2019/05/10 のログ
ご案内:「路地裏」に竹村浩二さんが現れました。
竹村浩二 >  
煙草を吸いながら夜の路地裏を歩く。
いわゆるパトロールというやつで。
赤いゾンビ騒動が起きそうな場所を適当にブラついている。

……街の平和を独善で後押ししてやってんだから歩き煙草くらいは見逃してほしい。
灰と吸殻は携帯灰皿に入れるしさ。

竹村浩二 >  
いつもの緑のスーツはアヒルを洗った時に汚れてクリーニングに出してしまった。
どうしてお気に入りの一張羅で動物の洗浄なんかしたんだろう。
後悔ラストマンスタンディング。

「見えたぜお前の世紀末ぅ~終末戦隊ぃ~ファイナルレンジャー!」

月の下で散歩となるとこんな薄気味悪い場所でも歌でも一つ歌いたくなる。
俺も夜型人間だなぁ。

竹村浩二 >  
この辺は腐臭がする。
恐らく、肉が腐ってるんだろう。
残念だが無縁仏を弔うためにこの辺をぶらついてるわけじゃない。

紫煙を吐き出して、腐臭の中心を見つけてぞんざいに手を合わせる。

「南無南無」

ソドムとゴモラって感じだ。
いやよく知らないけど。確か退廃の街の……そういう…あれのことを言うはずだ…

 

この街は腐っている。
右も左もズルい奴。正義は後手後手右往左往。
だが、こんな街だからこそ懸命に生きてる奴は輝いて見える。

アーマードヒーロー・イレイスはそういう連中の味方だ。

竹村浩二 >  
煙草を咥えたまま歩く。
今日は比較的暖かい。
冬ときたら外に出るのが億劫になるくらい寒くてたまらなかった。

寒がりは辛い。
あいつが……野良メイドのメイジーがいてくれた時は、寒さを感じなかったんだがな。

路地裏を歩きながら紫煙を吐き出す。

竹村浩二 >  
猫背気味に歩いていたが、くああとあくびをして伸びをする。
目の前には路上に座っている子供がいた。ただしピクリとも動かない。

生きてるかな?
死んでるかな?

「おい、少年。こんなところで蹲ってちゃ危ないぜ」

声をかけてもピクリとも動く気配がない。
やっぱ死んでるか……?
異能で亜空間からクリームパンとコーヒー牛乳を取り出す。
それを子供の目の前に放り投げた。

瞬間。
機敏に動いた子供はそれら食料をひったくるように掴んで闇の中に走り去っていった。

「生きてんじゃあねぇか………」

ガリガリと首のあたりを掻いて煙草の火を携帯灰皿に押し付けて消した。

竹村浩二 >  
周囲によからぬ気配がする。
さっきの少年の騒ぎを聞きつけて、不逞の輩が集まってきたらしい。

となれば、長居は無用。
変なゴタゴタに巻き込まれる前に場所を変えよう。

「まぁまぁ、平和ですこと」

ジョークを一つ飛ばしながら早足に闇の中に紛れ込む。

ご案内:「路地裏」から竹村浩二さんが去りました。