2022/12/10 のログ
■ジョン・ドゥ >
「いやいや、ほら、道開けてるし。アイアム無害無害」
両手をひらひらと振って無害な人アピールしちゃおうな。
「いやあ、自分で自分をいい人って言うの、大分嘘くさいだろ?確かに見返りとか求めてないけどな」
仕事ならともかく、気に入らないから邪魔しただけだし。しかも、仕事でも今はお役所からお給料もらってるし、助けた相手から貰う必要ないもんなあ。
「……個性的(ユニーク)だな」
ファッションと言い張る辺りが特に。
「まあ特に咎めるつもりもないんだけどな。……俺が腕章つけてたら、職質してたぞ?」
これでも仕事はする。お給料分はそりゃあな。真面目なんですよ、これでも。
■『虚無』 >
「ああ、わかってる。だって良い人のフリをする人……だからな」
敵意がない事くらいはわかっているさと。
その後の話には同意するようにうなずく。
「たしかに、この街で良い人を自称するなんて性質の悪い自警団気取りの違反組織かもしくは悪質なカルト集団程度だろうさ」
その辺は自分達を良い人というだろう。最もその場合の良い人というのは自分達にとって良い人でしかないのだろうが。
目線を手に移す。
「なるほど、風紀かアンタ。つけていなくて助かった……ここで鬼ごっこをやる趣味はないからな」
こちらは相手次第だが、基本風紀とやり合う組織ではない。だから単純に風紀に捕まりそうになったら逃げの一手を打つしかない。
多少足止めの為の反撃はするが。
「だが、お前もお前で個性的だな。普通腕章をつけていなくても職質するべきだろうに……されない方が俺は助かるが」
面倒は嫌いだと。
■ジョン・ドゥ >
「ヘンテコな自警団にも、カルト連中にもまだ会ったことないな。この街にはそんなのもいるのか」
いやあ、そいつは少しだって出会いたくないなあ。場合によっちゃ潰さないといけなくなるが、その手のやつらは、ゴキブリみたいにわいてくるからなあ。
「はは、やっぱり訳ありじゃないか」
風紀とオニゴッコしなくちゃいけないなんて、訳あり以外いないだろ?
「なんだ、勤務時間外でも仕事しちゃうタイプか?俺は、プライベートは大事にしたいタイプなもんで」
まあ単純に、腕章を着けてるとこの街じゃ歩きづらいってだけなんだけどな。
「……で、その訳ありさんは困ったりはしてないんだな?どこぞから狙われるようなトラブルに遭ってたり、ってわけでもない?」
どうせ自分で対処できるようなやつなんだろうけどな。一応聞くだけは聞いておきたくなるだろ?ほら、俺っていい人らしいしな。
■『虚無』 >
「その内会うだろうさ、嫌でもな」
自警団はともかくカルトなんてすぐに出てくるだろう。今はだいぶこの街も落ち着いてるみたいではあるが。
その後の言葉には少しだけ笑うような声を出して。
「その通りだ。この街にいたというだけで訳有りだろう。見つかった時点で怒られる立場だ」
怒られたくはないからなと肩をすくめて見せる。
実際は訳有り所かこの街の闇のさらに奥底にいるような立場のひとりだが。言い出せるはずもなく。
「そもそも勤務時間なんて俺にはない。やる時にはやるやらないときにはやらないそれだけだ……困ってる事。困ってる事か」
少し考える。
ある意味で困ってる事。それはある。だが中々自分の立場上できない事だが。
冗談交じりで口を開く。
「そうだな、この間をひっくり返すような出来事があったら困るくらいだ。つまり今は無い……まぁ、もしそういう話を知ってるなら教えてほしいという程度だが」
自分達は今のところその規模の話は聞いていない。だから無いはず。
とはいえそれは自分達の手に入る範囲の話。風紀だったり表にはもしかしたらあるかもしれないと。
■ジョン・ドゥ >
「ええ……嫌だな」
遭いたくない連中が増えてしまった。うっかり肩を竦めちゃう。
「そういうもんか?だってここ、「歓楽街」だろ?」
名目上は、な。いるだけなら、腕章を着けてても普通にしてれば職質なんてする必要もない。
「はあ……勤勉だねえ」
やる時にはしっかりやる、ってその時点でえらいもんだ。なんかの部活動でもしてるのかね、こいつ。
「そんなおっかない話は聞かないな。テロリストが活動してるって話くらいか?だからまあ、気を付けろよ。どっかに潜伏してるかもしれないしな」
とりあえず、必要な忠告はしたし、訳ありでも困ったヤツってわけでもないらしいし。俺が何かする必要はなさそうだな。
「それじゃ、お帰りはこちらだぜ、色男?俺はもうちょっと散歩してから帰るとするよ」
そうしっかり歓楽街の方を示しておいて、俺はその反対側に向かう。もうちょっとこの街ってやつを知っておきたいしな。
■『虚無』 >
「諦めろ良い人。その立場でいる限りはかならずぶつかる」
風紀委員ならば確実に出会う事になるだろうし、そうでなくても良い人のフリをしているのなら。
だがその後の返しには少しだけ目を見開いて閉じる。
「そうだったな、少し暗いだけの歓楽街。そうだった」
失念していたと。
その後の話を聞けば。そうかと。
「つまりはいつも通りという事か……まぁもしそのテロリストが大きくなるようなら。また色々と考えないといけないか」
普通ならば逃げるという意味で怖がらないといけないのに。やはりこの発言からも全く恐怖という物は感じ取れないだろう。
そして彼が道を空ければ軽く頭を下げて歩いていこうとして。
「……明るくなるとバレるな」
と言ってズボンのスソを引き裂いてその辺に捨てていく。
そして今度こそ、歓楽街の方へと歩いていくだろう。
「散歩には気を付けろ良い人。この街は明るい奴に集まってくる蛾が多い。精々毒持ちに食われないように」
といえばそのまま歓楽街へと消えていく。
人込みに的確に紛れ込みすぐにでもその姿は見えなくなるだろう。
ご案内:「落第街 路地裏」から『虚無』さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」からジョン・ドゥさんが去りました。