2020/07/29 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」からモノ・クロさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に妃淵さんが現れました。
妃淵 >  
落第街の裏通り

基本的に治安は最低だ
スラムからわざわざ此処に来る時、というのは…まぁ、そういう用事がある時だ

妃淵 >  
時折いるのは、足がつくと困るような『盗品』を地面に並べて売っている、違反生徒
当然ヤバいものもあるので、大体はさっさと売るために格安だ

スラムでの売買なんて当然毎日あるわけもない
少女が今日ここを訪れているのは、そういう理由だった

妃淵 >  
風呂敷のようなシートの上に乱雑に並べられた商品
まあ、歓楽街や常世渋谷での盗品なんだろうという、落第街には相応しくない品々

「この服の他の色ねーの?…イヤ、別に薬とかおまけいらねーから」

しゃがみこんでそれを物色しつつ会話を交わす少女、フェイエンも慣れたもので物怖じしない

妃淵 >  
別に高いものはいらない
衣類、服飾、生活必需品…なんかの売れ残りが狙い目だ
このへんはかっぱらう危険度も低いだろうが…どうも隅に並んでる白い粉やら錠剤をとっとと売りたいのだろう
ただ、そんなもの一人で使ったって何の面白みもない

「じゃあこの服と…あ、そこの帽子も。
 ……袋くらいおまけしろよ。──あーわかったよじゃあそこの手提げカバンも」

思ったよりも嵩んだ出費、なけなしの通貨を投げつけ、やれやれと立ち上がる

妃淵 >  
『お前の兄貴この街に戻ってきたんだってな』

去り際に、背中に向けてそんな言葉を投げかけられた

表情一つかえず、フェイエンは振り返る

妃淵 >  
「へー、そいつは知らなかった。
 まだこんな掃き溜めに用事があんのかねえ。
 …ま、カンケーないね」

さしたる興味もなさそうに、そう言葉を投げ捨てる

どうでもいい
別々の道を生きてくってことは決めてあるし、特に用事があるわけでもない
島に残っている唯一の身内であるのは確かだが、それだけだ

再び踵を返して、路地裏を歩き出す
違反生徒も此処はもーダメだなと店じまいをし、移動していくようだった