2019/05/25 のログ
神代理央 > 「些か出し過ぎたか。…まあ、問題はあるまい」

小さく溜息を吐き出し、緩やかに右手を上げる。
その右腕が緩慢な動作で振り下ろされて——

「……おや。やり過ぎた、かな」

轟音と共に、異形達の砲塔が火を噴いた。
吐き出される多種多様な砲弾の雨で、一瞬の内にビルは燃え上がり、崩れ落ちる。
中に居た者達の悲鳴が響く間も無い、鉄と火の暴虐が吹き荒れる。

神代理央 > 「……さて。こんな安い挑発に乗ってくれる連中なら有難いんだがな」

崩れ落ちるビルを眺めながら、小さく肩を竦める。
そのままくるりと背を向けると、再び硬質な革靴の足音と共に其の場を立ち去るのだろう。

来た時と違うのは、背後から無数の異形が重厚な金属音と共についてくること。そして、周囲一帯を火焔の渦が支配し、人々の悲鳴で己の足音が掻き消されている事くらいか——

ご案内:「路地裏」から神代理央さんが去りました。