2020/11/25 のログ
雨見風菜 > 「実際敷居が高いですからね。
 危険度的な意味で」

くすくすと、ジト目で眺められながら。
無論そんな程度で動じるわけもないのがこの一般生徒だ。
何かあれば逃げるだけである。

「居ますね、きっと。
 もしかしたら学園の生徒かもしれませんし、教師かもしれませんし」

とは言え、落第街はまだ島の危険地帯としては初心者向けと言えるだろう。
所詮人間、されど人間。
怪異や異常現象よりはまだ与し易いのではないだろうか。

「やはり男の子ですね、元気でイイことです」

浮かべた笑みは、心なしか蠱惑的な色が浮かんでいるのを感じれたかもしれない。
だが、切り出すのが遅かった。
果たしてそれは、雷鳥にとって幸だったのか不幸だったのか……多分、彼にとっては恥ずかしい思いをしなくてよかったほうかもしれない。

「もうそろそろ大通りですよ。
 そこからは、あちらに進めば、歓楽街に出るはずです」

そうして、程なくして大通りに出て。
歓楽街へと戻っていく雷鳥を見送ることになるのだった。

火光雷鳥 > そして無事に歓楽街まで戻ってくれば、先輩にきちんと礼を言ってから帰宅しよう。

(――つか、先輩何のバイトしてんだろうな。むしろバイトであんな危険地帯行くのか?)

と、ささやかな謎と疑問を残しつつ自称凡人の一般生徒は寮の自室に戻るのだ。

――ちなみに、飼っている仔猫様に早速ご飯を強請られたのは余談である。

ご案内:「落第街 路地裏」から火光雷鳥さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」から雨見風菜さんが去りました。