2020/07/22 のログ
■群千鳥 睡蓮 > 「………ありがとう、ございます。
先生、やっぱりその瞳。 ―――すっごく、よく視えてます」
静かにじぶんの現状を肯定してくれる言葉に。
一番、貫かれる痛みを与えてくれる真実に、眼を大きく見開いて。
少しだけ泣きそうになりながら笑った。
"集中すること"――そうしていなければならない自分の実存の在り方。
「"常世島(ここ)"だから――」
彼の言葉を受け止めれば、そういうことだ。
この島には、多くの現在の世界がパッケージングされている。
ありとあらゆる異常自体が箱詰めされた特異点。
――存在を赦す場所。地獄のようでいて、あるいは視る者によっては楽園なのか。
続く言葉たちに、少し身を乗り出した。早口になる。
「先生も――先生なのに。 おとななのに――。
いまも、たくさん学んでいるんですか。 たくさん失敗も……?
多くのひとから。できごとから。おとなだから、先生だから?
それでも今も、ヨキ先生は"ヨキ先生"で……、いる。いてくれる。
そういうことがあって、そういうあなただから、あたしにも付き合ってくれてる」
確かめた。認識した"ヨキ"という存在。
その強靭な在り方に対して、ほんの一端に触れただけでも痛ましいものがあるのに、
いまなおどこまでも真っ直ぐな姿。少しだけ近づく。
「先生は、"ヨキ先生で在りたい"……?」
真っ直ぐ問うた。そして。
少し、申し訳無さげに視線を反らしながら。
「……。 ……時間がないとお聞きしておいて、あれなんですけど。
じゃあ、あたしのほうの話も――ちょっと、聞いてもらっていいですか。
ちょっとの昔の話と、これからの話」
■ヨキ > 「ふふ。そうかな? 単なる当てずっぽうやも知れんぞ」
軽やかにウィンクする。
そうして、身を乗り出す睡蓮に。
臆することなく向き合って。
「……“こう在りたい”という『望み』と、“こう在ってみせる”という『誓い』と。その両方だ」
言葉を続ける。
「獣は己の生き方を定めることなど出来ない。そこにただ、そう在るだけ。
そこから突然――人の言葉を得た。社会に入ることを強いられ、金を稼がねば生きてゆけなくなった。
……で、あれば。
ヨキは強いられたとおりに、望まれたとおりに……それ以上に、己にしっくりと馴染んだとおりに。
“ヨキ先生であること”を、体現し続ける」
静かながらに、惑いのない台詞。
話を切り出そうとする睡蓮に、迷わず頷いた。
「ああ、いいとも。
ヨキでよければ、いくらでも話を聞こう。付き合うよ」
どうぞ、と続きを促す。
■群千鳥 睡蓮 > 「…………"誓い"……」
その言葉に、感銘を受けたように、眼を輝かせた。
ぜんぶ教えてくれた"ヨキ先生"。
獣から人へ生まれ変わった者。彼はその瞳の語るよう、星だった。
暗夜が導いてくれる。波打たぬ海の如き雄大さ。
ならこちらも、教えられる限り。
「この瞳は、――"あたしが殺そうとした"場合の運命が視えます。
どうやって相手が死ぬか、自分が死ぬか……ってのがはっきり。
……天命が視える。本当にそうなのか。
相手が"あたしに殺されるために生まれてきた"のか。
自分が"あなたに殺されるために生まれてきた"のか。
――はっきり視えるもんだから、確かめたくなっちゃうんです。
視えちゃうから……実際、さっきも嫌な気分させたかな、って」
胸襟を開く。とはいえ、彼の道に比べれば、遥かに易き人生だ。
申し訳無さそうな顔は晴れなかった。つい先日も、二人ほど自分の眼を見抜いた者がいる。
「……『だれかの命をうばう』ときが、あたしは一番ラクなんです。
なにも考えずにラクな姿勢が自然体っていうなら、
あたしの本質は『それ』なんです。あたしって何なんですかね。
暴力は嫌い。誰かをきずつけることも。なのに殺生への抵抗が全然なくて。
――『在ろう』と、"集中"してないと、あたしは『人間』でいられない」
悲観的な調子ではなくて。真っ直ぐ話してくれたから。
こんな自分に伝えてくれた先生に、『返したい』と思った。
「まあいろいろあって……おとうさんにぶん殴られて『娘』に戻ったし。
きっと、ともだちと一緒に過ごせればあたしは『生徒』で『ともだち』。
ヨキ先生とか……ソフィア先生とかと話してるときは、あたしは『教え子』。
じぶんをみてくれる『だれか』が……あたしに『心』をくれてて。
……あたしはたぶんまだ、『人間』のフリをしているだけだけど。
まあその――先生の話聞いて……もっと、がんばろうっておもったっていうか」
恩を返さなきゃいけないのに、もらってるんだなって気づいて。
自分の髪の毛ぐしゃぐしゃかき混ぜて顔を背けた。
異邦の獣が、激動の物語を経て、こうして"ヨキ先生"でいる事実。
自分が置かれている状況は、彼よりきっと遥かに恵まれたものだ。
けど、長い途のはず。きっと死ぬまで学び続ける途。
そこに、精強で力強い先達がいるという事実が――なんだか、嬉しい。
■ヨキ > 「……そうだったか」
運命が視えるという目。
それを聞いて尚、ヨキは真っ直ぐに睡蓮の目を見ていた。
ひとたびもぶれることなく、まるでその運命を退けようとするように。
「いや。
学園には、目にまつわる異能を持つ者も多い。
君に何が視えようとも、ヨキは気にせんよ。
……否。何が視えても気にしないだけの生き方を、ヨキはしているから」
空いた片手を伸べる。
大きな手のひらを、睡蓮の手の甲に重ねる。
“だれかの命をうばう”手を、包み込むように。
そうして、睡蓮にそっと額を寄せる。
距離を狭め、自分が確かに生きて立っていることを証明するように。
「……抵抗がなくとも。君自身が、暴力や殺生を『嫌い』と言うなら。
それは君が持って生まれてしまったわざわいに他ならない。
己を委ねてしまえば、それは楽に違いない。
それでも――心が“嫌だ”と悲鳴を上げる行いを、ヨキは君の本質とは呼びたくはない」
静かに、静かに。二人の間でだけ届くほどの、微かで確かな声。
「ヨキは傷付けられても、何度だって立ち上がるさ。
君の衝動も、苦しみも、抑えきれない分は受け止める。
それが大人で、男で、先生であるヨキの役割だから。
……群千鳥君。だから、“頑張れ”。頑張る君を、ヨキは応援する。
ヨキがヨキで在ろうとするように、君も群千鳥睡蓮で在れ。
君の内から湧き上がる衝動も……君に楽であれと囁く、外からの毒牙も。
それらはみな、ヨキや他の者らと共に跳ね除けよう」
■群千鳥 睡蓮 > 怖がらずにいてくれる。
――いや、違う。それだけこの人が強いのだ。腕っぷしの話じゃなくて。
成程、きっと、落第街に居る『教え子』たちも、同じ光景をみているのだろうか。
嬉しかった。どうしようもなく。
「……――え、あ……ぅ」
包まれた。熱を感じる。思わず顔を上げて、白い肌を赤くする。
相対的に見れば、手の大きさの違いは瞭然だ。
指は長いほうだと思っていたけど、性差の理屈にとどまらないものがある。
言葉は遠雷のように、鐘のように響いて――。受け止める。
「"嫌だ"…………か。 ……あたし、そう、言ってるんですかね。
うん、だったらあたしは、そっちに居たいです。
そう"在りたい"。こんな手でも……ふつうで。ふつうがいい。
だから――だから、ヨキ先生を、みんなを、暴力で傷つけません」
ぐっと喉に飲み込んで、彼の言葉を請け負った。
「それは"嫌"だから……頑張ります。
あたしは……"強者"で、"在ってみせます"」
自信をもって、笑う。素敵な先生に。
真っ直ぐ向き合ってくれる。自分がまだ『こども』だと教えてくれる。
だから胸を張ろう。
「……あなたの『教え子』として、恥ずかしくない群千鳥睡蓮でいたい。
頼ったり……甘えたり、しちゃうし、ぜったい失敗もするけれど。
そこは譲りたくない。あなたからも、多くのものをもらって……!
おとなになります……あたし、」
彼の大きな手を、小さい手で必死に握り返す。
高架の上に、きっと大型の車両が通った。声は二人の間だけに閉ざされる。
「 」
■群千鳥 睡蓮 > 「だから、その……これから、たくさん頼ると、思います。
しんどい時はもしかしたら弱音言うかもだし、あれだけど……
今日のこと、これからのこと、色んな人からもらう御恩を。
学びながら、頑張りながら、返していけるように……
……あたし、頑張るので、これからぼちぼち……。
お、お願いできたら……コーヒーも淹れられますしお話くらいはね……」
色々ぶちまけてしまって、ちょっと照れが先に来た。
さっきまではっきりしてた言葉は消え入るものになって、もじついた。
まだまだ子供だ。大人がいるから、子供は自分を子供だと気づけるのだ。
■ヨキ > 「ああ。ふつうがいいと、強者で在ってみせると、そう言える君は強い。
その強さを支えるために、ヨキは君と共に在る。
独りきりで体現する強さもあれば、他者と共に在るからこそ実現できる強さもある。
ヨキは、そのいずれも認めるよ。
案ずるな。ヨキは揺らがん。
そのようにして、ヨキも成長してきたのだ、ずっと。
いつ何時しくじろうと、受け止めてくれる者がある――その心強さによって、支えられてきた」
重ね合った手は、温かい。
騒音で掻き消された睡蓮の声は――確かに、ヨキに届いた。
「…………、」
笑う。
ぱっと花開くように。大きな喜びが、顔いっぱいに広がって。
「……嬉しいよ。有難う。
その言葉を聞けて、ヨキは幸せだ」
コーヒーの缶を、鞄のポケットに突っ込んで。
空いた手で、睡蓮の背を抱き締めるように柔く叩く。
「判った。これからも、ヨキを大いに頼ってくれ。
ヨキは君の指針で、支えで、道具で、武器となろう。
何も、ヨキを物のように扱え、と言っているのではない。
こうして繋がれた縁は――必ずや、君を救うから。
そしてそれと同じように……ヨキもまた。
君との出会いによって、新たに学び直すのだ」
■群千鳥 睡蓮 > 「……ほんとうに、先生"も"素敵な出会いを重ねてきてるんですね。
そうだ、だからその心強さを、無碍にしちゃいけないんだ……。
じゃあ……そうしたらこれから、もっと"ヨキ先生"になっていくんだ……。
――うううん、遠いなあ……でも……」
これだけ強い人さえ、誰かに支えられているという自覚を持ってそこに立っている。
眩く、遠いようでいて――しかし、手を伸ばさねば、歩いていかねば届くということもない。
染み入る言葉ひとつひとつを自らの餌と、糧と食らう。
だからこそ、彼の笑顔に。少しの間、呆気に取られてしまったけれど。
にっと笑い返すことはできた。星の眩さをこそ、闇の中の杖とする。
「此処で、ヨキ先生と出会えたことも――
これまでとこれからの出会いもすべて、必然の運命。
『望み』と『誓い』を胸に……けれど、
それに溺れずに。すべてを一縷も無駄にせずに。
考え続けます。集中し続けます――より良きあたしになるために。
あなたにとってのあたしが、良き縁であったと証すために」
きっと支えてくれた手には、この背は随分小さく感じるはず。
だからこそ、せめて両足はしっかり地面について、
教わったことを反芻した。教え子のすべきは、まずはそこから。
そしてこれから、教示を活かして前に進まねば。
力強い腕と、温かい手の名残惜しさより、
貰ったものを胸に歩き出す誇らしさが勝る。
「あらためて……ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします、ヨキ先生」
歩を下がる。深く、頭を下げる。
ばっと顔を上げた。死を視る瞳は尊敬の輝きで、恩師を視る。
「よっしゃ、やる気沸いてきた……! 今日は寝るまで勉強しよ!
お話聞いてくれてありがとうございます……会えて良かった。
ふふ……『教え子』さんたちに、先生お返ししますね、なんて。
――じゃ、きょうは、おやすみなさい。 またっ!」
駆け出した。まだあなたを待っている人はたくさん居る。
そのひとりであった自分もまた、一日たりとも無駄にできない。
今度はドリップしたのをごちそうしますね、と振り返りざま手を大きく振って。
ひとまず帰路、そして望む場所に、確かな歩を刻んでいった。
ご案内:「落第街 路地裏」から群千鳥 睡蓮さんが去りました。
■ヨキ > 「ヨキはいつでも、ここに立っているとも。
遠くもあり、近くもある。それが師の在り方というもの。
君の瞳は、死線を視るためだけにあるものではない。
輝かしいものを。うつくしいものを。星のように微かに瞬くものを――
そのいずれもを、その瞳の中に収めていってくれ。
そうすることで、君の支えは少しずつ増えてゆくから」
するりと手を離す。
頭を下げる睡蓮に、会釈を返す。
「こちらこそ、どうぞよろしく。
ここに結ばれた我々の縁を、これから末永く育んでゆこう。
――ふふ。勉強、頑張れよ。
せっかく期末試験が終わったのだ、息抜きも大事にな。
お休み、群千鳥君。よい夢が見られるように」
手を振り返す。
「コーヒー、楽しみにしてる」
にっと笑って、ヨキもまた路地の奥へ消えていった。
ご案内:「落第街 路地裏」からヨキさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に刀々斬 鈴音さんが現れました。
■刀々斬 鈴音 > 「うーん、ナイス弱さ!!」
刀が倒れた男を突き刺す。突き刺す。突き刺す。
主要な血管を避けて、命を奪わないように、後遺症は残すように。
ざしゅざしゅ。
「久しぶりに手ごたえのない相手で鈴音すごい嬉しい!」
刀々斬鈴音は戦闘狂ではない。
別に戦うのが好きなわけでなく人を斬るのが好きなのだ。
不意討ち、だまし討ち、他のもろもろ、卑怯な手段をもってして勝つためではなく斬るために人に襲い掛かる。
■刀々斬 鈴音 > そして彼女が持つ刀もまた吸う血を選ばない。
血に貴賤なし。異能者も魔術師も無能者も亜人であっても…。
そこに血が流れていればよい、知性があるならば更に良い。
『鈴音…これ以上は死ぬぞ。』
「えー…鈴音もうちょっと刺したい…ダメ?」
『好きにしろ…。』
「じゃあ先っぽの方にしとこ!」
指先を突き刺す…。
ちくちくさくさく…指先を刺せば倒れた男は苦痛に呻く。
■刀々斬 鈴音 > 「やっぱりちーちゃんとこうやって遊んでるときが一番楽しいね!」
『そうか…。』
いつものように無機質な声で刀が喋る、その声に感情はない。
『鈴音、今の位置から右に6センチ、上に3センチそこに私を刺してみろ。』
「ここ?」
抵抗なく刀がズプリと入る。
『30度捻れ。』「はい!!」
男の苦悶の声と共に血がピュっと噴き出した。
「アハハハハ!!ぴゅって出た!!ぴゅって!」
笑いながら更に捻ろうとする鈴音
『待て、それ以上は…ストップ…ストップだ。』
ご案内:「落第街 路地裏」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「何してるでござるか!!」
パトロールをしていたら何やら物騒な声が聞こえてきたので、エロゲを買った帰りと一緒にやってたら。
なにやら笑い声が聞こえてきたと思ったら、制服を来た少女が、男を刀で襲っているのを見えたので声をかけに言った
「鈴音・・・殿?」
驚いた顔をしつつも、
「とりあえず、何があったか教えてもらってもいいでござるか。」
しっかりと鈴音さんを見つつも。
■刀々斬 鈴音 > 「はい!!」
刀のストップを聞き刀を引き抜く。
男の傷口からそれ以上血が流れることはない。
この妖刀の性質の一つ、血の制御、止血。
男は死なない。少なくとも今この場では。
「あっ!この前の!何っていわれても…。」
ちらりと倒れている男の方に目をやる。
「凄い隙だらけで歩いてたからちーちゃんで斬って血をもらってた!」
そう、こんな場所で隙を見せるほうが悪い。
■持流 童男 > 「・・・・・・」
沈痛な面持ちをしつつも、男の傷口から血が流れてないことを見て。
苦虫を噛み潰したような顔をしつつ。
「そういえば、刀殿から聞いた、お主は快楽主義者だったでござるな・・」
悲しい顔をしつつ、それを我慢しつつも、
一息を置いて、意を決したような顔をしつつ
「・・・鈴音殿、刀殿、戦ってみないかでござるか。」
「そうすればお主をもっと気持ちよくできるかも知れぬでござる」
ニット笑いつつ。エロゲを隅っこの方に置きつつ。
「不甲斐ない男ですまぬでござる、刀殿。幸せを祈っておいて、お主と拳を、交わせなければいけぬとは。」
「だが、安心するでござる。お主とお主の主人を満足させるでござる。」
と言ってシュートスタイルを取ろうとする。
■刀々斬 鈴音 > 「そう!そうなんだよ!理由はちゃんとあるんだよ!
ちーちゃんでね、人を斬るとすっごい気持ちいいんだよ!!」
『私が血を吸うと所有者には報酬として相応の快楽が発生するようになっている。』
つまり、自分が気持ちよくなるためにやったのだ。
自分の欲望を満たすための行動。理性のない野生の動物のような場当たりな辻切。
「えっ嫌だけど…。なんで戦いなんてしないといけないの?
戦いは何も産まないんだよ?知らないの?」
…刀々斬鈴音は戦闘狂ではない。
別に戦うのが好きなわけでなく人を斬るのが好きなのだ。
卑怯な方法を使ってでも相手を一方的に斬るのが好きなのだ。
「…どうしても戦って欲しいなら先にちょっと斬らせて?斬らせてくれるなら戦ってあげてもいいよ。」
ニヤニヤと笑いながら真新しい血が付いたばかりの刀を突き付ける。
…この妖刀の持つ毒の性質。これで斬れれば相手の動きは鈍くなる。
もしもこの誘いに乗ってくれるならまたしても血を容易にとれるチャンスだ。
■持流 童男 > 斬らせてくれという事に対し、
快活に笑いつつも
「分かった、斬るといいでござるよ。」
言いつつ、突きつけられた刀に対して、鈴音さんに応える。
刀殿を思い切り持とうとする。義手ではない手の方で。
鈴音さんの目を真摯に見つつも
「それでお主が、乗ってくれるというのであれば」
■刀々斬 鈴音 > 「えっ!ほんとにいいの?やった!ラッキー!!」
差し出された手を軽く斬りつける。
痛みなくつけられる一直線の傷。
深くはないその傷に染み込んだ血の毒は今は自由に動けても時間と共に体の自由を奪っていく。
「斬らせてくれたからそれじゃあ、約束どおり戦ってあげるね!」
その一言が戦いの合図。
先ほど切り込んだその義手ではない手の今度は更に深く傷つけるために刀の一閃。
もはや不意討ちにも近い!
■持流 童男 > 「む・・・毒でござるか。・・大したやつでござる」
ニット笑いつつも、賛辞を贈りつつ。
「ありがとう。ではこちらもむっ!!」
と言いつつ、義手ではない方の手で、刀の一閃を防ぐ。
勿論血が深く傷つけられる!!
「英雄の血、とくと味わうでござる」
ニットわらいつつ、鈴音さんに義手ではない方の手で攻撃しようとする。
■刀々斬 鈴音 > 「英雄の血だって。ちーちゃんおいしい?」
『生活習慣の乱れを感じるな。』
素手の攻撃を刀の刃で受けようとする。
攻撃を重ねれば重ねるほど…時間をかければかけるほど毒が回ってこちらの優位になる。
「このままだと動けなくなって私の勝ちじゃない?」
■持流 童男 > ニットわらいつつ、「勝ち」じゃない?という言葉に対して
「ヒーローっていうのは、ピンチをぶち壊していくものでござるよ」
「生活習慣の乱れは、手厳しいでござるな」
義手ではない方の手で、快活に笑いながらも
生活習慣の乱れに関しては、冗談めかしつつ
「強いでござるな。鈴音殿」
それでも童男には目には、諦めてはいない。
「毒が回りきってお主が勝つか。毒が回りきる前に某が勝つか!!」
「勝負でござる。鈴音殿!」
本気の蹴りを、鈴音さんに打ち込もうとする。
■刀々斬 鈴音 > 「強いよ?鈴音は凄い強いからね。」
そう、鈴音は強い強くて賢い。
「んー…嫌。」
するり、と本気の距離を躱して。
距離を取る。
「…このまましばらく逃げてれば私の勝ちじゃない?がんばって…がんばって捕まえてみて!」
■持流 童男 > 「っく、そう来るか。」
「賢いでござるな、鈴音殿」
「(時間を稼がれて、毒が回りきる前に捕まえねば・・!)」
もう義手ではない片腕の方が、しびれて動かなくなりつつある。
ニット笑いながらも
鈴音さんのとの距離を詰めようとしつつ、鈴音さんを追いかける。
■刀々斬 鈴音 > 「で…そうやって焦って追いかけてくると…こういうのが刺さるんだよねぇ。」
…刀の長さが伸びて必死に追いかけてくる相手を裂く一閃。
相手を近づかせない、これはむしろ戦いではなく狩に近い。
「そろそろだいぶ回ってきたね。あとちょっとしたら鈴音何もしなくても勝っちゃうんじゃない?
今すごく鈴音楽しいよ!お兄さんがちょっとずつ弱っていくの見るのすごい楽しい!!」
なるほど確かに満足。かなりしょっぱい戦いではあるがそれでも鈴音は満足なのだ。
■持流 童男 > 「ぐっっは・・!!!!」
片膝を着く、しかし、それでも鈴音さんを捕まえようと、するが一閃された、右足が、動かなくなりつつある。義手ではない片腕は、もう動かなくなりかけている。
這いずりながらもそれでも鈴音さんを捕まえようと最後の力を振り絞る!!
「それは良かったでござるよ・・!某は、結構きついでござるがね・・!」
にっと冗談めかして笑いつつも。
「うおおおおお!!!!」
すぐさま表情を変えつつ、義手を振り上げ、
(この子に対して、そういうことや・・いかがわしいことはない!でござろうからな。毒が回ったなら、満足して帰ってくれるでござろう。期待しちまうのは相手に失礼でござるな。)
そして次のことを考えつつ。拳を振り上げて捕まえようとする。
「お主を・・・捕まえる!!」
必死になりながらも、言いつつも。
■刀々斬 鈴音 > 「捕まえてみて!お兄さんこちら!手の鳴る方へ!!」
必死に追いかけてくる相手をニヤニヤと笑いながら誘導して…
後ろは壁。ついに追い込まれてしまった。
「あーあ…追い込まれちゃった。鈴音捕まっちゃう!」
刀を遂に鞘にしまって…居合のような構えをとる。
「さあ鈴音はここだよ?捕まえてみて?」
■持流 童男 > 「・・・!!」
罠だと分かってはいる。しかしここで、前に進まねば、希望がもはやない!ならば!!右足はもはやしびれている。しかし、まだ左足がある!!
最後の力振り絞り、左足で踏み込む!
「おう、捕まえるでござる!!鈴音殿!!!」
義手を振り上げ捕まえようとする。
■刀々斬 鈴音 > 「えい!」
居合のように刀を抜けば赤黒くドロドロとした血が相手にかかる。
特に毒のような効果はないがその視界を防ぐことにはなるだろう。
その目つぶしに合わせて踏み込んだ左足を狙って刀を突き刺そうとする!!
「鬼ごっこは終わりだよ!!」
■持流 童男 > 「ぐっ!!!!」
目を潰されたことにより、視界が見えなくなる!
しかしそれでも、義手で捕まえようとするが倒れ込みかける。
「血の目潰しでござるか・・!」
「某が追い込まれてたでござるな・・!大した女の子でござる」
前に倒れ込みかけるが、女性に対して、それだけはやっては駄目だと思ったので、倒れ込むのを我慢するが、しようとしたが、代わりに刀が左足に突き刺さる。
「っ・・!!」
毒が更に回る。もはや左足も動かなくなりつつある。
「・・・前にも言ったでござるが、お主は強くて可愛い女の子でござるな」
少しだけ満足した顔をしつつ、ニット笑いながらも
次に来る一太刀に対して、準備する。覚悟の
■刀々斬 鈴音 > 優位とか不利とかではないこれはもう勝負ありだ。
鈴音の完全勝利。ブイだ。
「当たり前じゃん?そうだよ!鈴音は強くてかわいいよ!」
刀を突き刺そうと構える。
そこで聞こえる無機質な声。
『何故貴様は本気を出さなかった?以前のような力を使っていればもう少しましに戦えただろう?』
■持流 童男 > 「・・・あぁ、刀殿わかってたでござるか」
少しだけ頬を笑いながらも
体はしびれて動かない。振り絞りながら、仰向けになりつつも鈴音さんの方と刀殿の方を見る。
そして真摯に
「あの力で、鈴音殿を「快楽」に落として、壊すなんてのはやりたくなかったのでござるよ。」
へへへと笑いながらもしょんぼりしつつ。
「それに、ただの女の子を、傷つけるのはヒーローのやることじゃないでござろう。」
「本気でやろうとやらねば失礼だと、何回も思ったでござるよ。だけど、どうしても鈴音殿をぶっ叩くなんてのは、お主との約束に反すると思ってできなかったでござる。蹴りを撃ってしまったのは誤る、済まなかったでござる。」
「ただ、今回のは某の生身の本気、お主らが強かった。それだけでござる。」
鈴音さんと刀殿を見つつ、ははと笑いつつ。
「逆境を打ち壊せなかった某の責任でござるよ。さぁ、煮るなり焼くなり好きにするでござる。」
満足したように笑いながらも、しっかり鈴音さんと刀殿を見る。
■刀々斬 鈴音 > 『ヒーローか…貴様なりの矜持という…』
刀が話している途中で鈴音が童男の足に刀を突き刺した。
『待て鈴音…まだ私…話している途中…』
抜いたり、刺したり、抜いたり、刺したり。
「何かちーちゃんの声が聞こえたり聞こえなくなったりしてる!!面白ーい!!」
『待て…ま…鈴音…』
…しばらく数10分ほどそれを繰り返したのち動けなくなった童男を満面の笑みで見下ろして。
「えっと、あと3~6時間くらいしたら動けるようになると思うからそれまでここでいてね!
また、鈴音に血吸わせてね!じゃあねばいばい!」
『すまない…すまない…』
これから毒による麻痺がとけるまでのあいだ路地裏にいることになるのだ…。
無事に生き延びれるかどうかは神のみぞ知る事だろう。
■持流 童男 > 「刀殿、大丈夫でござるよ」
痛みになりつつも。
「はぁーーー」
「行けないでござるな、やっぱり少しだけ期待しちまってたでござる」
「情けねぇでござるな。」
「3~6時間くらいでござるか、某は、運がいいでござるからな」
ニットわらいつつ
「次は、勝つでござるよ。鈴音殿、いててて」
笑いつつ
ご案内:「落第街 路地裏」から刀々斬 鈴音さんが去りました。
■持流 童男 > 「本当に某は、キモオタでござるからな。」
「それを、きっちり理解しなければ、行けないでござるな」
「試しに、どこかで、モテナイアピールせねば」
言いつつも、体が動かないのを不便に思いつつ、
「空が綺麗でござるなぁ」
のんきにダラダラしている
■持流 童男 > 「まぁ、こんな辺鄙なところに誰も来ないでござろうし」
「とりあえずエロゲを・・・うごかねぇ!!!」
「さてどうするでござるか、まずいでござるよ、あのいかがわしいゲームの中身は、色々と言えぬでござる・・!」
別の危機に直面している、体は傷だらけで、ボロボロだが、これ以上別の意味でボロボロになるわけには行かない。
■持流 童男 > 「うおおお、しびれて動けないだけならば芋虫みたいに動けば・・・!!」
ゆっくり芋虫の動きをしつつ、エロゲの方面に向かいつつ
その姿はさながら 芋虫