だと彼は言った
おそらく、それは違う
この街の希望は、もっとあちこちに溢れていて…
自分なんかは、路傍の石にすら過ぎない
手を差し伸べられる人間だって、もっともっといるはずなのに
…出会えるかは、運でしかないのだろうかと
そんなことを考え、複雑な気持ちでその背を見送った──
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から柊さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に羅刹さんが現れました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に柊さんが現れました。
■羅刹 > 「――――……………」
気に入った銘柄の煙草を、吹かす
煙はすぐに部屋に染み入り、薄くなっていく
さて
『謝礼』をやった協力者から打診があり
何がしかの話があるらしく、こうして時間を作った
とは言っても今は小康状態であり、特別やることが多くも無いのだが
謝礼を与えたアジトの一室
主に自分が滞在するための部屋
だが内装があまり変わりあるわけではない
皮張りのソファの皮が少し高いものだったり、その程度だ
武器弾薬、人を提供し、代わりに風紀を害すと約束した相手が今何を要求してくるのか
それを考えながら、来客を待つ
部屋の扉を叩けば、入れ、という言葉の後見張りが扉を開けるだろう
■柊 >
今日もボディチェックを受け 腰のナイフを預けた
部屋の前までたどり着くと扉をノックしよう
返事が帰ってきたら ゆっくりと扉を開け中へと入り込む
「こんばんは、急にお呼び立てしましすみません」
深くお辞儀をした あとはソファへと向かって
「宜しいですか?」と聞き、許可がもらえたらソファへと腰を浅く
「どうも、羅刹様。あれから此方の武器や弾薬はお気に召しましたでしょうか?
まずは、世間話でも と
■羅刹 > 以前と同じく問いかけに対しては、座れ、と言えば
煙草をガラステーブルに置かれた灰皿に置き、応える
「ああ。問題ねえ」
得られた弾薬と武器には特に仕掛け等も無く
そのまま使用できるものであった
人についてはまだ要求していないが、この分なら期待できるだろう
ただし、そんなことが聞きたいのではないとわかっている
「だがそういう小せぇことは、通信機使えば済むだろ
…………本題はなんだ。わざわざ、面合わせて話すことは、そうじゃねえだろ」
『商品』の品質に問題が大きければ、こちらから対面を命令したかもしれないが
商品に問題は無い
しかも、今回は相手から、そして通信機越しではないことから些事ではないと判断できる
その程度の区別は、できるであろうという予想の元ではあるが
怒りを感じている態度ではないものの、空いた手をひらひらと振って本題を促す
左手は未だ動かすのが億劫なのかソファに置いたままだ
■柊 >
「ああ、それは良かった。人も此方の軍上がりの
人材に鍛えさせましょうか?」
そう こちらは少数精鋭 軍上がりか軍人崩れで手練は揃えている
相手の言葉はその通り、緊張を紛らわせる手段でしかなかった。
「それもそうですね。無作法をお許しください
では、単刀直入に――伊都波 凛霞を買い取らせていただきたく」
噂も聞いている それでも、真面目な話だ
笑顔の仮面を脱ぎ捨て サングラス越しの相手の瞳を 見る
「勿論、言い値で構いませんよ?」
これが、本題だ さぁ、どうでるか
ポーカーフェイスで緊張を 隠しながら伺う
■羅刹 > 「あいつら相手に動けるなら貰おうか。ある程度武器が使えりゃそれでいい」
あの砲火が前線に出てくる以上、どちらかといえば心の方が問題だ
それがあるのなら技術の方は後でも付いてくる
「――――――……………」
不作法については特に怒りも無い
そもそも、不作法とは考えていない
既にこの男は組織の役に立っているのだから
その程度で腹を立てるほど狭量ではない
しかし、それでも
金で買い取らせろとはまた豪気な提案である
もう一度煙草を口に咥え、煙を含み、また灰皿に置いて
その後、話し始めよう
「目的は?
…お前は既に役に立ってる
スケジュールが合えば…何度でも会わせてやるがな
わざわざ金を出して『買い取る』理由はなんだ?」
低い声ではあるが、短く…雑談の続きのような軽さ
しかし、サングラス越しの瞳は相手を貫くように細められる
未だ、怒りの様子はないが雰囲気は多少重くなったか
■柊 >
「ええ、それはもう。雁字搦めにしておりますので動けるでしょう」
確かにあの少年相手ではなみの男なら身がすくむだろう
しかし、それはいい 今は交渉に専念しなくてはならない
もう一度煙草を口に咥える様子を見ながら 膝の上に手を組ませた
長い時間、見つめていた 口を開くのならば、神経を尖らせ耳を傾けよう
「会わせてもらえるだけでは不服でしてね?
目的は、あの顔に体、性格。汚したくなりましてね?
風紀の小娘を汚すのはさぞ楽しかろうと 思った次第で」
全て嘘だ 全てはあの少女を守るため
それは悟られてはならない だから、相手の瞳をまっすぐに 見据える
少し緩んだ口元もつけておこう
■羅刹 > 人の交渉については後だ
それこそ、リストを紙媒体で運ばせるかすればいいと結論付け
理由を尋ねれば、あの女の身体が欲しいという
だが、それが真実だとしても…まだ聞くべきことはある
「言っていなかったが…あいつには首輪を嵌めてある。
『とある小娘を助ける代わりに、あいつの全権を得る』
それが、俺があれと交わした契約だ。
しかもお前が金なんぞ払わなくとも、もうお前とあれは知り合いだ
…あいつの言葉からだがな
相手がわかっていれば、『できる』 とさ」
要するに、金を積む意味はないと告げる
喘がせたければ好きにできるだろうと予想している
相手も、こっちに生きている者だ。女に怯えはしないだろう
口約束で縛ってはいるし、いつ裏切られてもいいよう準備はしているが、今のところ有効な約束である
「だから、てめぇが金を積むのに意味はねえ。
俺らの眼が届くところなら、それも予定が合うなら好きにすりゃいい。それとも薬が要るか?
耐性が高すぎてほぼ効き目がわからねえがな」
どちらにしても近々餌に使って精々切り捨てる予定だ
本当に身体が目的なら、むしろ手助けもしてやろうと提案する
視線は変わらず、真っすぐに注がれたまま
■柊 >
まだ聞くべきこと、とはなんだろうか そう人好きのする笑みに戻し
話を聞いていけば 怒りが 全身から溢れそうになる それを、既で堪えた
「ははは、それは悪辣なことですねぇ? 私好みです」
ああ、お人好しなあの少女の言葉だ 全くもって
目の前の相手に怒りが溢れ出てしまいそう
「なるほど、では金を積む意味はありませんねぇ?
薬はいりませんよ? テクニックでカバーしますので
それと、数日間私のセーフハウスにて好きにしても宜しいですか?
あなた達の目があると、萎えてしまいそうで」
分かっていたことだ こうなっていることくらい
怒りを鎮めるのを誤魔化すよう ゆっくりと息を吐き 肩をひょいと上げた
■羅刹 > 「――――――…………、お前の耳はいつの間にか腐っちまったのか
『俺らの眼が届くところで』、これが最低条件だ。
あいつは、色々と面倒でな。眼を緩ませるわけにはいかねえ
例えば、だ。お前が不意を突かれて逃がせばお前だけの責任。
俺も有力な協力者をわざわざ叱らなきゃならねえ」
叱る、という優しい言葉ではあるがその裏はその程度ではないことは、伝わるか
眼は相変わらず、視線を外さずに
「だが、俺らの眼があればそれは俺らの責任でもある
責任は半々か、俺らの側が多くなるだろうな。それくらいの計算はできねぇか?
あれが、気骨のある女だってことぐらいは、わかってるだろ
……、それとも―――」
わざとなのか、それともあれを独占したいと焦っているのか。
どちらにしても
「絆されたか」
すう、と息を吐き
一言、訪ねる
異能など無い代わりに、また…以前に協力する目的を聞いたような重さへと部屋の空気が変わる
■柊 >
そう上手くは行かないか 相手の言葉 笑みを浮かべ
「これは失礼を、歳を取ると耳が遠くなっていけません
ええ、ええ……分かりました。あの少女の重要性については
分かっておりますよ、叱られるのは怖いですからねぇ?」
勿論、伝わっている どんな目に合わされるかも
此方も相手からは一切目は逸らさない 逸らせば 負けだ
「……たはは、これは手厳しいですねぇ
ええ、まああの少女は筋金入りですからね
何をするか分かったものではありませんが」
話を 繋ぐ 怒りは抑えたつもりであったが心の中で燻っている
それを、解き放とう 笑みを消し、目を見開き
「……絆された? 誰に言ってんだ?
体勢を覆すってえ言う組織に全賭けして肩入れしてんだこっちはよ
あの小娘一人に今更絆されたも糞もあるか?」
あの重さだ、此方の苦手な あの重さだ
それでも だ、ここで言わなければあの少女にも被害が及ぶ可能性がある
怒りを乗せた気迫は 伝わったか
「――失礼しました。熱くなりすぎたようです」
■羅刹 > 賛同する動きを見せる相手
その言葉が、真実かを確実に見分ける手段はない
「――…あの女があの女なら、お前もお前だ
『何をしたっていい』『全賭け』している………
そんな言葉を俺に対して吐きながら、ぐだぐだと言いやがる」
何の制約力も無い、ただの言葉
だからこそ、男はそれを重視する
言葉とは、相手の思惑が現れたものであるからだ
「熱くなりすぎた、か。なら。聞いてやろうか。
どうして、『今更絆されていない』のに、『金を払ってまで』『俺らの眼から逃れる』選択肢を取ろうとした?
それも、『熱くなりすぎた』からか?」
男の声は平坦である
ただ、事実を確認する役所のような
一言一句を、逃さず、聞く
「これでも、てめぇの狂った目は信用してる
引っ込めるなら、早めに言葉を引っ込めときな。……次はねえぞ」
煙草は短くなっていく。
最後の灰を落として、次の煙草を取り出す
実際、こちらの人員も幾人かはなびいている
乱心ならば、一度は見逃してやる、と。
■柊 >
「……それは、ただただ申し訳ありません」
冷静になった今だからこそ、失言をしてしまっていたと 気づく
相手の言葉を聞いている内 一枚も二枚も上手だと、思う
「貴方の目から逃れるなんて思っていませんよ。萎える、という事実を口にしたまで
金を払おうとしたのは私なりの”筋”だったからです
それにほだされてもおりませんよ。もし、絆されていれば護衛を引き連れてここに来ております
自由にしろ、という青臭い言葉を並べてね」
自分はどうするか それを考えた時に出た言葉だ
嘘偽りはない。
「……ええ、ですが貴方に賭けている
その言葉は引っ込めませんよ……分かっております」
次はない、その言葉は本物だろう
金でなびかないのならばどうしようもあるまい
悔しさが、怒りが胸中に滲み出る。
「それで、監視付きで数日貸してはいただけるので?」
■羅刹 > 「なら、話は終わりだ。『今はまだ』『怒っちゃいねえよ』
だが、全賭け。その言葉の意味をしっかり考えろよ
…金は今回は要らねえ、装備、人の礼だと思っておけ」
金もまた、必要というだけ
だが、今抱えているモノは金では得られないものである
「ああ。嬲るのが目的なら、外出は極力要らねえな?
監視方法は…お前には位置を知らせずにカメラを指定の部屋に設置し、期限は3日。
日取りは好きに決めろ
だが、怪しい動きがあった時点で途中でも中止する。質問、交渉はあるか」
勿論それ以外にも、周囲の人的包囲などが入る
自身以外は、より深く入り込まねば完全に信用しないという意思を見せる
ただし、まだ逆鱗には触れていない。何かあるなら聞き、話すことも可能だろう
雰囲気も緩み、また蛍火が揺れる
「…しかし、いきなり何を、とは感じたな。
俺らは潔癖でもなんでもねえ、会った時に『済ませて』も良かったと思うが」
部屋を提供したからには
特に、逃げる以外の行動を制限するつもりは無かった
だが、その邂逅が終わってからの、いきなりの身請けである
それは、警戒するというもの。
■柊 > 「それはありがたいことです
ええ、次までに考えておきますよ」
完敗だ、それ以外に言葉が見つからない
いつもこうだ、大事なものを取りこぼす。
「ええ、外出はいりませんよ
ああ、交渉と言いますか、監視方法についてですが
カメラやマイクはご勘弁願いたく。性癖を暴露されるのは勘弁願いたい
これだけはお願いいたします。金額を増加させるなり何なりいたしますので
ああ、先に言っておきますと、怪しい事は起こしませんのでご安心を
といっても、信用はまだないでしょうが」
慎重な相手に、念の為と付け加えた。
それ以外は、特に問題はない
想定していたことよりも遥かに下がったが、少しは前進した
まずはこの男の信用を得なければならないだろう
「ははは、申し訳ございません
たしかに潔癖ではありませんねぇ……そういう気分ではなかったのですが
話していて気が変わりましてね?
案外せっかちなんですよ、私」
それで怒られてしまいましたが と後頭を撫で
深く息を 吐いた。
「さて、リストを作らねばならないのでこれで失礼します
本日はお時間を頂きありがとうございました」
腰を 上げようか
■羅刹 > 待て、と一言
長くはならないはずだ
相手の言葉が強引に過ぎる、その一点なのだから
「―――、堂々巡りだな。
カメラもマイクも使わねえなら、人を入れるしかねえぞ
…密室にしちまうとな。
通信機を仕込む、情報を教える、異能で連れ出す。
軽く考えるだけでもこれだ。
視ねえと、どうにもならねえことがある。
だが、人を入れねえなら…
事が終わった後映像と音声に問題が無ければ、お前が見ている前で完全破棄。それが譲歩だ
それも金で解決しようとするなら、俺ももう一度聞かなきゃならねえ
何故、そこまでするってな」
場合によっては『怒り』はしねえが、と
短く声をかけよう
■柊 >
待て 声がかかり再び腰を落ち着ける
また失言をしたか そう悔やむものの遅い
「ああ、いえ……此方の思慮が足りずに申し訳ありません。
まあ、密室は色々出来ますからね。
なぜそこまで……ふぅ、なんででしょうね
絆されたわけでは決してありません。
ですが、そうですね……なんて言えば良いんでしょうか
言葉には出来ませんが……昔の復讐、とでも言うんでしょうか」
だからこそ と
「人に見られたくないのですよ」
昔を思い出すような、そんな瞳が相手へと向かった。
■羅刹 > 「――……………」
さて。どう判断するべきか男は迷う
相手は最近協力を申し出てきた者、根拠はその目と仕事ぶりである
……だが絆される程度ならまだいい。奪い去ろうとするなら、それは止めなくてはならないと。
風紀に執着しているというし、ならばそれを穢したいということもわかるが
それなら、逆に映像などを撮り、こちらがやろうとしたように販売にでも回せばいい。情報的な復讐にもなるだろう
何故あれと密室に入ることにこだわり、一時とはいえこちらの監視から外れようとしたか…、と思考したところで、わざと考えを切る
「……ふ―――……予定、変更だ。
お互いに温まっちまってる
俺は疑いが強まりすぎ、
お前は頭に血が上りすぎている。このままじゃあ、両方損にしかならねえ」
「…貸し出す、と今は確約はしねえ。まだ貸し出す可能性は高いがな
……金はいくらでも欲しいが、だからこそ焦って金で戻せねえ事態にはしたくねぇ。わかるな?
他の女なら、これほど悩まねえだろうが…………。
…、結論は少し、時間を置く。その間にお前も整理しておけよ
次、同じような問答ならこの話は無しだと思え」
これも譲歩だ
いきなり精神論に訴えかけ、絆そうとして来るのはまた今までのイメージと異なる
……ただし、この相手の事は一定の信用を既に置いている。敵と断じるにはまだ早い
断じるなら、裏を取ってから
もう一度、軽くでも女に確認を取って反応を見なければならないと感じる
「まだ何かあるか。」
■柊 > この無言は、考えているからだろう
風紀を打倒に掲げるのは間違いではなく 理想とするもの
それなのにあの少女のことが気がかりでしょうがない
笑顔を消したまま 言葉を待つ。
「……ええ、そのようで
誠に申しわかりません。私としたことが
冷静を欠いてしまいました」
あの少女のことで、頭がいっぱいだった
どうにかしなければと思えば思うほどドツボにはまっていく。
「ええ、今はそれで十分です。ありがとうございます
それは勿論、分かっております。あの少女は風紀に一撃を与えるための餌ですから
……整理、ですか。そうですね」
譲歩してもらったことへの礼として 頭を下げよう
内心ため息が、漏れる。どうしてこうも感情的になるのかと
理由はわかっている、あの少女だ。
「いえ、特にありませんよ
ああ、リストだけ送りますのでそれはご確認ください
それでは、長々と失礼致しました」
人好きのする笑みへ戻し、頭を下げる
頭を上げ 腰を上げたなら普段どおりの足取りでドアを開こう
そして、踵を返し相手へと深々と頭を下げたなら 立ち去った
■羅刹 > 「――――――……………」
羅刹は感情が無いわけではない
だからこそ、男の『ブレ』に何かしらがあることもわかる
…笑顔の仮面が剥がれたままであったことも、気にかかりはした
…疑わしい部分は多い
例の『新入り』なら間違いなくこの場で潰していただろう
だが、それは早計だ
まだ役に立つ…プラスの面の方が大きいのだから
「ああ」
短く答えて、見張りにドアを締めさせる
後に残るのは、静かな部屋のみ――
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から柊さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。