2021/11/09 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に羅刹さんが現れました。
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羅刹 > 被害は抑えているとはいえ、未だ続く戦火
その中で、男はある会話をする約束をしていた
とある金貸しが、今監禁している『お姫様』を買い取ろうとしている

当然、看過はできず問い詰めたのだがあまり要領は得ず、疑いが募った
しかし、その相手が仮面を外してまであの女に執着するその理由にもまた気がかりがあるのは事実
軽々に渡すわけには行かないが、完全に敵と判断するにはもう一度話を聞く必要がある

但し、現在落第街側はいつ火の海となるかわからない状態
その場所に相手を呼びつけ、『協力者』であった場合に吹っ飛んでしまえば、それは損失だ

今はまだ、疑わしいだけであるから…その身を優先すべきだと考える
砲火に寄る少ないながらも出ている被害、災厄による傷跡で、そちらに裂く人員も少ないためというのもあるが

そう言った事情から今回は、以前渡した通信機越しに話を行おうとしていた
相手が島の反対側にでも居ない限り、大抵は通信が届くだろう

「聞こえてるか。柊」

一先ずは、動作のチェック
ノイズが多分に混じっていたりなどしないかどうかを確かめつつ、返答を待つ

>  
歓楽街側にあるとあるセーフルーム
落第街が焼けてからというものアジトの場所がバレる可能性もあるので
アジトに戻るのは控えていた

と言っても能力を使えば済む話だが、それも看破されてしまえば終わりだ
とにかく 今はソファに座り通信機からの声に耳を傾けよう

「ええ、ノイズもなくクリアです」

聞こえてきた声に返答を 更に一拍置き

「そちらは……問題ありませんか?」

羅刹 > 「この状況で問題は全くないつったら、それこそおかしいだろ」

できるだけ抑える様にはしてあるがそれでも限界はある
攻勢に出れるのは恐らく1度が限度
それほどまでに動ける人員は削られている
人型デコイならば大量に納品されるが、あれは囮だ

「無事に生きてるようだな。
で?例の話については、お前ん中で纏まったか」

偽装の柊の可能性もあるにはあるが、それならこの次の話で看破できるだろうという狙い
流石に、心情の揺れ動きまで事細かにコピーできる異能は目にかかったことがない

ぎし、とソファが軋む音を立てながら、早速本題に入ろう

>  
「ははは、それもそうですね。失礼しました」

削られていないはずはないだろうに、間抜けな質問をしてしまったか
どうにも頭の回りが悪い 心中でため息を吐き
あの状況でどれだけ削れたか それを計算してみるが大体の予想くらいだ

「ええ、問題なく。
 その話ですよね……あれから考えても纏まっておりませんよ」

ここは素直に話そう
それだけあの少女を大事に考えていると バレるかも知れない
すべてを賭けた男 失った妹に似ている少女 どちらを天秤にかけるか
今のところは釣り合っている中途半端さだ
この話であの少女に迷惑を掛けるなら、どうやって詫びようか

「感情的な話です。あの少女、昔の女に似ておりまして 
 それで先日は少々取り乱しました」

妹とは、言えなかった

羅刹 > 「冗談として受け取っておく。気にはしない
……。…昔の女、か」

感情的になるのも…実感はないが理解は出来る話
それこそ、その誰かの代わりにあの女に対して『いいこと』をしようとしているのか。
それはわからないが。

ということは恨み云々は建前であったのかと

「…なら前回、嘘を吐いたことは今は良い
…もう一度、確認させろ。
お前の要求は

金と引き換えに、俺らの目から外れて伊都波 凛霞の身柄を数日預からせろ

これでいいか?」

前回は最後に尻切れとなってしまった
だから再度、要求に相違ないかを確認する言葉
ここが間違っていれば話があらぬ方向に脱線する恐れもあるからだ
勿論、訂正があれば聞くだろうし、最初の要求…無期限の買い取りの要求を繰り返してもいいだろう

>  
「それはありがたい。……ええ、昔の女です」

これで後に引けなくなった
この中途半端さは落第街で生きる上で邪魔になるものだ
それは分かっていても 今回は中途半端にならざるを得ない
理想が 風紀の撲滅だとしても 現実にいる少女のほうが大事なのかも知れないと 思考に入り込んだから

「申し訳ありません」

要求として、そういないかを確認する言葉
恐らく 無期限の買取はできないだろう あんな事があった後だ
ならば、目標を下降修正する
これで決裂したなら、身から出た錆であろう

「ええ、それで問題ありませんよ
 念の為に言っておきますと、もし逃した場合 私の首を差し出します」

全てをベットしておいて何を言う 心中で再び溜息がこぼれた
相手からの返事を、じっと待とう

羅刹 > 目的は、謝罪ではない
何が相手の目的かを測ること

「――――――……………」

しばらく、息遣いだけが返ってくる
昔の女と似ていた。だから買い取りたい
それが劣情からか、それとも別のものからか
…後者の可能性が高いとは感じてはいる

「だとすると、だ。疑いは強まるな。
引き取りたい理由が違うなら、その目的も違う可能性もある」

ここで数日間身柄を預からせた場合
最悪はあの女を逃がされるか殺され、信頼関係は瓦解
話している相手は…敵対か殺害対象だ
慎重にもなるというもの

「…前の理由は確か…恨みがあるから、身体を嬲ってやりたい。だったか?」

…昔の女だから取り乱した、という言葉には様々な意味が考えられる
昔の女に恨みがあっても逃がしたから復讐の代わりの対象にしたい
あるいは何らかの要因で事故死、あるいはそれに近い…未練を残す死に方をしたから優しくしてやりたい
はたまた、死んだとはいえ似ているなら…もう一度その体を味わいたいからチャンスを逃したくなかった

どれも、考えられる
読心術など収めてはいないし、それを通信機越しに測るのは不可能だろう
だから、もう一度

「理由はわかった。だが、目的をもう一度聞くぞ

金に関しては…法外な値段を吹っ掛けられると、お前はわかっているはずだ。
何をしたくて…たった数日、連れ出そうとする

それも、更にお前の命を賭けてまで、だ。
そのリスクを背負う意味が、俺には理解できねえ。

あの女は、お前の昔の女本人が甦ったわけじゃあねえだろう。
会える時に会えばそれでいいんじゃあねえのか?

…お前は、前回の後もきっちりと使えるリストを送ってきた。仕事には信頼がおける。
だからこそ、聞かせろ」

前回も言った通り、柊というこの男は普通に彼女と会うには十分な働きをしている。それは認めている通りだ
だから要求自体が羅刹にとっては不可解である
そこで、もう一度…理由の方が嘘なら目的は、と聞く

>  
淡々と矛盾点を突いてくる 此方の苦手としていることだ
だが、この時期に不安の目は潰しておきたい それも分かる

「ええ、そうでしょうね」

理由が違ってくるなら目的も違う 道理だ
目的をどう話したものか それが問題で、一番難しい

「ええ、そうも言っていましたね。ですがそれは違います
 申し訳ありません」

謝罪を口にし、時間を稼ぎながら理由を頭の中でこねくり回す
鈍く回る頭の中 いくつかの理由が浮かび上がっては消える

「私の目的は知っているでしょう ネズミ共……風紀の駆除です
 あの少女も風紀の人間 いつかは駆除しなければならない
 だからこそ数日だけでも触れ合い、昔の女の影を追い払いたいのです
 命をかけてでも――影を振り払わなければ理想は達成できない
 それは、早ければ早いほど良い……私はそう思います
 それにこの状況、会えるチャンスは少ないと思うのですが、どうでしょう」

心にできた肉を削ぎ落とす
それは、相手が納得する理由になるだろうか
わからないが、相手の言葉を待つしかなさそうだ

羅刹 > 「未来のための投資か」

とは言っても、払い過ぎのような部分も感じられる
逃がさない確証も無い
そして、真実を言えば言うほど何故、という想いも強まる

沈黙の時間が長くなっていく
その内容を吟味するように

「何故、隠そうとした。
最初から命を賭け、その理由なら俺もある程度は納得できただろう
それも、似ていて焦ったからか。

…それほど、心を乱される相手を
いざとなったらお前は殺せるのか?」

時間がかかったが、そう返す
納得はしかけているが、引っ掛かる部分がある様子の声で

>  
「ええ、そうです」

余計な言葉は付け加えない
怪しまれる部分は増やしたくはない

沈黙の時間が長くなる それにつれて手汗も増えていく
帰ってくる言葉 それに今まで流れなかった冷や汗が流れる
相手が目の前にいなくて よかった

「焦った、そうですね。それが正しいでしょう
 それに、敵になるというのなら、確実にこの手で殺しましょう」

噛みしめるように、そう告げた
酷くのどが渇いてしょうがない
水を飲みたいが、それはこれが終わってからだろう

羅刹 > 「――――――――……」

信じるか否か
確定で裏切りではないが、怪しいと言えば怪しい
だが結局。あの少女でも止まらないなら餌は自分でも構わない、と思えた

「条件を追加だ
1つ。俺の指定した日時にはあの女を戻す事

2つ。こちらの人員は張り付かせない。その代わり…
いかなる理由があろうと、あの女が戻ってこなかった場合はお前の責任とする
その場合…見せしめに、お前の首をあいつの目の届く場所で飛ばす
…だがな、お前が異能などで逃げないとも限らねえ」

万が一、あの少女を逃がそうとするなら償ってもらう必要がある
一度ならず二度までも、嘘を付くことになるのだから
少女にとって最も痛手となるであろう事を、人質としよう

「小型の爆弾を付けたチョーカーを送る。それを付けた時点で契約成立だ
それを無理に外すか、逃がしたと判断すれば遠隔起爆してあの女の前でお前の死体を晒し者にする。

取引の金額は―――――」

告げられるのは、やはり法外な金額
命を賭けると言うなら、これくらいは枷をかけさせる

…頷けば望みは叶うだろう。

>  
条件の追加は問題ない、苛烈とさえ言えるが
それは此方が嘘をついたことが発端だ それを考えれば問題はない
金額の方も、貯蓄が目減りするが、此方も問題ではない

「条件の追加、問題ありません
 此方も覚悟を決める時期に来ておりましたので
 ええ、首を飛ばして構いません」

あの少女を逃がすことは、ないだろう
のがしたあとであの優しい少女の心に影を落とすかはわからない
だがその可能性は摘み取っておくべきだ

「それで問題ありません。契約成立です」

息を吐きそうになるのを、堪える
まだ安心するときではないのだから

「他に、何かありますか?」

あの少女の話は、一旦おしまいだろうか
無いと言われたのなら、武器弾薬の増加や重火器の納入に関する話もしておきたい

羅刹 > 警戒するに越したことはない
が、今後の事を考えればスポンサーを軽々に失うのは避けられるなら避けた方が良いという判断

「……判んねえ野郎だ」

それだけ言って、ああ、と頷く

「…ああ。そうだな。
この日程に合わせて武器弾薬…威力はあまり重視しなくていい
装弾数と数、安全性を重視して集めろ」

武器なら、もう1人の協力者が別に用意を終えている
ただし、強力な武器だけでは一撃を与えることは難しい
通常の銃などが混じっているからこそ、油断を誘うこともできるはず

「逆に言えば重火器はあまり要らねえ。その分を銃に回すのが俺の要望だ」

>  
問題は、なかったようだ
心の内で安堵とため息を漏らし

「ははは、よく言われます」

実際、よく言われる言葉だ
未だ心の内が中途半端なのが駄目なのだろう

「ええ、分かりました
 それではコピー品ではなく正規品を目一杯送らせていただきます」

此方としてはロケット弾なども必要かと思われたが
どうやら相手の考えがある様子 理解を示す

「了解いたしました
 それではその様に致します
 随分と目減りしますが、重火器に比べれば安いものです
 装甲車なども…いえ、訓練に時間がかかりますか」

羅刹 > その心の内は読めないが
どう転んでも、計画の続行は可能だ

「そうだな。
並大抵じゃあ、走らせたところで砲撃されて終わりだろう
装甲車のストックがあるならまだ置いておけ。その内使うかもしれん」

何があるかはわからないため、確保できるならしておくように言って

「…こちらからは以上だ。質問は」

>  
「それもそうですね。了解いたしました
 ストックは一応あるのでのこしておきましょう」

念のためにと買った物はのこしてある
台数は少ないが、問題はないだろう

「質問はありません
 ああ、もしも私が捕まったときはタカハシという男に後を引き継がせますのでご心配なく
 以上です」

羅刹 > 「ああ。それでいい
タカハシか。…引継ぎの準備はしておけよ」

こちらが手を下さなくとも砲火に巻き込まれる可能性がある
その時にぐだぐだと経緯を説明するのは面倒だ

「…ならこれで話は終わりだ。後は好きにしろ」

何もなければそのまま、通信は切れるだろう

>  
「ははは、勿論ですとも
 引き継ぎは今日から始めましょう」

念の為、タカハシの電話番号も伝えておこう
これからは機微よく行かねばと気合を 入れて

「了解しました。感謝します」

なにもないまま、通信は切れて
セーフルームに大きなため息のみが響いた

羅刹 > 「――――――…」

さて、これで一応の予定は終わりだ。
後は対処と、戦い

精々、華をあげるとしよう――

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