2022/04/10 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に羅刹さんが現れました。
■羅刹 > ありがちな、なんとか建っているという状態の4F建てビル
その屋上で…一人紫煙をくゆらせる男
珍しくというべきか、その姿は日に晒されていて
「…性格面では不向き。能力は向いてるっつーのも難儀なもんだな」
狭い青空に煙を吐き出し、呟く
男がいるビルの階下には幾人かの人間が希望を抱いた顔で何事かを景気よく話している
――それらは、とある場所から誘導してきた人間たちだ
行くべきところ、帰るべき場所を無くした、あるいは元より無い者たち
そういった者に対して、男の言葉はよく響く
完全な洗脳とまではいかないものの、組織の人員としてある程度は使える
風紀との戦闘は難しいだろうが、情報収集という面において人手が増えるのは僥倖である
ただし、その誘導を為した人物…人員は不満と喜びが半々、といった様子だったが
精々…限界もあるが、できうる限り知識を与え、這い上がるための力としていこう
昨日から続けて話をし、組織の一員としての芽を植え付ける作業は終了した。
後は機を見て…未だ残っている者からの教育を受けさせ…まずは比較的命を失うことには繋がらない『蟻』に所属させ
女も極少数いたため、『蜂』にも多少は流せるだろう
肝心の侵攻面が進まないのは、頭の痛い問題ではあるが、しかし
(まだまだ、だな)
未だ男自身は生きているし、元々あった傷がいくつか増えた程度でしかない
男の力不足で…血しぶきと共に散っていった者にも報いなければならない
汚れた通りを崩れそうなビルから見下ろしながら、サングラスの奥の目を濡らす
■羅刹 > 「…そろそろか」
煙草も数本、屋上の地面に落ちるころ
ようやくといっていいか、階下も落ち着きだしたようだ
計画を練るため、男もまた…暮れだした空を背に、屋上を後にした
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から羅刹さんが去りました。