2020/06/14 のログ
ご案内:「路地裏」にフローレンス・フォーさんが現れました。
ご案内:「路地裏」に咲坂くるみさんが現れました。
フローレンス・フォー > 「ったく、しけてるわね」

落第街の大通りから逸れた裏路地。
健全な者は殆ど近づかないそこで路地の暗闇に混じるような姿で煙草を咥えて歩く。
時折に見かける怪しげな露店を覗きはするが何かを買う訳でもなく直ぐい離れて。

何時もならば身体か持ち物狙いのチンピラなどが因縁を付けてくるがそれもなく。
お陰で煙草の補充も出来ずに咥える最後の一本は火をつけていなく。

一思いに偶には逆に因縁を付け狩るかと物騒な事を考えて歩く。

咲坂くるみ > パトロール中。
とりあえず、現在はまだ無事に活動していられるらしい。

……となれば、必要なことをやるだけで。
特に何かある、というわけでもないが、気がつけば落第街に来ていた。

「……まったく、AIがこんなバカっぽいクセとか。いやクセじゃなく無意識に組み込まれてるのかな……どうでもいいか」
自嘲するが、どうでもいい。

どっちにしろ、区別なんてつかない。
そう出来てるんだから。

そんな折、少々怪しい気配を見つける。
正確には……何かを物色するような態度。

よく知ってる、いつもの私だ、あれは。

フローレンス・フォー > いざ因縁を付ける側に回れば今度は勘のいい連中は姿を見るなり逃げていく。
追いかけてもいいが万が一罠でも仕掛けられて居れば…それを踏み砕き絶望させるのも悪くはない。
悪くはないがこれ以上ボディにダメージを与え再起不能になっても面倒だと断念。

「こういう日に限って馬鹿どもは大人しいなんて……ワタシはついてないわ」

最悪な一日になりそうだと煙草に火をつけ…ライターを仕舞おうとすれば唐突に左手が動作不良を起こし落としそうになるのを慌てて右手で受け止め仕舞い。

ふと離れない気配を見つけそちらを見れば身なりの綺麗な少女。
獲物はアレにするかと笑みを浮かべ。

「や、お嬢さん。こんな場所で一人は危ないよ」

一見フレンドリー、しかし獲物を見つけたという目で歩み寄り。
よくよく聞けば声や足音に混じり軋むような駆動音が混じっていて。

咲坂くるみ > その様子から……非登録サイボーグ、もしくはアンドロイドの類、と軽くスキャンを交えた結果を判別する。

「ええ、そうですね。公安になにか御用で?」
緩やかに半身からの隠した手で安全装置を外す。

「用件によっては承りますけど?」

内容による。
良ければ、考えてみてもいいだろう。

フローレンス・フォー > 完全な状態であれば同族という事は直ぐに感知できるが生憎センサーはそれを確認できず、物好きの迷い人と認識して。

「あぁ、公安なんだ。それでこんな場所にね」

そうかそうかと、そう言えば前に何か言って絡んできた持ち物の良いのがそうだったかと朧気に記憶をたどり。
それなら期待出来そうだと笑みが深まる。

「ちょっとさ、色々置いてってくれるかな?
金とあれば煙草で勘弁するからさ。この辺のチンピラよりも良心的っしょ」

如何よと問いかけるように言葉を続け。
断られれば少々痛い目にあわせて頂こうと。

咲坂くるみ > 「では、お言葉に甘えようかしら?」
たぶん、どう答えてもきっと色々するつもりなのだろうが。

なので、事前準備していたそれを、たたたん、と3点バーストで胴体中央に。

「恐喝、強請の現行犯ですよね。よろしければ、メンテナンス受ける気はあります?
 現行でもともと戦力4割減くらいじゃないです?」
笑顔で爽やかに。
状況次第では……まあ、身内に加えてもいいだろう。

「ああ、別に、処罰する気はないので安心してください。
 とりあえず、能力を確認したかっただけなので」
止められるなら、まあ戦闘用ならそんなものだろう。
そうでないなら、だいぶ調子が悪いか、もともとの性能に問題がある、ということだ。

フローレンス・フォー > 「聞き分けが良い子、ワタシは好きよ。面倒事がないもの」

納得いく金と物を頂ければそのまま解放。
いかなければ身包みを剥いで金にしようと最初からのプラン。
素直に出すかと様子を伺い、相手の動きがどう見ても求める物を出す動きでないのは直ぐに分かり。

引き金が引かれると同時に身体を捻るが避けられたのは一発目だけ。
二発目は掠り、三発目は脇腹、ボディースーツで防ぎはするが被弾し。

「ワタシはお願いしたつもりなんだけどね?言い方が悪かったかな。
メンテナンスね…本当にメンテしてくれんの?前にそれで一回騙されてんのよね。
わお、大正解。よく判ったわね。もしかしてご同族だったりする?」

爽やかな笑顔の言葉に本気か冗談か判らない声色で返し。
万全なら何なく避けられた攻撃に被弾してしまった事に眉が動き。
そして自身の消耗度を言い当てた事に大正解を笑みを浮かべて。

「そう?ワタシとしてはそれは助かるけど。
判る判る、ワタシも能力を確かめるなら先ずぶっ放すもの」

戦闘用でこの距離で被弾をするのは恥に近いが調子が悪いなどとは言い訳はせず。
いきなりに攻撃された事にも理解を示し、今の状態じゃ勝てないと判断する能力は落ちていなく大破よりはと素直に両手を軽く上げて。

咲坂くるみ > 「だってあからさまに軋んでる音がするような状態だもの。
 それ、関節焼き付いて保護用の軟骨溶けてるでしょう?」

おそらく高出力での長時間戦闘で放熱が追いつかなかったりしたか、無理な出力でオーバーヒートしたか。
どちらにしても、速度も繊細さもだだ下がりのはず。

それでも不意打ちで全弾は当たらないのだから、元は高起動型の高速戦闘ユニットかなんかだろう。

「ああ、騙しはしませんよ? 騙しは。
 こちらの要求に従って、首輪さえつけてくれればその後の継続メンテナンスは保証します。
 それとご明察の通り同族……ということは私と同じような誰も幸せにしないタイプのくそAIですか?」
まあこの反射速度からして、人間ベースではそもそも思考が間に合わないのでAIだろう。

「……支障がなければそれでいい、それ用のどうでもいい性格デザイン
 そういう意味でなら同族だと思うわ、ええ」
機械としてはすごく正しいデザインだとも思う。ああ、くそ。

「まあ、だから分かりあえる部分としては……
 申し出を受けてもらえれば厚遇するし。
 そうでなければ処罰でなく、暴走して操作を受け付けなくなった耐久消費財は処分ですよね、お互い」
犬、としての面を前面に出した交渉をにこやかに進めた。

……自分の性能に反吐が出る。

フローレンス・フォー > 「こっちに来て早々に大暴れしちゃってね。その時にちょっとやり過ぎたのよ。
最初は緊急用の潤滑剤でやりくりしてたんだけどね」

それも切れてこのざまと肩を竦めて見せて。
いきなりの訳の分からない状況で大暴れした自業自得だがそのお陰で売りであった高速戦闘ができないと。

「条件を言ってくれるなら騙してはないわね。
その要求次第だけどメンテナンスが付くなら首輪ぐらいは良いわよ。
あら、あなたも誰も幸せにしないタイプ?ワタシはね、殺して制圧する不幸を振りまくくそったれのAIよ」

元はただ効率的に殺す事だけをプログラムされていたAI。
それ用に罪悪感などが全くない人格がインストールされ、目的と合わせて思考におかしい所が多々出ていたりとして。

「求められる事が出来れば他は二の次でしょ?
ワタシと貴方……凄く似てる気がするわね」

自分が嫌いでしょ?と揶揄う様に囁いたりとして。

「まだ暴れたりないし処分は困るわね。
なら選択は一つ、その申し出を受けましょう。首輪をつけていかなる命令でも。
けどね、この体にヤる機能はついてにないからそっちは無理なんだけどね」

どうぞ犬とお呼びくださいと大げさに頭を下げ。
処分よりはまだ足りない欲を求める為に要求を呑むと答える。

咲坂くるみ > 「首輪と言っても、今とあまり変わらないんじゃないかしら。
 特に貴女みたいなタイプなら、むしろあったほうがプラスになるくらいだもの」
戦闘する理由にこそなれ、むしろ邪魔にはならないはず。

こんな状態でまで交渉より先に脅しをかけるくらいなのだ。
よほど好戦的らしい……と思ったが。

憂さ晴らしや熱中がほしいというところまでどうやら似ているらしい。

「嫌い、大嫌いよ……それはもう反吐が出るくらい。
 二の次……ええ、そう、そうだわ。いつも結局コレしかないって、そう思わされる」
自嘲。ああ、こんなところまで気が合うのか。

せれなにだってだいぶ迷惑をかけているって思う。

「ああ、そこまで戦闘用なんだ? へえ、ふぅん?」
性的な機能がない、つまりは性能のために色々排除されているということ。
それを聞くと、くすくすと微笑んで。

「じゃあ、ちょうどいいわ。私からも首輪の提案があるんだけど。
 代わりに、戦闘以外の楽しみを教えてあげるっていうのは、どう?
 諜報用のボディをひとつ分けてあげる……もっと泥まみれになって汚れられるわよ」
望むなら、と。
仕返しに、顔を寄せ、耳元でからかうように囁いて。

フローレンス・フォー > 「今と変わらないならいいわね。変に拘束されるのはノーセンキューだからね。
それって首輪がワタシの楽しみに直結しそうね」

今と変わらずにプラスになる、それならば言葉る理由は全くない。
全部受け入れるとばかりに満面の笑みを見せ。

必要なら、気に入らないなら幾らでも暴れ壊し楽しむ。
しかしその必要がないなら他者には脅しに聞こえ、自身では交渉だと大真面目に思っている事すら行う程度の分別はあり。

それでもやはり溜まるものはある、それの発散相手を求めてこんな場所をうろつくのだから。

「ワタシはね、どうであれ出来る事がこれなのよ。
それはもう楽しくて楽しくて…そんな自分が嫌いなのよね」

この地で初めて会った同族、しかも似すぎてる事に歓喜に近い感情を覚えてしまって。

「ワタシを作った奴の趣味らしいわね。
何でも苦労して捕獲したアンドロイドがヤれないなんて発狂もんでしょって」

見た目が良いのをヤれないはむかつくよねと本当に楽し気。
その分性的な機能の代わりにパワーや強度を重視されている訳で。

「あんたからの首輪?
へぇ……戦闘以外の楽しみってアレよね?
良いね良いね、興味あったのよ。もっと泥だらけになれるってのも気に入ったわよ」

その首輪、喜んで貰うわ。今まで以上に楽しめると判る提案を蹴る筈はなく。
耳元の囁きに狂気と言える笑みを浮かべてそれを望んで見せて。

咲坂くるみ > 「ふふ……そうよ、アレ。
 わざわざ諜報用の予備を勧める理由なんてそれしかないでしょう?

 自己嫌悪だけじゃなく、悪趣味なところまで一緒なんて。
 お互い、性格の悪い製作者を持つと苦労するわね?」

こちら側へようこそ、と。
挨拶代わりに軽く口付けをする

だいたい、首輪の内容だって強制力がない、というのが余計に始末が悪い。
強制命令なら逆らうことも出来る。
だが……気持ち的に従いたくなる首輪なのだ。

抗う気なら抗える。
ただ、すごく納得いかなかったり、不安になったり、とにかくそうしないことがストレスになる、自然に。そういう首輪。

ただ、目の前の彼女にとって見れば、暴れるための材料が一つ増えるだけのことだ。

「ファッション感覚で楽しんでもらえればいいわ。
 もっとも……ハマりすぎると毒かもしれないけど」

それじゃ、ついてきて、と。
彼女を案内する。

フローレンス・フォー > 「ワタシにはない機能で興味があったのよ。

だって殺戮兵器のAIなんて正気じゃいられないわよ?
本当ね、製作者があれだから歪んじゃうのよね」

これからよろしく、お仲間さん。
そう返すように真似をして口付けをするがそれは硬い感触。

首輪の詳細は聞いてはいないが流れからすれば強制力はなさそうなもの。
しかし付けた以上従わねばというプログラムが走るので不服な気持ちが起きそう。

強制ではなく抗える程度の拘束。
それは自身の欲望のままにという行動を覚えた今では少しずつストレスのたまるもの。

そしてその発散をするには暴れるのが一番、つまりは暴れるための理由になるという事で。

「ファッションとも無縁だったのよ?存分に楽しませてもらうわね。
あら、それは怖い怖い」

そうして案内されるままについていって…。

ご案内:「路地裏」から咲坂くるみさんが去りました。
ご案内:「路地裏」からフローレンス・フォーさんが去りました。