2021/03/03 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に花菱刃さんが現れました。
花菱刃 >  
「あー、こっちの方は問題なし。検問の手も回ってないようだぜー。オーバー」

 携帯電話でそう指示をだす。
 締め上げが始まってから”蟻”による輸送が中心になってしまうのは仕方がない。
 そしてその結果自分の護衛の仕事も増える。薬も抜け怪我もなったばかりの体にはある意味丁度いいリハビリだったわけで。

「にしても、やっぱりキッツイなぁ。魔法使っても一週間くらいかかるなんて……おー、おつかれー」

 ゴミを抱えた人物……に見せかけた”蟻”に挨拶をする。
 これで4チーム。後3チームが通ればとりあえずの護衛は終わりだ。

花菱刃 >  
 肉体ダメージ+魔力枯渇+薬物服用のコンボ。即ち重症も良いところである。
 一応できる治療だけは魔力を無理やり回復させておこなった物の、その後完全に力尽きてダウンしていた。めまいとか色々と酷かった。
 けどまぁそれも昔の事だ。

「とりあえず二度と薬はつかわねぇ……あれは俺にはダメだ」

 そう自分に言い聞かせる。
 自分の場合訓練でどんな場面でも正気を保つという練習を受けている。だからああいった薬を使うと使った後の気持ち悪さだけが残り使用中の幸福感だとかそういうのは全く0なのだ……痛覚が消えるのはありがたいが。
 と、携帯が振動。電話を取る。

「んー……OK。通れ通れ」

 道を探るが風紀などの姿は無し。通れと指示を出すと前を今度は宅配便を装った女が通る。それも”蟻”
 

花菱刃 >  
 そうしてしばらく道を見ながら通る”蟻”を見守る。
 最後のメンバーが通り過ぎると電話を起動。

「へーい、骸ですよっと。そっちに荷物7つ届くからお金はそのまま渡してくれな」

 とそれを告げると携帯電話を閉じる。そしてあくびを一発。

「あー、まだ体力戻り切ってねぇなぁ」

 なんてぼやきながら自身のアジトへと戻っていった。

ご案内:「落第街 路地裏」から花菱刃さんが去りました。