2019/05/02 のログ
ご案内:「路地裏」に近衛 昴さんが現れました。
近衛 昴 > 数日前、路地裏で巨大な何かの影を映したという情報を聞きつけたスポンサーからの依頼を受け、とある人の助けになればという考え半分で調査をしてみるもそれらしい影は全くと言っていいほどに見当たらない。

薄暗い路地裏に一人立つ周りには小型のドローンが旋回するように飛んでおり、それを端末なしに操るのはその中心にいる少女。

わざわざ自身の足で探して回るなんて体力の浪費に過ぎず、こうして飛ばした複数のドローンから送られてくる映像を網膜に移しながら何か痕跡がないかと探して回るも何も収穫はない。

すでに痕跡を残さず去った後か、それとも誰かが痕跡を消したか、いずれにせよ今日も無駄骨に終わりそうだ。

近衛 昴 > 「…こんなことなら義体運ばせなくてもよかったかな?」

万が一に備えて身を守る手段は用意はしていたが、生憎メンテナンスに重なりもうしばらくは生身で調査を進めなければいけないことを思い出して、この日何度目かの自身の間の悪さを呪うだろうか。

ドローンが4機すべて手元に戻ってきたのを確認すれば次のエリアに移動して調査を進めようと、まだ未調査の路地のより奥まったほうへと歩を進めていくだろう。

小型で取り廻したよいものを選んだので得られる情報は直接の映像のみ、熱反応や収音能力に長けたオプションはついておらず、当然武装なんてものはついていない。

斥候代わりに一機を先行させながら目指すのはビルの間にすっぽりと空いた空間、元々は小さな公園か何かだったようだが既に遊具はほとんど残されておらず、錆に塗れた残骸がわずかに残るそこを次の調査の起点にしようと。

ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に佐藤重斗さんが現れました。
ご案内:「路地裏」から近衛 昴さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に近衛 昴さんが現れました。
近衛 昴 > 空き地に出れば再度ドローンを飛ばして回りを探り始めて数分、飛ばした4機のうち1機が何かに引っかかったようで回収するにも高所のために仕方がなく、もう1機で押してみることに。

ようやく手元に戻ったドローンを確かめてみれば何か白い紐状のものが付着しており、ゴミかと思って取り外そうとすればべたつくような感触で手からなかなか取れず、なにかとよくみれば紐の束のようにも見えるが繊維とは違う。

手に着いたそれを振り回すように取ろうとしていて気づいてしまう蜘蛛の糸のようだと、しかし糸とは言えない太さ…そんなものを出す蜘蛛のサイズへと思考が向けば青ざめてしまう。

そんなサイズのものが本当にいたとしたら、人なんてひとたまりもないだろう。とりあえずサンプルを確保して戻ろうとするが、あんなものを見た後では裏路地に戻るのは気が引けてしまうか。

近衛 昴 > 暫くどうするか悩んでいるも進まないわけにもいかないだろう。

ドローンを2重に先行させながら帰路に着くも途中糸の主には出会うことはなかったが確信は持てた、あの路地裏には何かが潜んでいると。

このことを報告するべきか悩むも一旦は胸の内にしまい込もう…今はその時ではない。無暗に犠牲者が出るかもしれず、報告は確実な証拠を掴んでからでも遅くないだろうと。

ご案内:「路地裏」から近衛 昴さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にクリムゾンタランチュラさんが現れました。
クリムゾンタランチュラ > 真っ赤な大蜘蛛、クリムゾンタランチュラは路地裏にひっそりと、
その目立つ体を自らの能力で影に潜めて、獲物を狙っている。

そして、この間仕掛けた罠に、何者かがかかったのか、というものも、確認しに来ている。

クリムゾンタランチュラ > ……おぞましいその大蜘蛛には、
非常に殺傷能力が高い毒を持っている。

そして、その能力はパンデミックと化した今も引き継がれている。

生身の人間を殺すのには最適だと言えるだろう。
…しかしながら、当然そんな厄介な毒には、適切な治療法や治療魔法も存在し、
少しでもそちらの方面に知恵があるものがいるなら、
すぐに毒を取り除くことが出来るだろう。

クリムゾンタランチュラ > クリムゾンタランチュラは、次々と引っかかった獲物を、
人も、獣もそれ以外も捕食して、パンデミックへと変えていく。
蜘蛛の巣から、また弱い生命が蘇生体として現れ出る。

…勿論、この蜘蛛の巣は全て機能しているわけではない、
簡単に切り裂かれてしまったり、何か引っかかったのに、逃げられた痕跡もある。

クリムゾンタランチュラ > …より、確実に獲物をしとめ、より多く眷属を増やすために。

クリムゾンタランチュラは、先日、何かが引っかかったが、
誰かの手でひっぺがされた痕跡のある、蜘蛛の糸…
(それが、パンデミックにとっては生命ではないがゆえに、価値のない存在…機械であることなど、この蜘蛛は当然知る由もない。)

それを観測して、次は、誰かが来る前に命を奪えるような仕掛けを作り出し始める。

しかけられるのは、蜘蛛の巣に塗られるクリムゾンタランチュラの猛毒。
普段は捕食の時、キバからのみ分泌されるものなのだが、
パンデミックの持つ学習能力が、よりよい殺戮の為に、動き出す。

この蜘蛛の巣に引っかかれば、いよいよ抵抗力のないものは、
簡単に抜け出すことは出来るまい。

クリムゾンタランチュラ > もしも、以前のこの蜘蛛の罠を知るものが見るなら、
「ここに罠を仕掛けている者は少しずつ、学んできている」

―――なんて、パンデミックの僅かながらに、しかし目的が目的ゆえに、厄介な学習能力を理解できるかもしれない。

ご案内:「路地裏」からクリムゾンタランチュラさんが去りました。