2020/07/03 のログ
スピネル > 「どうしても死にたくなったら叶えてやらんでもないが。その場の勢いでやることでもないだろう。」

自ら治癒を施している少女を見下ろしているスピネル。純白のシャツは鮮血で赤く染まっていた。
手の甲で口元に付いた血を拭う。

「お主がまだ物足りないようなら、手伝っても良いが。
流石にこんな場所では人目もあるだろう。」

フィーナ > 「…そうだね」
治癒は進むが、血は足りないままだ。寝転がったまま動かない。
魔術で浮けば移動出来なくはないが、それも億劫だ。

「お好きにどうぞ」
肩に手を当てたまま、身を委ねる。

スピネル > 「お好きにどうぞか……言われたとおりにさせてもらうぞ。」

治療中の可憐な少女を抱きかかえるスピネル。
この後は物陰に連れ込み、少女が望んだような一夜になるのか。

二人だけが知ることとなる。

フィーナ > 頬を染めて、身を委ねる。
満足できたか否か。彼のテクニックや如何に。

ご案内:「落第街 路地裏」からスピネルさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」からフィーナさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に霜降寺 響元さんが現れました。
霜降寺 響元 > 路地裏の更に奥、世に行き場のない者たちが住んでいるスラムから、若干まだ人間味のある裏路地へと姿を現れす。

先ほどまで、彼がいた区画で多数の発狂者が出たものだが、事態が発覚する頃には何も残っていない。
口を聞けるものも、状況を説明できるヒトも誰もいないため、それはまた別の話。

「出来としては重畳、しかしまだ足りない。 やはりまだまだ明かさなければならないことは多いようだ。」

裏路地の端に腰を降ろし懐に持つ黒い革製の表紙をした本を開いて読み進めていく。
以前よりも頁の増えたソレに書き込まれているのは、呪いとは違った呪いの綴り、普通の精神性を持った人間ならば一頁読んだだけでも発狂してしまう呪いの書。

以前貶めた少女を実験体に様々な実験をしてはいるものの精神体のみを使っていることもあるため成果や経過は微々たるもの。

とはいえ呪本の力は増している。
放っておいてもその内、この本はただの呪いの本から怪異に近い存在となるだろう。

その前にはいくつかしてしまいたい事もある。
例えば、いま巷で噂となっている賽子。

あぁいったものを使ってみるのも手かもしれないと。

霜降寺 響元 > 本も力を持つと開いているだけで外に影響を及ぼし始める。
特に所有者がそちらに精通しているなら尚更。

周囲に黒い靄が薄っすらと路地裏を埋めつくしていく。
視界が悪くなったというわけでもなく、ただなんとなくそちらへ行きたくない。その場から逃げ出したくなるという薄気味の悪い靄。

頁を読み耽りながらキセルを一つ取り出す。
紫色の火をつけ吸うそれもまた呪術用の道具、吸ったものを幻惑に誘う一種の魔術。

吸っている側は影響もないはずもないが特に問題もなく黙々としている。

ご案内:「落第街 路地裏」にイクスさんが現れました。
イクス > 裏路地って言っても、なーんか美味しい物は見つからないんかねぇ…。たまには裏路地通って近道するか。

(溜息を吐きながら、知っている店を最短で向かう為に怪しい煙が立ち篭める路地裏へと入って行く…。)

霜降寺 響元 > ふと、読んでいた本が少し騒がしくなる。
誰かがこちらへと入ってきたようだ。

靄によって人払いされているはずのココへと入ってこれるのは抵抗力がそもそも高いか、それか本に気に入られる素質があるか。

どちらだろうかと、興味を引くものはある。

「……こんな所に入ってきては危ないよ。」

重い腰を上げてふらりと立ち上がる。
相手の進行方向を塞ぐようにして、立つ男。

一声掛けるだけだが、キセルからの紫煙は相手を前後不覚に陥れる魔剤で。
本もまた、靄を広げて辺りを包み込み逃さないようにする結界となっていく。

イクス > 「ん?誰かは知らんが、忠告はありがとな。けど…ここら辺は慣れてるし、それに返り討ちに出来る程力はあるからな…んな訳で進ませて貰うよ?それとも……
私を襲おうとしてるのかな?」

微笑みながら淡々と話していく。が…最後の問いに入ったと同時に、その目は牽制目的で鋭い目付きに変わり。
魔剤に対して耐性があるのか感覚は変わらず。しかし、結界が張られている事には気付いてない様子で。

霜降寺 響元 > 「襲うだなんて、とんでもない。だけどあぁ…気をつけた方がいい。私程に彼らは温厚ではない。」

鋭い目付きに変わり、相手が戦闘状態に入ったのがわかる。
見ている限り彼女はただ耐性があるようだ。

「今のうちに彼らから逃げるといい。気に入られてしまえば、どうしようもないからね。」

だからこそ、彼女は気付くだろうか。
その耐性があるからこそ、靄は静かに相手を蝕んでいく。
違和感に気付くのは直ぐではないが、遠くでもない。

そのままこちらの話を聞き続けるだけでいるなら四肢からその痺れは始まり夢に囚われて行くことになるかもしれない。

イクス > 「へぇ…おまえさん以外に、誰か仲間でも居るのか?見た感じ居なさそうだが…──んっ?あれ…足が…」

相手の話を素直に聞いていたが、聞き終わる頃に動こうとする。そして気付く。
”足が動かない“、と。それだけではなく、腕も動かない事に気付き。

「…なるほど、何らかの手段で身体の自由を奪ってる訳か。その原因は分からんが、お前さんは解く方法を知っているのかい?そうなら手荒な真似で突破したくは無いが…」

辺りにヘドロの様に粘質のある、黒く紅く光る輪郭を持つ闇が実体化し始める。それは壁や地面から現れ始め、見てるだけでも危機感を煽るもので。