2021/10/17 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に羅刹さんが現れました。
羅刹 > ―――全ては手配した
後は信頼できる部下が、"仮"の仲間を連れていき
服を着替えさせたスシーラを、歓楽街の方へ解放する手筈

何事も無ければ、そのまま解放され"契約"は遂行される
こちらから何か仕掛けることもなく、抵抗しなければ特に何も起こらない。

「――――――――………………」

仮のアジトの1つ
主にまだ信用ならない相手と会う際に使う場所で、羅刹は息を吐く
最高の条件ではなかったが、最悪にもならなかった

枷の準備…『準備』をしていたと思わせる時間も終わった
今日のところは…後は、新しい仲間が戻ってくるか
あるいはまた風紀が何がしかを仕掛けてくるか
はたまた、来客があるか

…強力な人員の補充らしきことはできたが、まだまだ手足が捥がれたままだ
しばらくは身を隠し、武器麻薬の製造、リンカと言った新しい身内から情報を得る事…内政に力を向ける

例え陽動をしかけるにしても最低限の犠牲を覚悟し計算しなければならない

「―――…」

その状態だが、羅刹の態度は揺るがない
この程度の苦難なら経験してきた
夜闇に這う蜥蜴は未だ健在だ
目的を果たすまで、あるいは滅ぼされるまで頭は暗い部屋で、思考を巡らせ続ける

ご案内:「落第街 路地裏」にさんが現れました。
>  
是はある種の、数奇な巡り合わせに過ぎない。
壁に耳在り、障子に目在り。影に戸口在り。
そう、偶然。本当に一種の偶然出会った。
根を張った山に、"当たり"が付いた。

静寂を闇夜が包み込む。一時の休息は、表も裏も変わりなく。
天も地も、底の国さえ眠りは訪れる。
尤も、宵闇の中に住む者にとって、闇夜の天蓋が眠りとか限らない。
蜥蜴が身を休めし宵闇。其れは如何なる悪辣で在ろうと優しく包み込んでいた。
……はずであったろう。

「───────……何故人は、悪辣に手を染める?」

気配があった訳でも無い。
唯、静寂を破ったのは凛とした問いかけであった。
宵闇が動くはずも無く、問いかけが終われば静寂が再び訪れる。
然るに、"影"は確かに、其処に居る。
百目を宵闇に瞬かせるが如く、確実に何かが居ると、蜥蜴にありありと教えていた。

羅刹 > 「――――――――――………………」

慣れというものか。
蜥蜴の背は、反応を見せない

…人数が減ったことにより、隙を突かれたか
猫の侵入も許すし、こうしてまた"侵入者"を許す
最早、ため息しか出ない
ただ…未だ自分が始末されていないということは
この相手は風紀ではなく、別の組織であると予想は付く

だからと言って味方とは思えない
明らかに、蟠った闇は優しく包むものではなく
既にこちらに牙を剥くものになっていると、背筋が寒くなる

ただしそれも
問いかけられるということは、その答えを聞きたいからだ
全く、羅刹にとっては意味不明な質問ではあるが…応えなくてはならない

「…必要だから、だ」

短く答える
煙草を口に咥え、火をつける
相手の正体、能力その他全て不明である以上
時間稼ぎをするしか手段は無い

盃で呼んでも、この相手を刺激する可能性がある
そうなれば一先ずは"偶然"に期待しよう

誰かが帰ってくるか、訪ねて来るか。その辺りか

ただ、それまでは。
短くとも闇に、蜥蜴は返答する

>  
然るに此の問い掛けは、見ようによっては千載一遇の刻を無為にしたもの。
此の身、既に影成れば外法を以て牙を向く。
追いかけていた蜥蜴の尻尾では無く、頭で在ればいわんや尚の事。
即ち是は、敢えての見極め。一種の礼節で在った。

「……必要悪と断ずるか」

悪辣に手を染めるのは、必要で在るが故と蜥蜴は答える。
外法も無法も知りえる影にとって、其れを強く否定はしない。
戦場において茶飯事で在る。或いは、斯様陰に身を染める事自体外法成れば
悪辣に身を染めているのは己も同じであると言えるからだ。
故に、影は思う。無法者では在るが、唯の賊では無い。
然れど、張り詰めた空気は如何ばかりも変化せず
百目、宵闇にて蜥蜴を見据えたままだ。

「自ら道を外れる事自体、私は否定しない。だが……」

「……其処に他人を巻き込まんとする貴様は、何者だ?」

外道に堕ちれば、何れ外道として身を亡ぼす。
容易に想像出来る末路で在り、しゃれこうべばかりが長閑を謡う。
然れど、外道に日の下を歩む者を引きずり込むなど罷りならぬ。
在ってはならぬ、由々しき事態だ。即ち、蹂躙と踏み潰し、砕く様。
戦場での習わしだ。必ず其れは、咎を受ける。
己自身がそうであるように、影は其れをいみじくも身に刻んでいる。
故に、言問う。自ら外道に外れ、他者を踏み潰す蜥蜴よ。

───────外道に身を堕とした貴様は、斯様な事を意図も容易く出来る貴様は、何者なのか、と?

羅刹 > ここで自分が最悪始末されたとて、蜥蜴は新たな頭を抱えて動き始める
今まで頭だったものが『尻尾』となるだけだ
そうして、蜥蜴は生き残ってきた。最初から。

「…………」

煙草の煙を吸い込み、吐き出す
焦らしているではなく、返答を考える仕草
灰を落とせば…、何者だ、という質問に口を開く

「人間だ。それ以外ねぇだろ
…、それとも、落第街を均してる支配者さまみてぇな化け物に見えるか」

切られれば死ぬ、撃たれれば死ぬ
蜥蜴の頭は、正真正銘そんなただの人間だ
近づいてきて、何かが影にわかるとしてもそれは変わらない

防御手段も持たず、あるのは『相手』に比べれば大したことの無い能力のみ

肩を竦め、挑発ではなく…ただ事実を述べているだけだと
人間だからこそ、外道に堕ち、そこに誰かを道連れにし、群れるのだと

化け物であればその力で悪を叩き、誰かを救うこともできただろう
だが蜥蜴はこうしている。とことんまで、悪に堕ちることができる、…人間であるから

咎を受けようと、ゴミのように死のうと。あるいはその望みが果たされようと
それは全て、己のモノだ。誰であろうと侵害することはできない
そんな、信念の言葉を返してから

「…てめぇや風紀、そんなお強い連中には理解すらできねぇだろうがな。
弱いからこそ、使えるモンは何でも使う。そりゃ、当たり前のことじゃあねぇか?」

返答があるかはわからないが、闇に問いかける
煙草が短くなればまた一本。闇に火が灯る

>  
故に、蜥蜴が『人』と答えた。

「────然り」

全く以て、如何にもと影は迷わずに答えた。
確かに、人を支配せしめんとする魑魅魍魎は居た。
然れど、人の理。如何な事情も流れは全て人が決めていた。
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと、誰かは嘯く。
影は幾度を見てきた。人が人の上に立ち、支配する様を。

「……私は支配自体も、群れる事も、ましてや外道に身を堕とす事は否定しない」

光在る所に影が在り。
陰陽以て人と成す。其の成りようを、流れを否定しない。
泰平の世を夢見るがこそ、其処に身を費やす者がいる事を知っている。
故に……。

「だが、さやかに言える。人で在るが故に貴様が選んだ道が悪で在る、と」

陰陽以て人と成す。
然れど、何方かが滲むのは誠、許されるものではない。
故に、故に。其れが『悪』で在ると影は断じた。
宵闇は張り詰めたままだが、百目が静かに閉じていく気はするだろう。
唯、其処に居る宵闇だけが、悪漢に言問う。

「……いみじくも、其方の言う事は私も理解する。
 故に、見当違いだが、貴様の言う"当たり前"は戯言に過ぎぬ」

是即ち、"渇望"で在る。
己が生きる為に、満たす為に如何なる全てを手中に収め
気に入らぬのであれば踏み潰し、喰らい、啜ってでも生き延びる。
欲望が人の在り様成ればこそ、然もありなん。
然るに、其れが本性成れど、在り様成れど、"生き様に非ず"。

「掃溜めで在ろうと、拾う神在り、手を差し伸べる者在り。
 まこと、全てが順風に運ぶとは言わぬ。だが……」

「天道より背けしは、他ならぬ其方自身の意思。……違うか?」

皆が皆、そうではない。
人は誰しもが御し、手を繋ぎ、瞬々必生の世を生きる。
無論、過ちを犯す。故に、滅びを招く事も在る。
しかし、正せずとも、やり直す事は出来る。
業を背負い、咎を秘め、天道を仰ぐ事は許される。
此度の常世島で在れ、此の無法の地に手を差し伸べる制度は確かに存在したはず。
無論、万全とは言うまい。然れど、敢えて外道に身を置き、渇望に殉ずる。


──────其れ即ち、"獣の理論"。


然れど、認めよう。
心のうちに獣を飼うのは人の性。
己自身が、戦人が良く知っている。
だからこそ───────……。

宵闇を張り詰めるものが、ふつりと溶け込んだ。刹那。

> 「──────既に問答は、不要と見た」
ご案内:「落第街 路地裏」からさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に紫陽花 剱菊さんが現れました。
紫陽花 剱菊 >  
影から人が、飛び出した。
黒の双眸、瞳孔を見開きし殺意の眼差し。
手に握りしぎは銀刃の打刀。
宵闇に溶け込みし影が姿を現し、一直線に悪漢へと向かう。

然り、其の頭は既に尻尾かもしれぬ。
是程慎重な組織、侮る事は無し。
尻尾を切られようが蜥蜴は生き延びる。
或いは、生かして捕らえるべきだったかもしれない。

否、否、否。

必定で在る。
目の前の悪漢が、人であると宣った。
渇望に殉ずる欲人。故に……人が斬るのだ。

戦人、"紫陽花 剱菊"が"羅刹"を斬るのだ。
一切合切の迷いなく、宵闇に灯された火を斬るが如く
首元目掛けて刃が振られる。さて、相手は如何様に──────?

羅刹 > 影から刃が飛び出す、その前
影が発した言葉に…ざわりと、羅刹の声に怒りが乗る

「―――神、神の差し伸べる手つったか。てめぇらが、神、『手を差し伸べてやる』、だ?」

ものの例えだったのだろう
普段ならば、表情一つ変えずに流すであろう言葉
けれど、今の状況
生殺与奪の権を握られているに等しい状況でその言葉は劇薬である

獣の何が悪い
自分の信じたものに準じられない人生など、それこそゴミだ
望みを叶えるためなら、人の人生など捨ててやる

獣どころか悪鬼と呼ばれ、人を惑わし、血を啜り
泥水に塗れ、砲火に焼かれ、嘲られ、嬲られようとも
邪魔と罵られ、思われ、虐げられようとも

抱いた望みの終着を見るその時まで、止まるつもりはない
そしてここは、その終着では、まだ無い

羅刹 > 「とんでもねえ間違いだ。全く。…………、弱い…つったがな」

「安くはねぇぞ」



殺気など、とうに心地よく感じるほど浴び慣れている
狙われるは、首
狩ってくるなら、それは横薙ぎか
だが刃物ならば、わかりやすい


(…今どき、首を取って勝鬨か)


立ち上がる前動作のように自然に頭を下げる
正確であるが故に避けやすい。まだ目的のわからない酔漢のナイフの方が怖い

「―――………………」

刃が過ぎる風音を聞く
瞬間、『人間』は立ち上がり、半回転
座っていた椅子も、簡素な机も吹き飛ばしながらの回し蹴りを影に向けて放つ

効くか、効かざるか
それはどうでもいい
確かに尻尾切りはやってきた。だが、簡単に狩れるほど甘くは無いと

紫陽花 剱菊 >  
差し伸べられるものは人が行うものである。
神が人を救う等と微塵も思わない。人を救うのが人であり、貶めるのもまた人。是が道理。
が、既に問答は終わっている。戦場とも成れば言葉は不要。
薙いだ刃は意図も容易く空を斬った。
無法者、荒事に慣れているのは道理だ。
力だけとは言わない。然れど、仮にも頭で在ったので在れば、多少なり力は必然。

「────……」

故に侮らず、奢らず、人として戦場の道理に沿うのみ。
弱い等と、以ての外、思い違いも甚だしい。
周囲を薙ぎ払う防風めいた回し蹴り。
迫る脚目掛けて、即座に左手を伸ばす。
掌に暴威が、触れる。

「(重い……!)」

意図も容易く家具を蹴散らす程の蹴りだ。
手に触れた刹那に、其の威力は天晴也。
肉が震え、骨が軋むのを直に感じる。
そう刹那の思考、即ち。是は受けに非ず。

「……────!」

暴風に舞う木葉の如く、剱菊の体も回転し宙に舞う。
其の暴威を以て空へと即座に退避せしめし、受け流しの術。
殺意に開いた瞳孔は寸分たりとも獲物を逃さず
勢いのまま、刃は羅刹の頭上へと振り下ろされる。

羅刹 > 煙草を咥えたまま、追撃は加えない
堂々と、影の前に…いかなる異能を持っていようと居まいと
この状況なら、助けが来るのが先か、どちらかが地に伏すのが先か

「――――――…………まァだ、ハナシが分かる方か」

一瞬後に首を狩られていようとも、崩れないであろう表情
死を常に隣に携え、逃げつつも立ち向かう
そして、一瞬距離が離れた際に呟くのは

言葉同士の話ということではなく
ある程度は、肉体をぶつけ合う話が出来る相手だと伝わってきたからだ
もちろんこの影も何らかの異能は当然持っているだろう

何とすれば、刀など使わなくとも殺せる手段もあるかもしれない
だが、しかし。愚直に上段から打ち込まれる刀
それはつまり、使えないか、使わないか。そのどちらかだ

などと考えながら、慣れた体はポケットに手すら入れながら
勝手に上段からの打ち込みに"向かっていく"

あまりに自然な、通行人とすれ違うような
殺気も恐怖も何もない、怒りも掻き消えた動き
だが僅かに半身、刀の線から身体をずらし
すれ違いざま…勢いよく切りかかってくるその足を払いにかかる

また飛び退くか、反撃してくるならそれで良い
上段から振り下ろす途中なら、無理をしても狙えるのはまた首だろうという予想
そうなればまた、お辞儀をするように頭を下げるだけだ

払えればそのまま、払った足が高く上がり
体勢が崩れたその背に、人体の中で有用な武器の1つである踵を何の感慨も無く振り下ろすだろう

紫陽花 剱菊 >  
武具を使わぬ鍛え抜かれた肉体。
携帯しているのか、或いは隠し持っているか。
相手の戦力が如何程かは不明。然れど、蜥蜴は一匹に非ず。
引き際は常に念頭に置いている。仕留めきれずとも、無事では済ます心算は無い。
何も考えずに仕掛けた訳ではない。仮に"尻尾"で在ろうと
成り替わっていた"頭"が即座に機能するはずも無しと読んでいる。
影響力は如何程かは、事が起きなければ分からない。
だが、此方が付け入る隙……即ち、何か"ボロ"は出すはずだ。

「…………」

故に、退けぬ。故に、斬る。
道理、目的、心情。全てに乗っ取り抜いた刀。
戦人成ればこそ、"勝算"がなければ仕掛けない。
然るに、侮らず、奢らず、冷酷な獣の体捌きには天晴と感心する。

「(外道を生き抜くだけは在る)」

力無くば、踏み潰されるのが外の理。
力が及ばぬので在れば、如何なる手を使っても潰す。
思った通り、心得は在るようだ。彼の者は、十二分に強い。
故に、再び刃が空を斬ったとしても驚きは微塵も無かった。

「……っ!」

畏れ無しに踏み込み、足払い。
死を恐れぬは互いに同じか。
視界がぐらつき、半身がまさに後ろ髪引かれるように倒れていく。
間髪入れず、放たれた踵。

「(……避けれん)」

刹那に理解する。
然れど、戦人は戦場、即ち死地に至る者。
即ち、死人。迫る脅威に恐怖するはずもない。
刃を握る手とは真逆、左を以て受け止める。

「く……っ!」

倒れかけていた体が、振り下ろされた暴威によって背中から叩きつけられた。
黒髪乱れ、左手から腹部に掛けて肉がひしゃげる感覚が分かる。
痛みと滲む血、苦痛が反射的に戦人の顔を歪ませる。

……しかし、しかし、侮るなかれ。
"話が分かる"程度で済めば良いだろう。
然れど、乱世を生き抜いた剣技、実直さだけと思うので在れば侮りだ。
床にねじ伏せられると同時に、倒れこむ直後に振り上げられる銀刃の軌道。
左手は差し出そう。だが、此方の間合いに踏み込むのも同義。
刃が狙うは振り下ろした脚そのもの。腱を斬る狙いで在れば、羅刹が"一歩深追い"すれば足首と泣き別れ。
其のように振られた一振りだ。獣の身のこなし、如何とするか。

羅刹 > 最初は必死
短い刃でも、単純な鉄砲でも、火を飛ばすだけの異能でも
逃げて逃げて、対策を常に考えて
倒れ伏しても命があればいいと、溝水の中を泳いできた

恐れも、憧憬も死に対しては無い
ただ、隣にあっただけ。そして今でも常に隣にあるからこそ
それを少しでも感じられる事象には敏感になった

師事した流派など存在しないため、特定の構えなど当然ありもしない
ただ、余裕を保ち、自分がやりやすく、冷静で居られる形を模索してきた

羅刹もまた、相手を侮るはずもない
声をかけたのは明らかな失策ではあろうがこれは暗殺に近い
ならば相手にはどうあがいても勝てる算段があるのだろう
いわば、遊ばれているに近い、と男は思う

当然ながら、風紀の腕章は確認できない。
元々風紀は…捕まえるのなら派手にするだろうということからわかっていたが

それは思考の隅に置き、冷静な頭で考えることは
こんな"仕事"をする男が、単純に刀だけを武器とするとは考えにくいということ
あるいは刀に関する能力か。ならばかすり傷であろうと、負うわけにもいかない
刀に限定し、触れれば相手は即死。そんな能力である可能性もあるのだから

逆に、触られるのは一先ず問題が無い
防御されても、能力が発動していない
触れるのが条件の能力ならば、その時点で発動しているはず

そんな思考を体が勝手に動いている間も、考え続け
そして未知数の相手であるから追撃など当然しない
発火するような能力ならば、自身の身を炎に包んで倒れた状態から反撃も可能だから


その結果。
まるで影を地面とみなしたかのように
蹴りつけた後は、前に歩き出そうとする

当然刃は振るわれる
ただし、それは黒のスーツの足首部分を掠めていくだろう
その場面で、刃を伸ばせるのであれば別だが

「…てめぇ、風紀じゃあねえな。ただの殺し屋か。俺を殺して何の得がある?」

切られたとしても、そうでなくとも
人間は言葉を吐く
切られていたとしても声音は変わらない

血を流しているか、流していないかの違いだけだ