2021/05/31 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にパーシャ・ドルジェヴァさんが現れました。
■パーシャ・ドルジェヴァ > 「んー…………どこにいるんだろ」
裏路地をぶらつく女性の姿が一つ。
その場所にあまり似つかわしくない格好である。
そのチャラさ加減からいうと、どっちかといえば歓楽街にいそうな、そんな風貌。
それでもなぜか、違和感なく、練り歩いている。
■パーシャ・ドルジェヴァ > 「表のは信用ならないし、かといってコネもないし地道に探し歩かないといけないとはいえ…うーん」
考え事をしながら、ふらふらと。
彼女は任務を帯びている。
そのために、まず情報が必要だった。
だから情報屋を当たろうと思ったのだが…そのコネが無いため、とりあえずいそうな場所をぶらついている。
浮浪者と思しき視線がちらほらあるが、気にも留めない。面倒事はあまり起こさないほうが良い。
■パーシャ・ドルジェヴァ > 「………今日はやめとくかぁ」
刺さる視線は浮浪者だけ。
情報屋なら『見抜ける』と思ったんだけど…当てが外れたのか、そもそもいないのか、どちらか。
手応えが余りにもないため、その場を後にした。
ご案内:「落第街 路地裏」からパーシャ・ドルジェヴァさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に『虚無』さんが現れました。
■『虚無』 >
ざぁざぁと雨が降る夜の路地裏。そこを歩くのは異様な姿。
人の姿をしているが顔の下半分を覆うそのマスクは明らかに表の人間ではない。
「雨のせいで怪異が活性化。ある意味やりやすい仕事だ」
我らが目的はこの街の秩序。とはいってもその仕事の大部分は犯罪集団の撃滅であったりその調査であったり。
場合によっては難民の支援などもするが、やはり大体は血なまぐさい仕事だ。
「正義の味方……というのもむず痒いが。今回はそれに近いか」
そんな彼を突如として水が飲みこむ。薄汚れたその水は下水。否。雨によって膨れ上がった下水と混ざり合ったスライム。
強酸のそれは本来であればその男を溶かし尽くし養分とするだろう。しかし
「これで何匹目だろうな」
金属を金属で打ち据えたような甲高い音。その直後その下水の塊ははじけ飛び中から男が現れる。
その身体は一切水に汚れていない。そして手には半透明の塊を握る。
「いい加減に少しは減ってほしい所だな」
それを握りつぶすと回りに飛び散ったその下水がパンと破裂し、ただの水となって地面に溶けていく。
握りつぶしたそれはスライムの核ともいえるもの。これで今襲い掛かってきたスライムは確実に絶命した。
■『虚無』 >
自身の能力として格下、つまりこんな季節物で強くなる程度の怪異ならば負ける事などまずないだろう。
しかし厄介なのはこの雨と水という特性だ。
さっきのスライムもそうだが基本的にどこにいるかだとかどう来るかだとか。そういった物が一切わからない。
そして防御系の能力とはいえオートで発動するわけではない。つまり言ってしまえば常時全方位のありとあらゆる攻撃に警戒しないといけないわけである。
「中々に来るな」
数が多いと中々に精神的なダメージがくる。必要な事ではあるのだが非常に疲れるのだ。
雨の降りこまない軒下に移動し少しだけ休憩をする。
これでも前方180度には警戒をしなければならないが……少なくとも上下まで含めた360度に警戒し続けるよりよほど気分的に楽なものだろう。
そこでふぅと一息吐き出した。
■『虚無』 >
「さて」
軒下から再び歩き出す。
休んでいても何も変わらないしその間にも誰か被害者が増えるかもしれない。だから動き始める。
そうして再び怪異狩りの夜が始まるのであった。
その夜だけで何匹の怪異を狩っただろう。少なくともあのスライム以降の数は数えていないがすさまじい数を狩り続けた事だろう。
ご案内:「落第街 路地裏」から『虚無』さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」にフィーナさんが現れました。
■フィーナ > 「ん~…」
裏路地を練り歩く姿が一つ。
雨にも関わらず、傘もカッパも使っていない。
だというのに、服が濡れていないのはどういうことだろうか。
「一杯やられてるなぁ」
砕かれた核を一瞥する。それは、スライムの心臓と呼べるもの。
眺めている内に…どこからともなく液体の塊…つまりはスライムが現れ、それを呑み込んでいく。
「私のじゃないとはいえ的確にやられてるなぁ」
そしてスライムはフィーナを狙わない。
■フィーナ > 「…仕方ないけど、増やすかぁ」
ちゃりちゃりちゃり、と。手のひらからいくつもの結晶がこぼれ落ちる。
それは、今拡散しているスライムの栄養源であり…ごく一部の人間に蔓延している、麻薬である。
スライムがそれを取り込むと、膨張し、いくつにも別れていく。
そして、何かに命じられるように、影へ影へと隠れていく。獲物を待ち構えるように。
「強化、するべきかなぁ」
悩みながら、厄災をばら撒きながら、練り歩く。
■フィーナ > 「強化するにしても…うーん、やっぱりリソースが…お母さん並みの苗床があればなぁ」
なにやら物騒なことを言いながら悩んでいる。
「知能を持たせるにしても、程度が難しい…」
■フィーナ > 「あんまり強くしすぎても、なぁ」
殺してしまっては本末転倒なのである。目的は繁殖であり、殺害ではないからだ。なので強化するべきは耐久性で…しかしその方策が難しい。
フィーナの持つ知識では魔力というリソースの消費が著しいからだ。
■フィーナ > 「………手頃な人間がいればなぁ」
つぶやく。
それは、獲物を探す目。