2020/06/26 のログ
乙桐 火垂 > 戯れに、瓦礫に指先から発した火をつけてみる。
燃え盛る――なんてことはなく。


がん。

火花が散って、転がるのは瓦礫だけだ。

儚い命でした。

ご案内:「落第街 路地裏」にモノ・クロさんが現れました。
モノ・クロ > 「あー………」
最近ちっと暴れすぎたかもしれんなぁ。
寄ってくるチンピラが極端に少なくなりやがった。
あんな木偶の坊でも発散にはなったのだが。

ぶらぶらと、目的もなくうろついている。

乙桐 火垂 > ふと。


「これ、自分の上に落としたらどうなるんだろうなぁ」


なんて呟いて。
少々大きめの瓦礫を自らの頭上にリスポーンさせる。

今さっき入ってきた人間にも気付かないで。ぼうっと頭上を見上げている。

モノ・クロ > 「……自殺志願者?」
チンピラ求めて彷徨っていたら今にも自殺しそうな人間を発見する。

自分から死にたがる人間にあんまり興味がないので、眺めてるだけ。

乙桐 火垂 > 眼前に迫る瓦礫は、そこでぴたりと止まると。
彼はその場から一歩退いた。

重力に従って瓦礫はコンクリートの上に転がるだろう。がらん。

「やめた。痛そうだし」

彼はそう言うと、ようやっと来訪者に気が付くだろう。
あなたの方を向けばへらりと笑う。

「あれ、お客さんだった?」

モノ・クロ > 「んや、ただの散歩」
興味なさそうに。何を売ってたところで知ったこっちゃないし。
そして、目が合う。ソレだけで、呪いは成就する。

『見られている。』

乙桐 火垂 > 「何だ、俺と一緒だ」

何かを感じているような気がする。酩酊した頭ではよく分からないけれど。彼を呪うのであれば無抵抗で何でも受け入れるだろう。
瓦礫で遊んでいた青年は、煙草の灰を落としながらけらけらと楽しそうにしている。

「凄い格好。君は人間?ここって、人間じゃない奴も沢山いるんだってね」

モノ・クロ > 「私を見て『そう』だとは思わないのか?」
隣に移動して、同じように壁にもたれて。
四肢が無いには無いが、それを補って余りあるグラマラスな体型だ。
呪紋さえなければ『趣味が悪い奴が作った慰み物』に見えるかもしれない。

もっとも、今では呪いの塊なのだが。

『見られている』

乙桐 火垂 > 「ヒト型だなあって思う」

へへ、と笑う。頓着のない回答だ。
よく見れば隣に立っている青年はミニスカートを履いていただろう。

「君がそう思ってれば"そう"なんじゃないかと思うけど。
まぁ、"普通"ならそういう格好で出歩く女の子は少ないんじゃないかな」

モノ・クロ > 「人が人たるは、『我思う、故に我あり』ということか」
どうにも、乗り気になれない。
こいつは『望む反応』をしてくれなさそうに思ってしまう。

「んじゃ俺は怪異だな。こいつは知らんが。」

乙桐 火垂 > 「そうそう、そういう事…こいつ?」

んー。と時折辺りを見回している。気になるものはある様子で。
こいつ、というには他に人はいない。
何となく、彼女の発言に違和感を覚えて。


「体と精神が別とか、そういうことなのかな。たまにいるよなぁ…

…ね、何か見られてる感じしない?気のせいかね」

モノ・クロ > 「さぁ?視線なんてどこにでもある。あんたの視線だって、その一つだ。」
適当にはぐらかす。見ているのは『呪い』だ。誰も見てなんていない。

乙桐 火垂 > 「それもそうだ」

はぐらかされたのを感じると、肩をすくめる。笑みは崩さないまま。
見られているだけなら害はない。これ以上気にする素振りは見せないだろう。

「君は…怪異って言ったな。人、殺したりとかするの」

ふう、と煙を吐く。灰を落とせば、もうだいぶ短くなってきていた。

モノ・クロ > 「私も『こいつ』も殺したことはないよ。他の人からしたらそうじゃないかもしれないがね」
そう、殺してはいない。『相手が勝手に死んでる』だけだ。

「まぁ、殺そうが殺すまいがどうでもいいことだ。生きるためには殺さなきゃならない。それが人かそうでないかの違いでしかない」

乙桐 火垂 > 「含みがある言い方。でも理由があるんだったら、周りがどう思ったってそれは君のために必要だったことなんだろうな」

しょうがないよね、それなら。
理由のない殺しをしてきた男は、うんうんと納得するようにうなずいて。

「怪異でも好き好んで人を殺さない物がいるって分かってよかったよ、勉強になった。
…さて、移動しようかな。煙草もなくなりそうだし」

よいしょ、と壁から背を離してあなたの前を横切って入った方に向かっていく。

「あ、そうだ。俺はこのまま無事にここ出られそう?」

必要な犠牲になったりする?と。相も変わらず笑いながら。

モノ・クロ > 「呪われた時点で無事とは言えないと思うが、まぁ五体満足ではでられるんじゃないか?『物好き』でも無い限りは。」
ちらっとネタばらししていく。攻撃はしてたんだぞ、と。

「あんたなんか反応が薄いからな。食指が動かんかったよ」

乙桐 火垂 > 「俺、ちょっと鈍くってさ。あんまり気付けないんだ、そういうの」

いつか知らぬ間に呪い殺されてるかもなぁ、と何となしに言う。
物好きではあるだろうが、間違いなくこれ以上の反応は出てこなかっただろう。

「今度、誰かを呪う時呼んでよ。そういうの見るの、嫌いじゃないんだ。
人が苦しんだり、死んでいくとこ」

そして悪趣味なのだった。刺激的なことは好きだった。
そうでなければここにはいなかった。この場所、もといこの島には。

モノ・クロ > 「…なら、悲鳴を聞くと良い。そういうところには必ず、『何かしら』が起こってるから。」
火のないところに煙は立たない。悲鳴が上がるということは相応の何かが起こっているものだ。

「見世物というわけではないが…見る分には好きにしたら良い。安全保障は、出来かねるが。」
もし『こいつ』が起きたら真面目にどうなるかわかったもんじゃないからな…

乙桐 火垂 > 「そうするよ。ありがとう。

そうそう、俺の名前 乙桐火垂だよ、今度会う時に分かるように教えておくね」

にこり。最後にもう一度笑みを向けて、掌で煙草を消すと。
あなたに背を向けて、今度こそこの場を立ち去るだろう。

モノ・クロ > 「『クロ』だ。次会う時は元気であることを祈ってるよ」

そしてその時は思う存分良い悲鳴を上げてくれ。

ご案内:「落第街 路地裏」からモノ・クロさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」から乙桐 火垂さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に227番さんが現れました。
227番 > 「はぁ、はぁ……」

どれだけ走っただろうか。
走ったって、逃げられるわけではないのに。

中途半端に思い出してしまった記憶は、少女に呪いのように纏わりつく。

227番 > 足がもつれて、物陰に倒れ込むように崩れ落ちる。

「ぅぐ……」

ぶつけた体が、たった今無理に酷使した足が、痛い。
なんとか座るように体勢を直し、空を見上げる。

月は翳り、星もよく見えない空。
路地裏は相変わらず、全てを包み込むような闇に沈んでいる。

227番 > 「わたしは……なに?」

暗闇の夜空に向かって語りかける。

「わたしは、なんのために?」

虚空に手をのばす。

「どうして、こんな……」

手を握りしめる。

人肌を爪で抉り切り裂いた感触。
生暖かい返り血を浴びる感触。
そんな事をした覚えなどないのに。しかし生々しく。

しかし、暗闇から声が返ってくるはずもない。227でも、流石にそれはわかっている。

227番 > 立ち上がる気力はもう無い。
今日はここで眠ろう。

思えば外で眠るのはいつぶりだろうか。
227には日付感覚がない。今日、昨日、一昨日、もっと前。
……いや、もう少し覚えている。

自分は変化していっている。人の名前も少し覚えられている。
ちょっと昔の自分なら、考えられなかった。

そして、知らなかった自分のことにふれるたびに、なにか違うもので塗り替えられる感覚。

外に向かおうとしたときに響く何か。
人を切り裂く感覚を知っている両の手。
なぜだか懐かしいいちごの味。

……自分は、違う何かになろうとしているのではないか?

いつも路地裏にいる、227と名乗るマントの少女は、少し怖くなった。

227番 > 猫耳の少女は、路地裏の片隅で無防備に眠りに落ちる。
ご案内:「落第街 路地裏」から227番さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に227番さんが現れました。
227番 > 明るい時間の、薄暗い路地裏で。

「……ここ、は?」

目が覚めると、どうやら寝床ではない。
そうか。昨日はここで動けなくなったのか。

体の状態を確認するように動かしてみる。
取り合えす動けそうだ。
なにかされた様子もない。

227番 > 相変わらずの幸運と言うべきだろうか。
……単に身を隠すのが上手いだけなのかもしれない。

「……」

じっと手を見る。まとわりつく感覚は今だ残っている。
それでも、一晩眠った今は、落ち着いていられる。

手に持った瓶を見る。アメ、と言うものが入っている。
昨夜もらったものだ。返せなかった、が正しいのだが。
その蓋を捻って一つ取り出し、口へ運ぶ。

甘いフレーバーが口内を満たす。……やはり、懐かしい感じがする。
わたしが知らない昔も、好きだったのだろうか?

227番 > 「……帰らなきゃ」

夜の入りに寝床に居なかったら、あの人が心配する。
……そういえば、名前聞いてなかった。今度聞いてみなければ。
今の自分なら、覚えられる、と思う。

ゆっくりと立ち上がって、歩き出した。

ご案内:「落第街 路地裏」から227番さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「今日も今日とて、パトロールでござる」

ととてとてと散策している。

「昨日は大変でござったなぁ。・・でもそれが某だからなぁ」

とぽりぽりとしながら。

女学生 > 「・・・!!!」

と路地裏から女学生が飛び出してくる。よく見ればボロボロになりながら涙を流して、助けを求めるように、出会った。

持流 童男 > 「・・むっ?」
と言いながら、女学生を受け止めた

「・・・何があったでござるか?大丈夫でござるか?痛くなかったでござるか。」

と心配そうに

異能者(モブ) > 「おいおい!逃げるんじゃねぇよ」

と言いながら、怒気を孕んだ声で出てきたのは、ファーを巻いた黒服の男だ。

「ん・・?何だてめぇ?ヒーローごっこか?まぁいいや、その女を渡せな?」

と取り巻きと一緒に凄んでくる。

持流 童男 > 「・・・一体何をしたんでござるか!!お主らに彼女を渡すわけにはいかぬでござる!」

と言いながら女学生を守るように。

異能者(モブ) > 「ひゅー!ヒーローっぽいねぇ!だけどこれを見てもまだそんなこと言えるかい?ヒーロー殿?」

と言いながら男は肉体強化の異能なのかどんどん大きくなっていく。

「これでも、まだそんな口が聴けるのか?」

とあざ笑うように

持流 童男 > 「震えていたのでござる・・・この女学生。そんな恐ろしい目にあったのならば。お主らに渡すわけには行かぬでござるし!!それに!」

と大声を上げつつ、ニッと笑い。

「ヒーローが逃げ出すわけにはいかないでござろう。」

と言いつつ、「某から離れないででござる。」

マントで女学生を優しく隠しながら。

「来るでよいでござる。理不尽を超えてこそ、ヒーローでござる!」

異能者(モブ) > 「あっそう、なら叩き潰した後に、お前の目の前で楽しんでやるよ!」

と肉体強化で強化されて、ひときわ大きくなった男の拳が、持流に直撃する。そして取り巻きたちの拳も、持流にとめどなく当ててくる。

持流 童男 > がっ、ばき!!という音が、路地裏に響く。

「(耐えろ!、守れ!、信じろでござる。!!。)」

とすべてを受けても一歩も下がらない。女学生に拳が届くどころか。
その狙う攻撃全てを、かばいつつ、異能者たちが疲れ果てるまで、ひたすら受ける。

女学生 > 「なんで・・」

ぼそっと本当に、なぜこの人は、見ず知らずのあったこともないワタシのために頑張れるのだろうと、

いつの間にか言葉に出ていた

持流 童男 > 「なぜかって?それは当然!!」

にっと歯を食いしばりながら 両足に力を入れて

「某が、ヒーローだからでござる。」

異能者(モブ) > 「くっそ、スタミナが・・バカバカしい・・もういい、お前らずらかるぞ」

と言いつつヘロヘロになりながら、異能者たちは逃げていった。

持流 童男 > 「ふぅ・・逃げてくれたでござるか」

っと大事はないでござるか。と女学生に駆け寄り、無事を確認した後に、ニッと笑い。心配そうに女学生は持流を見る。

「某は、大丈夫でござるよ」

といって路地裏から風紀委員のところまで連れて行った。

女学生 > 「あれ、あたし、襲われて・・・誰かに助けてもらったんだけど思い出せない。でも、一生懸命になって助けてくれたのは覚えてる。」
持流 童男 > 「さてと、パトロールの続きでも行くでござるか。」

と傷だらけのボロボロの衣装になりながら裏路地のパトロールを続ける。

持流 童男 > 「ここはよしとして、そろそろ別の方面をパトロールしに行くでござるか」

といいつつどこかに足を向けつつ、落第街、路地裏から出ていく。

ご案内:「落第街 路地裏」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に227番さんが現れました。
227番 > 隠れ家から出てくる。
しかし、散歩に回りたいという気分でもない。

隠れ家近くの座れる所を見つけて、ちょんと座った。

「……」

今日の227はフードを被っていない。

ご案内:「落第街 路地裏」に夢莉さんが現れました。
夢莉 > 「…ん」

路地裏を歩いていると、見知った姿を見つける。
先刻見かけた少女。
今はフードをしていないのか、獣の耳が露わになっている。

「(獣人だったのか。…まぁ異邦人っぽかったしな)…よう、何してんだ?」

そのまま、普通に彼女に声をかけるだろう

227番 > ぴくり、耳が先に反応する。
はっとして、声の方に向いた。聞き覚えのあるものだ。

「………ゆーり?」

まだカナに伝言伝えられてないな、などと思いながら。

「わたし?……なに、してるんだろ」

座って、何もしていないのである。
強いて言えば考え事だが、そう答えるのは思いつかず。

夢莉 > 「おう。
 名前、覚えてたのな」

関心関心、と言いながら隣に座って。

「つまり暇な訳か…
 あぁ、名刺…あー、カードな。あれ、カナに渡してくれたか?」

227番 > 「……たぶん、たのまれた、から」

責任感、というのものはあるようだ。

「……えっと、まだ、会えてない……」

声色も、表情もしょんぼりしているが、それ以上に耳がせわしなく動いて感情を訴える。
フードの下にあったときも、多分そうだったのだろう。

夢莉 > 「そっか、ま…アイツも何やってんのか分かんねーしな
 んな落ち込むなっての、会った時に渡してくれりゃいいさ」

そう言いながら、ぽんぽんと頭を撫でる。
元々カードを渡したのも、227…ニーナとカナに連絡がとれるようにする為だ。こうして会えたから別段問題はない。

「…あぁ、そうだ。飯食ってるか?
 歯は磨いてんのか? あんま夜遅くにゃ外うろついてねえよな?」

そうして少しすれば、どうにもほっとけず。
あれしたかこれしたかと、前の帰り間際と同じように聞いてくるだろう。

227番 > 「……うん、わかった」

頷いて、特に抵抗もなく撫でられ──

「……! あ、わ、み、見られ」

ここで初めてフードをしていないことに気付いて慌てる。
慌てたものの、手で耳を抑えたまま続く質問には答える。

「……ご飯は、食べてる。はをみがく……?」

なんだろう、それ?

「夜中は……帰るのが、遅く、なかったら」

夢莉 > 「気にすんなって、別に獣の耳なんざ見慣れてら。
 仕事でそーいうの相手にする事も多いしな……っと、いけね。あんま外で話しちゃいけねえんだった。

 …ま、面倒事に巻き込まれたくねえなら隠した方がいいけどな。気にしてんのは関心関心。

 …あー、そっからか。
 飯食ったら歯磨かねえと、クチが臭くなんだぞ?
 歯ブラシとかねえの?洗面器は…流石にあると思ってっけど。」

ねえなら買ってくるしかねえな。と考えつつ

「……ま、体は元気そうで安心だな。
 最近どーだ? なんか遊びとか覚えたか?」

そういってニッと笑う。
どうにも夢莉は彼女がかわいいようだ。