2020/07/29 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」からモノ・クロさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に妃淵さんが現れました。
■妃淵 >
落第街の裏通り
基本的に治安は最低だ
スラムからわざわざ此処に来る時、というのは…まぁ、そういう用事がある時だ
■妃淵 >
時折いるのは、足がつくと困るような『盗品』を地面に並べて売っている、違反生徒
当然ヤバいものもあるので、大体はさっさと売るために格安だ
スラムでの売買なんて当然毎日あるわけもない
少女が今日ここを訪れているのは、そういう理由だった
■妃淵 >
風呂敷のようなシートの上に乱雑に並べられた商品
まあ、歓楽街や常世渋谷での盗品なんだろうという、落第街には相応しくない品々
「この服の他の色ねーの?…イヤ、別に薬とかおまけいらねーから」
しゃがみこんでそれを物色しつつ会話を交わす少女、フェイエンも慣れたもので物怖じしない
■妃淵 >
別に高いものはいらない
衣類、服飾、生活必需品…なんかの売れ残りが狙い目だ
このへんはかっぱらう危険度も低いだろうが…どうも隅に並んでる白い粉やら錠剤をとっとと売りたいのだろう
ただ、そんなもの一人で使ったって何の面白みもない
「じゃあこの服と…あ、そこの帽子も。
……袋くらいおまけしろよ。──あーわかったよじゃあそこの手提げカバンも」
思ったよりも嵩んだ出費、なけなしの通貨を投げつけ、やれやれと立ち上がる
■妃淵 >
『お前の兄貴この街に戻ってきたんだってな』
去り際に、背中に向けてそんな言葉を投げかけられた
表情一つかえず、フェイエンは振り返る
■妃淵 >
「へー、そいつは知らなかった。
まだこんな掃き溜めに用事があんのかねえ。
…ま、カンケーないね」
さしたる興味もなさそうに、そう言葉を投げ捨てる
どうでもいい
別々の道を生きてくってことは決めてあるし、特に用事があるわけでもない
島に残っている唯一の身内であるのは確かだが、それだけだ
再び踵を返して、路地裏を歩き出す
違反生徒も此処はもーダメだなと店じまいをし、移動していくようだった