2022/12/09 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にジョン・ドゥさんが現れました。
■ジョン・ドゥ >
確かに、面白い事の一つもないかと思ったけどなあ。
「……こういうのじゃないんだよ」
小汚い男二人を蹴り倒して、追い払う。何も考えずに飛び出したが、強力な異能とかなくてよかったね。
「ったく、嫌になるね。無理やりってのはよくないだろ」
逃げ去っていく男たちは無視して、壁際で小さくなってる女を見下ろすと、肩を抱えて小さく震えてる。……そりゃ怖いよなあ。
■ジョン・ドゥ >
あーあ、綺麗な服が裂けちゃってるよ。歓楽街に遊びに来て、うっかり迷い込んだとか、連れてこられたとか、そんなとこか?
「あー、んー……怪我はないか?」
頭を掻きながら聞いてみると、女は震えながら頭を振った。けがはない、か。それなら幸いだよな。
「……よし。それじゃ、ここから向こうに行って、表通りに出るんだな。通りに出たら、そのまま歓楽街の方に向かって真っすぐに行けば帰れる」
行きな、っていえば、すぐに女は表通りに逃げていった。まあ、運が悪かったな。
「まったく……普通の学生がこんなところ来ても良い事ないってのになあ」
はあ。ため息が出ちゃうな。今日、すでに二件目だ。一件目は怖いもの見たさ、今のは多分、迷子か。……まいっちゃうねえ。
ご案内:「落第街 路地裏」に『虚無』さんが現れました。
■『虚無』 > 厄介な事になった。思ったのはそれだった。
とある道を通って表に。そう思った矢先に路地の向こうからの会話が断片的に聞こえてきた内容。少なくとも悪人サイドではない。風紀か?
考えていても仕方がない、問題はどう切り抜けるか。このままこっそり道を変えるか。そんな風に思っていたが……周りが静かすぎる。やり取りの最中ならば足音を消せるだろうが今の状態では足音を殺すのも相手次第では難しいだろう。そしてバレた場合道を変えた方が怪しまれる。ならばと路地から体を乗り出す。
「こんばんは」
そうひと言告げて静かに歩いていこうとする。彼の能力を見誤っていたから。
彼の観察眼ならば見抜けるだろうか。綺麗にふき取ったつもりでもやはり見落としてしまう場所はある。というより普通ならば気が付けない。
足元、裾の辺りに明らかに血液と思われる物が付着しているのを。
■ジョン・ドゥ >
「……うん?」
路地の影から出て来た男……さっきのやつらとは関係なさそうか、
「ああ、どーも……足、拭き忘れがあるぞ」
ほんの少しの血。乾ききっていない、少量の血。多分、ついさっき付いたものってところか。
「喧嘩か?それとも、殺しか?」
とりあえず、道を開けるようにしよう。敵意がある、って思われるのも困るし。だからって、完全に無視、ってのもな。……あ、今腕章つけてないんだった。スルーしてもよかったヤツだなこれ。
■『虚無』 >
「……」
声をかけられる。足元の血液。そこまでは意識が回っていなかった。防御系の能力であるがゆえにどうしてもこういった細かい所は疎かになる。自分の弱点だな。
ふぅと息を吐いて。
「さぁな。この街だ、どこかでついたんじゃないか?」
この街ならよくある事じゃないか? そう言うように少しだけ返事をして振り返る。
フードを目深にかぶりマスクで下半分を隠した見た目は顔の大部分をうかがい知る事は出来ない。
けれども別に質問されて慌てたとかそういう様子には見えないだろう。どこまでも落ち着いている。そう映るかもしれない。
目線を下に落とす。倒れている男2人そっちに目線をやって。
「そういうアンタは喧嘩か? まぁ……大方こいつらが碌な相手じゃないと言った所だろうが」
地面に落ちている服の切れ端。女性の物であろうとそれを見て。
大方女を襲おうとしたときにこいつが割り込んできた。そういった所だろうか。
■ジョン・ドゥ >
「ええ……そんな道通ってたら血が付くみたいな街なの?怖いなあ」
まあ確かに、血の中に佇む先輩とかいたけどなあ。
「ああ、俺か?……そうだよ?」
喧嘩ってほどのものでもないけどな。ちょっと通りすがりにKOしただけだし。
「まあ、いい人のフリでもしておこうかな、ってね。……にしても、顔を隠して歩いてるなんて、訳ありか?」
純粋にこの街の人間なら、俺にはあんまり関係ないところ、なんだけどな。万が一、って事もあるだろ?
■『虚無』 >
「ああ、そう言う街だ……歓楽街に通じる道に男2人を叩き潰した男がいるような道がある街。だからな」
おかしな話じゃないだろうと首を傾げる。冗談っぽいといえば冗談っぽいが。状況がまさにその通りだから何とも言えない。
いい人のフリという言葉にフフと笑って。
「行動できた時点でフリじゃなくていい人なんじゃないか? 見返りに女をどうこうしたとかいうなら話は別だが」
どう見ても違う様子だからなと言って。
だがその後の質問には。
「訳有りじゃないと顔を隠しちゃいけない理由も無いだろうに……ただのファッションだ。この街で素顔を晒して歩くのも怖いだろ」
だから隠してるだけだと何でもないように言う。
全く恐れている素振りなど見えないわけだが。