2021/10/14 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にモノ・クロさんが現れました。
■モノ・クロ > 悲鳴が鳴り響く落第街。
いつもと違う、狂気の幕。
その中心に、呪いの権化たる彼女がいた。
「気が乗らないなぁ…」
また一人、呪紋まみれにして発狂させながら、呟く。
理央さんに最奥を襲っておけば凜霞お姉さんが助かるって言ってたけど…実感が得られない。
とはいえ他に方策も無いので、聞いたとおりにしている。
■モノ・クロ > 「分かりやすい関係者がいればなぁ」
そう呟きながら、また一人手に掛けていく。やっていることは関係のない悪人らしき人を嬲っているだけで、本当に、関係のない事をしているような気がする。
気がつけば周囲は狂気乱舞の有り様だ。誰一人として正気じゃない。
■モノ・クロ > 「…どうしよ」
周囲の人間はもう皆正気ではなく…正気である者は逃げ隠れしてしまった。
「かくれんぼは、あんまり得意じゃないんだけどなぁ」
ごそごそと落ちてる物を引っ剥がしたり、壁を壊してみたり。
隠れている人間を締め上げてもすぐ自殺しちゃうし…
■モノ・クロ > 「…!」
ぴくり、と。
振り向く。
明確な意志。統率された動き。私の目では見えないけど…『クロの目』なら見える。
恐怖も入り交じっているけど、それ以上に安心がある。
「…漸く、当たりかな?」
どこの拠点かは知らないけど…命令してる奴がいる。ちょっとお邪魔させてもらおっと。
そうして、どこかの拠点に足を踏み入れる。
鍵など、扉など無意味だと言わんばかりに呪紋が入り込む。
呪紋に部屋の中を制圧され、中が阿鼻叫喚になるまで1分とかからなかった。
■モノ・クロ > 「んー…おっかしいなぁ」
ゴソゴソと『幾多もの呪紋の腕』を漁ってみても、これといった成果がない。
指示を受けた感じはあったのに、それを行うもの、たとえば通信機や手紙などがそれに当たるが、それが何処にも見当たらないのだ。
「何かヒントになりそうなものがあると思ったんだけどなぁ」
残念ながらここにいた人たちは漏れなく自殺したかもう口も利けない状態になってしまった。
自分の能力が何故人を壊してしまうのかわからないから加減も出来ない。こんなにも心地いいのに。
「ねぇねぇ、凜霞お姉さんのこと知らないー?」
一応生きてる人に声を掛けてみる。残念ながら返答は自殺であったが。
「うーん、当たりだと思ったけど、振り出しかぁ」
■モノ・クロ > 「…私じゃわかんないし、分かりやすいように煙りあげとこ!」
燃やせるものを拠点の外に出して、火を点ける。しばらくすれば…多分、風紀の人が調べてくれるはずだ。
「さて…逃げ出す気配が多くなっちゃったなぁ」
ぐ、と。呪紋を使ってワイヤーアクションのように屋上へと登る。
落第街故背の高い建物は存在しないが…だからこそ、呪紋を使って高いところから見下ろせば、逃げる人も丸分かりで、『目をつける』こともできる。
凜霞お姉さんを攫った奴らも風紀の人達も無差別だけど…これぐらいは仕方ないと自分で決めて見渡す。
視界に入った者は皆視線を感じる呪いに悩まされるだろう。
■モノ・クロ > 「んー…」
ぼーっと。落第街を見下ろす。
明確な意思は感じられるが…その大元を見つけられない。
「わかんないなぁ」
誰かの指示で動いてるのは分かるけど…仕方ない。一つ一つ潰すことにしよう。
そうして、巨人が腕を伸ばすが如く、襲撃を再開した。誰かから指示を受けているであろう人間を狙って。
■モノ・クロ > 「あああああああ、もう!!!!」
幾人も廃人にした結果、得られるのは意味を持たない呻き声か自殺だけ。
目に見える成果というものが、全くもってなかった。
誰一人としてまともな状態で生け捕りに出来ないし、情報をつなげる為のものも何も持ってない。
一人ぐらい持ってても良さそうなのに、と思ったところで、ようやく感づく。
「…もしかして、異能か何か使ってるのかな…?」
それならば合点がいく。必要がなければ持つ必要はないのだと。
で、あるならば。その異能の持ち主の負担は大きいのではないか?と思い立ったところで。
ぐぅぅ~
可愛らしい腹の音が鳴る。彼女も怪異に身を寄せていても大元は人間だ。食べねば動けない。
「…ご飯食べよっと」
襲撃は一旦中止して、先程潰した拠点から食料を頂戴する事にした。
ご案内:「落第街 路地裏」からモノ・クロさんが去りました。