2020/09/19 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に殺音さんが現れました。
殺音 > 薄暗い路地。ふらりと立ち寄った風に見える少女は
くるりと辺りをうかがった。
たしかこのあたりで待ち合わせだったんだけど…時間厳守でお願いしてたはずなんだけどなぁ…
来なけりゃ依頼のぶつは手に入らないってだけの話ではあるんだけど。
だが、なんだか様子がおかしい。

あいつはこのあたりをねぐらにしてて遅刻はまずない。
そして、このあたりにしては…少し人が多い。
どうかしたのかね?

「ねーちょっとー、なんかあったー?
あーし、いっつもこのへんでぶらぶらしてる…えーと、あいつにようがあんだけどー」

なんか溜まって話をしている男たちに声をかける。
少し煩わしそうに応じたが、これこれこういうやつだと特徴を伝えると、顔色が変わった。

殺音 > 『ああ、あいつなら死んだんだとよ。
殺されたって、黒い灰被り姫にさ』

なるほど。
そういうことか。つまりタダ働きってことだ。
あんにゃろー好き勝手しやがって…おかげさまで大損だ。
あーしには、こいつの欲しがってたもん必要ねーし。

溜まっていた連中はその男の友人なのか、なんなのか
あーしにはよくわかんないけど、とりあえず顔見知りらしく
『黒い灰被り姫』に対しての恐怖がその顔から見て取れた。

「まぁいいや。これ、そいつの遺品なんだけど…
つか、そいつの依頼でとってきたもんなんだけどさ。
安くしておくから買ってくんない?」

とりあえず持ってても仕方ないものはさっさと処理するに限る。
男たちは少し渋ったが、相場よりかなり安くしてやったので程なく金を出してくれた。

「まいだーり」

殺音 > 友人だか仲間だか知らないが、溜まっていた男たちの中には泣いてるやつもいた。
まぁ、そりゃそうだ。
表の奴らも、ここのやつらも、友達が死んだら泣くもんだ。
男だからってそれをだらしないとはあーしは思わない。

「それにしたって…おっかないもんだぁ」

ようが済んだので、待ち合わせ場所からさらに奥へとふらり。
スラムへの帰り道だ。
風紀にばったり会うようなことは流石にないだろうが
警戒しないといけないな。
殺されたらかなわねーし。

あいつらなんなんだろう。
10代そこらのガキがポンポン平気な顔して人殺しまくってるのは
まぁ、スラムじゃよくあることだろうが、表もそんなに殺伐としてるもんなんだろうか。
ママは、落第街の外はそうかんたんに暴力振るったり盗んだりするなとはいってたけど…
だとしたら、こっから出ても大差なんてねーのかも

殺音 > 「はっ」

一つのことが頭をよぎって、合点がいった。
人じゃねぇなら殺してもなんもおもわねーってことか
なら、さしずめここは、人によく似た動物が潜むジャングル…ってとこか?

「ハンター業は大変だねぇ」

自分のケモミミを目端に捉えて
さしづめあーしはノウサギってところかなーなんて。
そんなにおとなしく殺されてやる気はないけど。

殺音 > 表の奴らにとってはただのハンディングだったとしても
こちらにしてみりゃ人殺し。
そんなことないなんて言われたって信じられるもんか。
鉄火の支配者が一人で何人も殺してる。
黒い灰被り姫もまた然り。
彼奴等がああだから、こっちも最初から殺す気になるってもんだ。
誰だって、死にたくはない。
今回の原因がどっちにあったとかは…今になってしまえばどうでもいいことなのだ。

人間様は強欲だ。
スラムのアニマルどもは線さえ引いときゃあんま外に顔出さないってのに
アニマル村も人間様の土地にしたいらしい。

殺音 > ちなみに、裏黒の情報集めは中止した。
いくらキングが上客になってくれれば安泰だと言っても
そんな七不思議(スクールロア)めいた奴らの情報なんて手に入るもんではない。

しばらくは聞き込みまわってみたが時間の無駄。
それに固執してたらおまんま食い上げだっつーの。

そこにきて、報酬もらいそびれ事案。
少しは取り返したが
それでももとの報酬に比べれば…

「しょーばいの邪魔だなぁ…あいつら」

…かと言って、喧嘩を売ればそれこそ商売どころの話じゃない。
全く、気に食わない話だ。

殺音 > そもそも、違反してたら殺してもいい。
学生証なければ殺してもいいとかいうサイコパス共の巣窟だ。
よろしくやる気もない。
せいぜいうまく立ち回って、見つからないように。

だってあーしはこの島の原生生物?
いや、特定外来生物?
ともあれ、生まれながらに人でなしだ。
彼奴等にとっちゃ少なくとも。