2021/03/21 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に【虚無】さんが現れました。
【虚無】 >  
 路地裏。人気の少ないその道を一人の男が歩いている。その表情は目元しか見えない。だが一言でいえば疲れている。そういった様子である。

「いい加減に風紀と叩くべきかもしれないなこれは」

 はぁと溜息を吐き出す。物資を独占、不当に売買したり流している組織。それらを攻撃殲滅しそこがくわえ込んだ過剰なまでの物資。それをスラムや街に流す。
 自分以外にもそうした動きをする人物もいるだろうし風紀の支援もありなんとかギリギリの所で踏みとどまっている。
 だが、ギリギリだ。もし少しでも何かがかみ合わなければ即座に大惨事につながりかねない。
 そうなる前に風紀と叩くべきかと悩む。だがそうなると完全に風紀とは敵対をすることになりかねない。
 少し不機嫌そうに壁にもたれかかる。

【虚無】 >  
 そう、その敵対が問題だ。別に自分ひとりが敵対するだけなら問題ない。今回の事例に関していってしまえば裏切りの黒が敵対することになってもギリギリ許されるレベルかもしれない。
 だが問題はそういった個人や組織ではなく落第街として敵対認定されること。
 もしそうなれば今回の比ではない締め上げの大義名分を与えることになる。そうなれば間違いなく干上がることになる。
 しかもそうなった場合直撃するのは夏。そう、夏なのだ。

「……水が止められるだけで死活問題か」

 しかもインフラは向こうが持っている状態。一気に狭められればそれだけでここは崩壊だろう。
 だから敵対しようにも敵対など出来ないというのが現実。前のように発言で脅す事は出来てもそれが最大の抵抗なのだ。

【虚無】 >  
 色々と考えるもできるのは現状維持。はぁと溜息を吐く。
 
「少しでも早く解決を願うだけか……暴走しないといいが」

 これはお互いに言える事。風紀が暴走してこれ以上悪化するのも不味いし、逆にこの街が暴走して暴動になっても意味がない。
 お互いに落ち着く事を願い、彼はこの場を後にした。

ご案内:「落第街 路地裏」から【虚無】さんが去りました。