2019/02/14 のログ
ご案内:「路地裏」に蛭谷エルさんが現れました。
■蛭谷エル > 「..........。」
眉間に皺を寄せ、壁に縋りながら深く考え込む。
此処に来てしばらく経ったが、未だ元の世界に帰る手段は見つからなかった。
かといって無事帰還できたとしても降格は確実なもの。
しかしここで永住してしまえばそんなことも考えることなく平穏に、そして幸せに過ごすこともできるだろう。
「ふむ...あまり気分がいいとは言えない感情だなこれは。」
帰りたくはないとは頭では分かっている。
だが...ここでの生活はどうも.....馴染めない。
■蛭谷エル > 「はぁ....。さて、仕事だ。」
考えても仕方のないことだと溜息を吐けば、ポケットから携帯端末を取り出し、メッセージを確認する。
今回の仕事はここらで行われている違法な取引の証拠を掴むこと。
監視の任務は得意分野だが...上手く表れてくれるといいのだが。
「張り込みというんだったか、こういうの」
ドラマというもので見たことがある。こういうシチュエーション。
丁度近くにあった自販機でコーンスープを購入すれば、両手で包むように握る。
うん、温かい。
■蛭谷エル > 「ふむ...美味だな。」
トウモロコシの実とそれをベースにしたスープ。
それに加え熱いまま保存されたこの缶、体の芯から温まる。
コーンスープを楽しみながら張り込みを続けていると、10m程先だろうか、男と女声だろうか?
「...ふむ。目的とは関係ないか。」
聞いている限りどうやら痴話喧嘩らしい。
バレンタインとかいうイベントで何か揉め事でもあったのだろうか。
なんにせよご愁傷様というやつだ。
■蛭谷エル > 「ん...。」
ふと携帯端末が振動する。
画面を開いて確認すれば、別のポイントで証拠が掴めたらしい。
特に自分は何もしてはいないが作戦は成功ということか。
「となると...。次は荒っぽくならなければいいが....。」
缶をちゃんとゴミ箱に捨てれば、すんと鼻を鳴らし、その場から立ち去っていく。
ご案内:「路地裏」から蛭谷エルさんが去りました。