2022/09/21 のログ
ご案内:「廃ビル屋上ー違反部活跡地ー」にソラさんが現れました。
笹貫流石 > 「……って、いけね。取り敢えずまぁ……あー、最優先はとりま廬山の旦那の方か。
…毒薬とパシリは最悪無視してもいっか…問題は【化外殺し】さんかぁ…。」

ものすごーーく嫌そうな表情を浮かべる。そう、アレと自分はもう過去に10数回やりあっているのだ!!
…ちなみに、オレが逃げて奴が追い掛けて来るのがパターンとなっている。真正面から勝てる訳がねぇ。

「…はぁ~~…しゃーない、行きますか…今日も無事に生き残れますよーに!」

と、大仰に拝んでから音楽を切ってイヤホンを耳から外して一息。
そのまま、ひょいっと屋上から飛び降りて――右腕を軽く振れば、袖口から鎖が飛び出す。
先端に鋭いフックのようなものが付いた鎖型の魔導具だ。移動や逃走に便利です。

「…ま、監視対象の連中以外にもこわーい、兄さん姉さんがゴロゴロ居るし…。
ま、命大事に今日も頑張りますかぁ…!」

そんなささやかに自分を鼓舞する呟きを漏らしつつ、鎖を器用に操って建物の間を飛ぶように駆け抜けて行くのだった。

ご案内:「廃ビル屋上ー違反部活跡地ー」から笹貫流石さんが去りました。
ソラ > 秋の到来を感じさせる冷たい風が廃ビルの屋上を不意に駆け抜ける。
雲の隙間から射す淡い月光と共に
面白いものを求めて魔女はやってくる。

人気の無い屋上のフェンスの上。
いつの間にか一人の女が座っている。

「誰か居た気がしたんだけど...。
気のせいかな。」

退屈そうに身体を揺らす魔女の右手には薄汚れたメモのようなもの。

「遺物はここに渡したと書いてるくせに...。
あいつらほんと役に立たないなあ。」

唇を尖らせ呆れたように独り言を漏らす。
今宵、ある小さな違反部活が魔女の手によって消滅した。
この情報はその部活の遺品であるが、
どうやらもう遅かったらしい。

ソラ > 「ま、探し物は過程を楽しむのも悪くないしね。」

クスッと笑った後に魔女は掴んでいたメモを宙へ舞わせる。
そして火花のようなものが散ったかと思うと
焼けるような音ともに舞った紙が消滅する。

「どーこーに行こーかな?」

廃ビルの屋上から争いの絶えない違反部活群を見下ろす。
眼下では人々が譲れないものを賭けて、日夜何かと戦っている。
そんな彼らとは対照的に魔女は何にも縛られないし縛られるつもりもない。
蒼い瞳に欲望で渦巻く景色を反射させ、
指を向けるその様はまるで品定めをしているかのよう。

ソラ > 「そろそろ行こっか。」

よっとフェンスの上に立ち、時折吹く冷ややかな風を全身で受ける。
次の瞬間、足はフェンスを蹴りケープコートを靡かせながら
屋上から飛び降りる。

何の音もなく、やがて静寂のみが支配する。
そこにはまるで最初から誰も居なかったように、
魔女は深夜の闇へ溶けるように消えていった。

ご案内:「廃ビル屋上ー違反部活跡地ー」からソラさんが去りました。