2022/12/18 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にサティヤさんが現れました。
サティヤ > 膨大な魔力を溜め込むこの身は、その魔力を目当てに狙われる事も少なくない。
愚か者に限って、この力が都合のいいものであると考え欲するものだ。

「囲まれましたね。愚か者にしては随分と数と質を揃えてきたものです」

とはいえ、その愚か者に囲まれてしまっている自分もまた形容しがたい程愚かというもの。
先日受注した殺害依頼の為に訪れた違反組織『薄闇の霊廟』。
墓荒らしに遺体加工販売などを筆頭に、人身売買に内蔵の違法取引も行っていた組織だったのだが、そこの長を殺害した途端これだ。
事務室に至るまでに数人殺したが、特に違和感は感じなかったし、依頼主の動機も様子も娘の仇だという内容とは相違ないものであった。
となれば…

「情報屋に売られましたかね」

どうしてしまおうか、今後活用する情報屋はどうしようかという問題点を脳の片隅に保存しつつ、持っている武器を確認する。
そして、2階にある事務所の窓から外を伺えば、武装した男たちと、魔法使いのようなローブ姿が数名散らばって立っていた。
これ以上の窮地に立たされた経験は無くは無いが、この状況から逃げ出すのはそれなりに困難そうだと脳みそを回す。

下階では、仲間の遺体に気づいた『薄闇の霊廟』の生き残りが騒ぎ始める。
長の遺体をこちらに手繰り寄せ盾として窓に向けつつ、短刀を握りしめた。