2019/02/19 のログ
ご案内:「路地裏」に一条茜さんが現れました。
一条茜 > 夕方。
日が傾き暗がりも出てくる頃だろう。しかし元々薄暗い路地裏では関係なく、更に暗く見通し悪い所になっただけだろう。

茜は制服姿のままだ。おそらく今日の講義を終わらせてきたところだろう。
近くにバイクが止められてるはずだが問題はそこではない。

いかにも怪しい裏路地でチンピラ数人に囲まれて絡まれているところだ。

「はあ…」

いつの時代もこういう奴はいる。
呆れてため息が出る。

「それで?アンタ達それでナンパのつもり?」
壁際に追い詰められ、否、茜は壁に寄りかかりながらチンピラ達の話を詰まらなさそうに聞いてたようだ。

一条茜 > 数は3人…否4人か。
とっさに横目で少し遠くに見張りらしき男がいるのを確認した。

ふ、と目を閉じる。閉じるのは一瞬だがその瞼の裏で男達の動きをシュミレートする。そして自らの動きを選択。

茜自身、ケンカをするのが日常なようなものなので鍛えられている。
だが、それはあくまで人間の範疇でさらに女性といった更に身体的なハンデの括りにある。もっと言えば茜自身も発育は良いとは言えず、身長や体重などに関して言えば目の前の男らに大きく劣る。

だがタイマンなら小回りの利きやすさを生かして戦うので負ける自信はない。1対2なら両方がさほど強くなければ勝てないこともない。しかし3人以上となると色々と不利だ。

故に取る手段は一つ、不意打ちだ。

「(ま、体重は乙女的にもないほうがいいんだけどね…)」

内心そんなことを呟きながら
男達の動きを注視しながらその時を待つ

一条茜 > 動きを注視する。
取り囲んでるチンピラは3人。それぞれ左、正面、右と取り囲まれており茜の後ろは壁。逃げ場はない。

ふと、取り囲んでるチンピラのうちの一人が煙草を出すためにポケットを探り始めて茜からほんの少しだけ意識が逸れる。そしてライターが見つからないのか探す仕草は次第に大きくなっていく。

チャンスだ

「お探しのライターなら…ほら、そこ彼の足元にあるわよ…?」

ライターを探っていたチンピラは茜から見て左側。右側のチンピラの足元にライターが落ちていると指摘するも勿論真っ赤な嘘。

ん?と一同が右側のチンピラの足元を確認する。視線が一気に茜からそれて


「はっ!!」

左側のチンピラに掬い上げるような右脚の蹴りと追撃の右ストレートを鳩尾に叩き込み、その勢いのまま中央のチンピラに顔面を薙ぐような後ろ回し蹴りで意識を卒倒させる。
軽い一条の蹴りとは言えスピードが段違いでしっかりと”入った”

一瞬の隙で二人のチンピラを倒す。

「次は貴方よ」
と右側のチンピラの懐に一瞬の間に入る

一条茜 > チンピラの懐に潜り込めば鳩尾に正拳突き、蹲ろうとして下がる顔面に目掛けて容赦のないアッパーカット。
一瞬遅れてバタバタバタ、と3人のチンピラ達が斃れる音がする。

「ざっとこんなもんよ…」
パンパン、と手を払いながら。

うぅ、と唸る足元に倒れるチンピラに更にガスッと蹴りを喰らわせる。

見張りで少し遠くにいたチンピラはようやく異変に気付き、茜と倒れてる男3人を見れば「テメエ!」などと口汚く罵り、どこからか出したのかナイフを茜に向ける。

「あー…そう、それ出しちゃうかぁ~」

茜でも武器を持った相手には無傷で勝てる保証はない。それに相手との身長差からして50cmくらいあるだろう。不利の一言では済まされない状況だ。だが茜は前に出て

「だったらこっちも…ベルトの力…使ってやるんだから!」

一条茜 > 振り下ろされるナイフ。それを茜は左手で受け止める。
普通であればナイフは突き刺さるのだが、カァン!と金属と金属がぶつかる音が鳴り響いた。

「武器を使うならこっちも武器を使うわよ…文句はないわね?」

いつの間にかベルトを使用して部分的に変身していた。
今回は左腕のみ変身しており。左腕の装甲がナイフを止めたのだろう。

そして生身のままの右拳を構えて

「じゃ、今度はこっちからね。…吹っ飛べ!」
ドッ!と鈍い音を鳴り響かせた後、裏路地にしばし静寂が訪れる。

「ふぅ、今日もいい仕事したねえ~」
帰ってシャワー浴びようなどと呑気なことを考えながら歩き出すのだった。
残されたのは路地裏で倒れてるチンピラ4人組

ご案内:「路地裏」から一条茜さんが去りました。